右にまがって 左によって 曲がり角で立ち止まって たまに後ろに下がったり 落とし穴に落ちて 怪我をしたりして
進んでいた 道を間違えながら 進んでいた 間違えたことにも気づかないまま 進んでいた
さようなら 僕のたいせつなひと なくしたものは 見つからないまま
北へ 南へ そのまた先へ
誰かを傷つけたナイフは 他の誰かの手に渡って いつか僕を傷つけて
孤独を舐めながら 死んだほうがましだと思うような 情けない恋にすがりつきながら
迷って 迷って 迷って
そして きっと正しくも間違いでもないこの道を 僕はまだ、歩いている
出会えたきみの手をとって。
|