先日、イラク戦争のとても残酷な画像を見た。その写真があるということは、カメラを構えてその写真を撮影した人がいるのだ。
しかしその写真を見たとき、私は気がおかしくなりかかった。あまりにも残酷な画像だったからだ。仕事中もその画像のことがこびりついて離れず、仕事に集中することができなかった。いや、仕事などしたくなかった。早々に仕事を切り上げて帰宅したものの、吐く息が荒く、やり場のない悲しみを感じた。どうしてこんな残酷なことが起こっているのかと思った。
私たちは戦争を許している。だから、戦争をとめなければならないと思う。これは、他人事ではない。みんな同じ尊い命なのだから。
私はこれまで、戦場でカメラを構えるカメラマンの気持ちがわからなかった。どうしてあんな残酷な写真を撮るのかわからなかったのだ。もしも目の前に、怪我をした人がいるなら、シャッターを切ることよりも、怪我の手当てをしてあげることが先決なのではないかと思っていた。
しかし、報道カメラマンが撮影した写真は、私に命の大切さ、戦争の残酷さを教えてくれたのだった。
|