無題ドキュメント
夏になると 、 陽気に誘われ、ちょっとおかしい人が増えてくるそうです。
そんな、今年の猛暑を代表するような人に遭遇したので、レポート致します。
それは、某牛どん屋チェーン、すき○での出来事です。
私がカウンターに座って、牛どんを食べていると
下を向き、ぶつぶつ独り言を言いながら店に入ってくる中年のおっさんがいました。
「やばい、この人はやばい」
私の直感は、即座にこの答えをはじき出しました。
「私の横には来るな!!」
と願ったのもつかの間に、私の横に座りました。
綺麗な女性は一向に寄ってこないのに、
どうして、こんな親父だけはよって来るんだよ!!
とやり場の無い怒りがこみ上げて来るのを感じていました。
この親父はカウンターに座っても、ぶつぶつ何かを言っているのは代わりません。
すると、店の店員(サーファー系の男子高校生?)が来ました。
店員「いらっしゃいませ!!ご注文はお決まりですか?」
次の瞬間、私は・・・いや、正確に言えば、店員向かってはなった言葉でしょうから
私たちでしょうか?衝撃の一言を聞きます。
変な親父「カツ丼一つ」
私と店員 「は??」
落ち着け、俺、落ち着くんだ、俺。
なんて聞こえた?なんて聞こえた?・・・カツ丼?
ここはどこだ?す○家だ。確かにうな丼はある。しかしカツ丼は・・・
最近忙しかったからな、精神的にもきつかったし、聞き間違えたか??
等と、自分に納得させていたのですが、ふと店員の顔を見ると
「何やこの親父は!!!」と、
思いっきりすごい顔して男を見ています。
間違いない、この親父、カツ丼と言ったんだ!!
俺は、未だそこまでおかしくなっていないみたいだ!!!
・・・良かったけど、一瞬でも自分を疑った今の環境が悲しい。
等と思っているのもつかの間、店員は言い放ちました。
店員「すみません、カツ丼はやっていないのですよ」
この店員はアルバイトであろう。研修のときに、変な客対応マニュアルなどで
変な客対策はある程度は勉強してきただろう。
しかし、すき○のマニュアルに
「カツ丼を頼んできた客の撃退法」は無かっただろう・・・
変な親父「え、無いの。仕方ないな」
私の心の叫び「仕方がないのは己じゃ!!!!」
この親父、ぶつぶつ、つぶやきながら、メニューを見て選んでいます。
店員は一種、睨んでいる様な目で親父のことを見つめています。
変な親父「じゃあね、このハンバーグのセット、大盛りでね」
店員「こちらサラダがつくのですが、ドレッシングは和風とコールスローとどちらになさいますか?」
変な親父 「フレンチェ」
私と店員 「はぁ????」
もう疑わない。俺は確かに聞いた、「フレンチェ」と。その証拠に店員は今度ははっきり言った、
店員 「え????」って。
店員「すみません。もう一度言ってもらえますか?」
変な親父「だから、フレンチェだよ」
店員「・・・す、すみませんが・・・」
これ以上、店員は何を言ったら良いか分からない状況のようです。
そりゃ、そうだ。
店に入るなり、カツ丼を注文して、やっとまともなメニューを選んだと思ったら
今度はフレンチェをよこせときたもんだ。
もはや、人間の会話を超えているよな。かわいそうに。
ここまで、すごい人間に対応できるようなマニュアルは無いだろうな・・・
こんな人間対策のマニュアルを作るような店があるとしたら、
そんな店の方が、正直怖いが・・・・
そうしたら、親父がつぶやきだす。
変な親父「フレンチェといえば、コールスローのことだろ」
私 「本当か!!!!!」
変な親父「全く、最近の若い奴は何も知らないんだから」
お前に言う資格は無いと思うぞ!!!!
私も結構生きていますが、こんな究極的な達人(変人)には初めて遭遇しました。
もう、私はさっさと食べて店を出ましたよ。
こんなにすごい人がいるなんて、世の中はすごいなぁ・・・
なんて思っていたのですけどね。
その日のうちに、と言うか数十分後に、さらにすごい男に出会うとは
そのときには夢にも思いませんでした。
続く