2007年03月11日(日)
 

きみの嘘がぼくにとってもう少し優しいものであったならと
今となってはもうどうでもいいことを
いつまでも ちくりと思い出す





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2007年03月10日(土)
 

下ばかり見て歩くのを小さい頃に怒られて
下ばかり見て歩く友達に自分を重ねて手を引いた
きみはもう前へ前へ進んでしまって
後姿も 遠く

道はどこまでも続いていて
北にも南にも、きっとどこへでも行けるけど
どこにも進みたくないときはどうすればいいのだろうね

風が吹き荒れて勝手に背中を押して
季節はめぐって
世界はわたしを置いて
それでもどこかへ進んでいく

この道でいいのか分からないまま
もう一歩も、進みたくはないのに
どこかへ
続いているどこかへ





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2007年03月08日(木)
 

汽車は雲と雨を乗せて
遠い地へとがたんごとん
誰かの声も
連れてった

冷たい空気と薄い空
芽吹く命と色づく世界
移り変わる 多分いまごろ
きみの記憶が始まって
次の季節にゆくごとに
少しずつ 薄れていって

大切なものぽろぽろ落として
悲しいことも嬉しかったことも
ぽろぽろ落として

汽車は雲と雨を乗せて
遠い地へとがたんごとん
ぼくの思いも
連れてった





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