肌をくっつけあう事よりも心を接近させるほうを選んだ私たちは手すら繋ぐ事も出来なかった淡く幼い恋だっただけど世界で一番愛してた今よりずっと純粋だった
あっという間に行ってしまう夏と秋の秋と冬の境界線が見つからない半そでの子供の傍をコートを着た女の人が歩いていく気持ちが少しずれる時期紅葉だけが、季節のドアをノックする
私の外見は全然変わっていなくても心はこんなに変わってしまった人間ってすごく変わってしまうものなんだ本人が気付かなくても愛する人は、気付いてしまうものなんだ
何でそんなに優しいのか分からないその優しさが私を傷つけてると何故あなたは気付かないんだろう中途半端に優しさだけを残してあなたは私の前から消えてしまうならいっそのこと、壊してしまってよ私があなたの優しさに溺れてしまう前にこのまま全部、壊してしまって
着信があるたびに胸が騒ぐ期待と不安もうかかってこないと思っていてもいつでも君の名前を期待する否定と矛盾未だに、君の番号を暗記してる自分がきらい忘れられない、この心を捨てたいです
優しさより甘いものはないと彼は言うけれどあなたの優しさほど苦いものなんてないあなたが私の身体に滑り込むこんなに優しくて痛い思いなど、有り得ない
愛してるを言うのは早すぎてさよならを言うのは遅すぎたなんて間が悪いのだろう最後のキスもし忘れた
欲しかったのは愛してたじゃなく愛してる何処で間違えたのか分からない
この綺麗な夕焼けをチョキチョキはさみで切り取って手紙と一緒に君の所に送りたい僕だって力いっぱい生きているんだと証明しておきたいから誰でもない君に
紺色の空とピンクの雲が眩しい街が闇に包まれる前に玄関の扉をくぐりぬけた空に吸い込まれそうになるその感覚がたまらなくなって思わず君の手を引いた
数え切れない悲しみの上で私たちは生きている山も海も空も大地も潰して優しさを忘れた私たちが一体どこへ辿り着けると言うのだろう神様の暖かさは知らないけれど隣りの人の温もりは伝わる数え切れない悲しみの上で出来る限り幸せに生きることが私たちにとって一番の自由だ
目を閉じれば思い出せれる壊れたビデオテープみたいに繰り返される、ワンシーン時が止まって欲しいと願うほど幸せな時間は短すぎてまた長い時間を寂しさで埋めていく絡まって閉じ込めておけば良かった私たちのビデオテープは悲しいほど幸せな記憶しか残していない美しすぎる映像で思い出しては消えていく
さんざん悩み疲れた週末気分転換にと秋色の服に袖を通したらどこか遠くに出かけたくなった久しぶりに歩き出し久しぶりに雑誌を買う少し寒くなった秋色の田舎道に私の影だけがぽつんと一人歩きしていた何故泣きたくなったのか分からない涙はいつまでも止まらなかった隣りに居ない彼の事や押しつぶされそうな周りの環境全部が濁って消えていく久しぶりに私の心は生きていた
泣いていた私が欲しかった言葉は名前も知らない誰かが言ってくれた私はまだ此処に居てもいいあなたじゃなくては駄目だと思っただけどあなたではない人に私は救われた私は此処に居てもいいまた少しだけ泣いた
溶け合うほど肌に触れる何度も天を見るのに私の心は大地に残したまま男の声すら聞こえない
乾ききらない君への思い時々思わず水をあげてしまうそしたら根を伸ばしちゃって自業自得だと今になって反省
どんなに冷たい言葉を言われても君だから許してしまう部屋の片隅で一人泣いたって寂しくて他の人に抱かれたって何もかも見失ったって愛される事はないと分かっていても君だから許してしまう私は君に殺されたい
あんなに大嫌いと叫んだのに君の名前を呼べない日がこんなにも辛いあれ程飽きるほど君の笑顔を見たのに憎いほど君の笑顔が恋しい思い出すのは今もただ君ばかり今だって、君を思わない日などない