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2004年02月26日(木) 雨上がりの朝

いつも使っていた傘 捨てて
走った先で冷たさ被る
水溜りから掬った 孤独の粒

全身に絡み付く水滴を
払う事もせず この両手で
全部 染み込ませてみたい

大空を見上げたらね
雲の雫は目を刺すけれど
今日は、逸らさないって決めた


久方のしょぼくれた雨が上がると
翌朝は異様なまでにカラッとしていて

朝陽が差すオハヨウ は
昨日よりも一段と光っていて


2004年02月25日(水) 優しさの形

罪悪感を晒して思い悩む事が
自分思いの表れ だとしたら
貴方が云う優しさは本物じゃない

相手を思いやり、伝える言葉
もしも本物の優しさだと思うなら
貴方は未だ そこらの人間と同じ

或る言葉を飲む事も優しさ
又、或る言葉で包む事も優しさ

偏りやすい栄養と同じように
貴方は 其処からの方向でしか
物を得ていないじゃない

気付かぬうちに 髪の毛抜けるよ
あ、もう肌が汚くなってるよ

与えすぎると ボロが出る
隠しすぎると 悔いが残る

偏りすぎると 解らなくなる
優しさなど 人それぞれなのに

時には 貴方の温もりを
この身体が欲しくなる

両極面から向かい合う 貴方と私
静かに見つめ合ったら ほら、
何か見えるでしょう?

黙って伝わる物しか 私は信じない
言葉の優しさは 少しで良い。


2004年02月23日(月) 君といる時間

還る場所を忘れた君は
一時の喜び と街で戯れるよう

この街でよく待ち合わせ
手を繋ぐたび 僕の瞳を見つめ
「強いな」って上目遣いの 君

所詮は正論で筋を通す しか
出来ないでいる 知ってる?

叩きつけた挑戦状に まんまと
引っかかり 挑発に乗る 馬鹿。
僕の正論に反論できないでいる 馬鹿。

実の所は 強い奴 の僕じゃなきゃ
君には太刀打ちできない 強敵

結局の所は 強い奴 の僕の方が
泣かなくて楽しい 夜

電信柱にぶつからないように
守ってあげられる
回り道をしてでも目的地に辿りつけるように
導いてあげられる

君には こんな僕でいたいんだ
汚い事は隠しても浮いてくるから
口では奇麗事を並べてもいいでしょ 好き。


2004年02月14日(土) 踊り踊る

ゆらゆら揺れながら
とんとん飛び跳ねて
ひとりでも強く

君に映した踊り子は
幻が光であるように、と
泣きながら信じた

するするすり抜けたのに
じんじんじんわり
ふたりだと より強く

君が映した踊り子は
光が力であるように、と
愛しながら信じる

だんだん段階が昇り
ついつい着いた場所は
君の となりと成り。


2004年02月13日(金) 嗄葉

嗄れてしまった喉の辺りが
どうか潤してくれ、と
懇願しているようではないか

何時の間にか限界を忘れて
叫び続けたあの場所には
未だ影が背を伸ばす

頭を抱えても胸を叩いても
結局は何も解決する気も無く
単なる賢い奴に見られたかった
それだけだろ なぁ?

無意味に声を嗄らした とは
恐ろし過ぎて口にはしない

いや、例え口にしたとしても
誰かに聞こえるのは吐息だけか

少しだけ 泣けそうだ


2004年02月11日(水) 悲しい幸せ

欲しい物はすぐそこなのに
するする逃げる足早な光

信念はそのままだけど
誰かの肩に寄り掛かれば
結局 異物感たっぷり

自分の為以外に さ迷えば
ゼロに戻りたくなる
ことがよくある

他人のせいにしたがらない
僕は自分の為だけに手繰り寄せる

欲しい物も信念も
自分の為に在り
誰かの為に成るのなら 其れは

只の 一石二鳥


2004年02月05日(木) 繋いだ手

手を繋ぎ始めたのは 確か、少し前のこと
あぁでもない こうでもない と
繋ぎ方を変えてみては喧嘩ばかり

繋ぎ始めた温もりが冷えた頃
僕らの向かう場所が違うことに気付いて

繋いだ手が離れそうな頃
ぎゅっと掴んでいるままで痛いじゃない

手を繋ぐままあっちに行くならね、
同じ場所に向かわなきゃならないでしょ
どうしよう?

君の行きたい場所と、
僕の行きたい場所の中間なんかに
行きたい訳でもない どうしよう?

手を繋ぐこと と、
それぞれの場所に向かうこと
天秤にかけたら どっちが重いだろう
どっちの想いだろう

僕は我侭ばかりだから
きっと手を振れば勘違いするだろう君。

君は気持ちを隠したがるから
手を離したら追いかけないだろう君。

いいのかな 僕。
大丈夫かな 僕。


2004年02月04日(水) 笑顔で

喧嘩が癖になって
何事もない事がつまらない

君の望む通りに
お互いの心を知り合う時間短縮

急いで知る為
喧嘩も多かったのに
近頃は喧嘩しなくなったの
気付いてくれてるかな

何もお互いの心は
わかりあえていないはずなのに


離れるか
くっついたままかの間で
さまよったあげく

君の事を想ったように振る舞い
最後の晩餐 乾杯 バイバイ


2004年02月02日(月) ここはどこ。

お喋りなクセに君は真顔で
欲しい言葉は何処かへ流す

意地っ張りなクセに僕は笑顔で
じらしたあげく 投げキッス

二人そんなに似てないのに
同じ思想を見つけては嘆く

固定観念 お互いの心
譲れぬ信念 立ち向かう闘争心

交差もしない
平行もしない
さすればこの命 何処へ


2004年02月01日(日) かくれんぼ

無神経に笑った強がりは
隠れた本音を探しもしなかった

鼻高々と歩き
主張し過ぎた強がり
こっちの方が楽だ、と
晒し過ぎた強がり

長い間、放置された本音は
シビレを切らして頭を出しかけたら
まだ出てくるなよって押し込められた

泣いた本音は意地でも出てやるかって
何処かへ隠れてしまって
そろそろ出ておいでって呼んでも
泣き声だけが響く 寒い

何処を探しても本音は見つからなくて
何故か違う物見つけちゃった
随分前からあったトラウマ

思い出せば全部こいつに繋がる
畜生 ずっと気付かなかった

もう無視しないからね
きっと見つけられる僕の本音
凍える前に助けるからね
こいつ引き連れて。



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