2001年10月26日(金) ピュア
 

肌をくっつけあう事よりも
心を接近させるほうを選んだ私たちは
手すら繋ぐ事も出来なかった

淡く幼い恋だった

だけど世界で一番愛してた
今よりずっと純粋だった





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2001年10月24日(水) あきげしき
 

あっという間に行ってしまう

夏と秋の
秋と冬の
境界線が見つからない

半そでの子供の傍を
コートを着た女の人が歩いていく

気持ちが少しずれる時期

紅葉だけが、季節のドアをノックする





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2001年10月18日(木) 変貌
 

私の外見は全然変わっていなくても
心はこんなに変わってしまった
人間ってすごく変わってしまうものなんだ

本人が気付かなくても
愛する人は、気付いてしまうものなんだ





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2001年10月17日(水) 優しさを壊して
 

何でそんなに優しいのか分からない

その優しさが私を傷つけてると
何故あなたは気付かないんだろう

中途半端に優しさだけを残して
あなたは私の前から消えてしまう
ならいっそのこと、壊してしまってよ

私があなたの優しさに溺れてしまう前に
このまま全部、壊してしまって





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2001年10月16日(火) 着信
 

着信があるたびに胸が騒ぐ

期待と不安

もうかかってこないと思っていても
いつでも君の名前を期待する

否定と矛盾

未だに、君の番号を暗記してる自分がきらい
忘れられない、この心を捨てたいです





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2001年10月15日(月) 痛い指先
 

優しさより甘いものはないと彼は言うけれど
あなたの優しさほど苦いものなんてない
あなたが私の身体に滑り込む
こんなに優しくて痛い思いなど、有り得ない





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2001年10月14日(日) タイミングの悪い僕
 

愛してるを言うのは早すぎて
さよならを言うのは遅すぎた

なんて間が悪いのだろう
最後のキスもし忘れた





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2001年10月13日(土) ズレ
 

欲しかったのは
愛してたじゃなく
愛してる

何処で間違えたのか分からない





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2001年10月12日(金) 誰でもない君に
 

この綺麗な夕焼けを
チョキチョキはさみで切り取って
手紙と一緒に君の所に送りたい

僕だって
力いっぱい生きているんだと
証明しておきたいから
誰でもない君に





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2001年10月11日(木) 僕の翼に催眠術
 

紺色の空とピンクの雲が眩しい
街が闇に包まれる前に
玄関の扉をくぐりぬけた

空に吸い込まれそうになる
その感覚がたまらなくなって
思わず君の手を引いた





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2001年10月10日(水) 悲しみの上で
 

数え切れない悲しみの上で私たちは生きている

山も海も空も大地も潰して
優しさを忘れた私たちが
一体どこへ辿り着けると言うのだろう

神様の暖かさは知らない
けれど隣りの人の温もりは伝わる

数え切れない悲しみの上で
出来る限り幸せに生きることが
私たちにとって一番の自由だ





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2001年10月09日(火) 壊れたビデオテープ
 

目を閉じれば思い出せれる
壊れたビデオテープみたいに
繰り返される、ワンシーン

時が止まって欲しいと願うほど
幸せな時間は短すぎて
また長い時間を寂しさで埋めていく

絡まって閉じ込めておけば良かった
私たちのビデオテープは
悲しいほど幸せな記憶しか残していない

美しすぎる映像で
思い出しては消えていく





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2001年10月08日(月) 秋色に染まる
 

さんざん悩み疲れた週末
気分転換にと秋色の服に袖を通したら
どこか遠くに出かけたくなった

久しぶりに歩き出し
久しぶりに雑誌を買う

少し寒くなった秋色の田舎道に
私の影だけがぽつんと一人歩きしていた

何故泣きたくなったのか分からない
涙はいつまでも止まらなかった

隣りに居ない彼の事や
押しつぶされそうな周りの環境
全部が濁って消えていく

久しぶりに私の心は生きていた





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2001年10月07日(日) ありがとう
 

泣いていた
私が欲しかった言葉は
名前も知らない誰かが言ってくれた
私はまだ此処に居てもいい

あなたじゃなくては駄目だと思った
だけどあなたではない人に私は救われた

私は此処に居てもいい
また少しだけ泣いた





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2001年10月06日(土) 交わり
 

溶け合うほど肌に触れる
何度も天を見るのに
私の心は大地に残したまま
男の声すら聞こえない





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2001年10月05日(金) 大木
 

乾ききらない君への思い
時々思わず水をあげてしまう

そしたら根を伸ばしちゃって
自業自得だと今になって反省





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2001年10月04日(木) 愛されるよりも
 

どんなに冷たい言葉を言われても
君だから許してしまう

部屋の片隅で一人泣いたって
寂しくて他の人に抱かれたって
何もかも見失ったって

愛される事はないと分かっていても
君だから許してしまう

私は君に殺されたい





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2001年10月02日(火) 思い出すのは今もただ君ばかり
 

あんなに大嫌いと叫んだのに
君の名前を呼べない日がこんなにも辛い
あれ程飽きるほど君の笑顔を見たのに
憎いほど君の笑顔が恋しい

思い出すのは今もただ君ばかり

今だって、君を思わない日などない





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