もう遠い昔ずっと隣りにいたはずの恋人から貰った指輪は今何処で光を集めているのだろうそんなことを思いながら今隣りにいる人と指を絡める私の指に指輪はまだないけれど寂しくは無いあの頃より指輪で寂しさを埋めていた、あの頃より確かなものが今の私にはあるから
君は私を綺麗な形に切り取って君の世界に当てはめようとする私はパズルのピースじゃないあなたの中にははまらない其れすらも受け止めてよ私の世界にあなたがはまらないようにあなたの世界に私は、はまらない
君と一緒にいると信じられない感情ばかり湧き上がる言葉にならない思いはどうやって伝えればいい今は隣りに君がいないのに伝えたい言葉ばかり心の中に詰まってる君が隣りにいた時はあんなに真っ白になっていたのにね
この晴れた日曜日に折角だから散歩に行こう暖かい日差しの下を小さな足取りで急いで駆け抜けたらすぐ道を忘れてしまうから今はゆっくり歩けばいい忘れた自分を取り戻せないどうにもならない私だけど物足りなさを感じる毎日に幸せを見つけれるだけでこれでいいんだと思ってしまう折角だから君も誘って散歩に行こう二人なら歩いた道も忘れはしないこんな駄目な自分も愛せるように優しい光に会いに行こう
いつも寸前で自分を止める「もしも」なんて使わない望みさえしなければ何も始まらないからそうやっていつも寸前で自分を止める今までは上手くいってたのに何故君に愛して欲しいなんて望んだりしたんだろう私は
触れたい触れたい君に触れたい君にしか触れたくないそう思ったとき君はもういなくて寂しさばかりが私を包む抱きしめられたいんじゃなく初めて自分で抱きしめたいと思ったひと君がもう見つけられなくて寂しくて自分の身体を抱いた何も残ってないような、自分の身体を 抱いた
開けっ放しにしておいた窓から涼しい風が迷い込んでくる優しく優しく頬を撫でていくように自分の知らないところで泣いてる人はたくさんいる けど自分の知ってるところで泣いてる人は抱きしめてあげたい涼しい風を頼りにしない君を抱きしめるのは私でいい
たんぽぽの綿毛をツンツンと指で突っつく君は何処で花を咲かすのかな?涼しい風が頬を撫でて空を見ると目に痛いぐらい空が青い君は何処に行くのかな私は何処に行くのかな答えは遠い遠いところで小さく光を放つ星のようで見えて、見えなくて消えて、現れて迷いながら答えを拾い集めていくたんぽぽに生きる力があるのだから私にもきっとあるんだろう君は何処に行くのかな私は其処に行けるのかな
風が強くて立ち止まることもできない今すぐこの場所から逃げ出して周りの目も気にしないで座り込みたい立ち向かう強さなんかいらないから君を忘れない弱さを持つことを許して一歩も前に進めない今をもうすこしだけ、許して
雨が連れてくる独特の薫りと憤り君を思い出す、雨零れ落ちる一粒でも酷だというのに湿ったアスファルト屋根に当たる水の音全部君の記憶と重なって私は一粒雨を落とす
作って壊して捨てて愛して愛されてなくして泣いて笑って転んでいつも揺らぐはこの心枯れて休んで咲いて
助けを呼びたいのにのどが痛くて叫べない泣き叫びたいのにプライドが邪魔をする何処にも行けない何処にも行けやしない君がいないこんな世界さよならと眠ってしまったほうが楽なんだ何も望んだりしない手に入らないのなら全部壊してしまっても、同じ
口を開いたら泣き言ばかりぼろぼろと出てきそうだったから口を真一文字にして赤い口紅を引いた泣きたいのは私だけ?そんな事ないでしょ私が知らないだけで私よりももっと沢山泣いてる人だっているそう思ったらだったら今だけでもって赤い口紅で笑った笑顔になってない笑顔で精一杯笑った
新しく選んだ道は進む事が困難な茨ばかりの道だった今まで私の歩いていた道はいかに平坦だったか今ならとてもよく分かるけれど昔選んだその道も最初は茨ばかりだったことを思い出し自ら選んだ道を少しずつ進む最初から平坦では面白くないそう言ったのは私です頑張れ頑張れ唇噛みしめちょっとでも進めいつかはきっと晴れるだろう
ただ何も考えず空を見ていると捨ててしまった恋とか自分自身の未来とかどこかで起こっている戦争だとか昨日死にたかった事とか全部嘘みたいに思えるいつもいつも去り行く君ばかりみていたからこんな場所があったなんて気付かなかった過ぎ行く過去へ手紙に似た言葉ばかり書く私目を閉じてしまえば何も見ずにすむのだろうか過ぎ行く過去はどうにもならない未来はいまだに見えてこない空は何も与えてはくれない私はただ上を見て全てが嘘ならいいのにと願っていた
今だけ瞳を閉じて君だけを思って歌うから届かぬ思いを心で聞いて今から君を思って歌うからあなたを思って泣く夜にひとり聞かれぬ歌を歌うから
赤い赤い花が咲く最初は薄い桃の色千切れそうなほど柔らかいその花は水を与えられるたび赤く染まった赤い赤い花が咲くわたしの心の奥底へ君を見つけたときから咲いていたのだろうか描きつづけた理想と現実を上手く消化しきれない悲恋の花誰にも摘まれることのない花がひっそりとわたしのなかで根付いてる
おでこに君の息が小さくかかる親指の爪が痛い彼の腕の中にいてこんなに幸せな時なのに私は小さな不幸せばかり見つけてしまう何故だろうと考えてはみるけれど彼の体温に思考が負けてしまうこれ以上大きなものに優しく包まれた事はない今の私の場所はきっと此処だけだと思うどうか明日も私の居場所が此処でありますようにと願いながら私はそっと自分の親指を隠した
四月なのに半袖を着てしまうぐらい日差しがものすごく暑くて眩暈がするゆらゆらと揺れる意識の中去年出会った男の後ろ姿を思い出す冬の寒さと共に忘れていたはずなのに暑さのせいで涙が出た君の後ろ姿を思い出しながら遠のく意識を手放した
小さな幸せを見つけてにやり と笑うと私を見ていた君がにやり と笑うそれは面白くて笑ったの?それとも、私の笑い顔は君の小さな幸せ?聞くけどそっぽ向いて答えようとしない君何の言葉も要らないまま君の横顔見つめながら隣に座ってにやりと笑う 私
花は水を含みつぼみを開くだけど涙は含んではいけない涙は溜めずにポロポロと零して笑顔を咲かす花のように花とは違った生き方を自ら選んだわたしたち
ふたりしてどこかで間違えたのかなだから今別々なの?それともふたりとも正しい道を進んだから離れなくちゃいけなかったの?優しい風はあなたの所にもちゃんと吹いているのかなひとりでも寂しくないようにお互いがお互いを忘れないように私は今でも、まだ君を想う
楽しい時は大声で笑って悲しい時はションボリ肩を落として感動した時は涙を惜しまずそうしていたら昨日の辛さは全部使い果たしていてまた明日の養分になる全然、進んでないみたいだけどこんなやり方しか知らない今も明日も笑っていられるよう時々、私は泣いている
わたし、あなたを好きでいてたくさんのものを見つけてたくさんのものを貰ったけどわたしからあなたにあげれたものはなにひとつなかったわたしも誰かに何かを与えられる存在になりたい書く必要のない感情を言葉にしてこの言葉が誰かにとって意味をもつ事を今は祈って