仮面ライダーSpirits

あまりに熱い「仮面ライダーSpirits」の3巻。このへんに登場するライダーは,ストロンガー,スーパー1,スカイライダーと本放送を一度も見ていないものばかり。それでも読むと感動しちゃうんだよなあ。懐かしむわけでもなく,勝手な話をつくるわけでもなく,それでいて熱い。いやあ素晴らしいです。仮面ライダーに対する愛があるよね。
2002年06月30日(日)

傀儡后

ホラーSF「傀儡后」読了。いやなんとも気持ち悪かったなあ。

大阪が舞台なんだけど,隕石の直撃を食らったので,その周辺は立入禁止になっている。踏み込んだ人間は誰一人帰らない。麗腐病なんつー病気がひろまったり,歯の中に埋め込んだ音声装置でインターネット(のようなもの)をアクセスしたり,仲間うちだけで声を出さずに会話したりする「コミュ」とか,美貌の殺人者(ミーとケイ)を引き連れるヤクザの親分とか,街の風景を文字として認識する「街読み」とか,いろんなキャラが出てくるので誰が主人公かって感じですが,息をもつがせない展開で面白いことは間違いない。キングのノリで行くかと思ったら,最後は意外にSFする展開でびっくりしましたです。
2002年06月25日(火)

リンダ リンダ ラバーソウル

大槻ケンヂの「リンダ リンダ ラバーソウル」読了。十数年前アラシのように日本を襲った「バンドブーム」を描くエッセイのようなノンフィクション(のような小説?)。

イカ天ブームの洗礼を受けている身としてはなんとも懐かしい名前がぞろぞろ。氏神一番とか池田貴族とかクスクスとかね。プロバンドは,ブルーハーツ,有頂天,電気グルーブ,じゃがたら,その他たくさん。大槻ケンジの彼女のコマコとか,グルーピー(ファック隊と言うそうな)の女の子が妙に悟ったセリフを吐くのがおかしい。大槻ケンヂはひたすら情けない。
2002年06月22日(土)

クリプトノミコン 1

ニール・スティーブンスンの暗号SF「クリプトノミコン」の1巻が登場。2ヶ月に一冊のペースで,全4巻の予定らしい。今のところ,どこに話が行くか全然わかりませんな。第二次世界大戦の暗号をめぐる話(重要なキャラとしてアラン・チューリングも出てきます)と,現代のIT起業家の2つの話が交互に語られます。どっちの話もニール・シティーブンソンらしくディテイルが面白すぎるですな。あらゆるところで語られる暗号理論の話もまたオモロイです。最近2巻が出ました。
2002年06月15日(土)

地球・精神分析記録

うーん懐かしい。山田正紀の傑作「地球・精神分析記録」を再読。徳間デュアル文庫はこうした過去の傑作を続々復刊しているので楽しみです。

人類が集合的無意識を失ってしまった未来,それを補うために4体の神話ロボット(悲哀,憎悪,愛,狂気)が作られた世界..という設定で痺れまくった記憶があります。今読んでみると「狂っているのは自分なのか世界なのか」という自己認識がテーマとなっていることに気づいたりして(読んだのは中学生とかですからね)。エンターテインメント性はいまいちって気もするし,ところどころ古臭い記述もあるけど,こんな誰も書いたことの無いSFを平気で書いちゃうんだもんなあ。やっぱり山田正紀はすごいや。
2002年06月10日(月)

銀河英雄伝説外伝 2,3

「銀河英雄伝説外伝」の2巻と3巻を読む。これぐらいだったら1冊にまとめて欲しいところなどと文句をいいつつ一気に読んでしまった。若きラインハルトとキルヒアイスの活躍を描くシリーズだが,ここではついにヤン・ウェンリー登場。やがて本編へと続く盛り上がりを予感させている。しかし,なんだなあ。田中芳樹は,ラインハルトとかヤンのような萌えキャラもヴついが,なんといっても嫌な奴を書かせると天下一品ですな。これだから主人公キャラがひきたつというものです。
2002年06月01日(土)

ま2の本日記 / ま2