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2005年01月20日(木)
本当に恋なんて存在するの?

本当に恋なんて存在するのでしょうか。

只の錯覚なんでしょうか。

今のあたしには全くと持ってわかりません。

一昨日、片思いの彼と久しぶりに電話した。

彼と電話すると本当にこの人が好きだったんだな

って実感する。

聞きなれた声に、聞きなれた口癖。

すべてがあたしに安心感を与えてくれる。

そばにはいないけど、
きっとあたしは今でも心のどこかに
彼のスペースを作ってる。



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今の彼氏にはきっと何にも悪いところは無いんだと思う。

あるとすれば、いちいち舌打ちするところとか
知ったかぶりなところとかかな。

けんかはしない。

けんかする前にどちらかがはいはいっていって強制的に
終わらせるから。


つまり、結論として、
あたしは片思いの彼のところに
戻りたいというところ。


散々書いておいて
今日はこれが言いたかっただけなの。

ごめんなさい。




片思いの彼へ。


今は、君のところに戻りたくて仕方がありません。

君の胸の中で眠ることを望んでいるのです。



2005年01月19日(水)
「戻ってくる?」

忘年会を逃げ出して、
地下鉄の駅への階段を降りかけていた。

「俺置いて帰る気か?」

聞きなれた声が耳に届いた。

一時間ばかり肩を抱いてくれていた
あの芸人さんだった。


振り返りたい気持ちでいっぱいだった。


「明日、授業なんですよ。
 それにうちで彼氏も待ってるし。」

「ええやんそんなの。」

誰もいない階段で後ろから抱きしめられた。

コート越しに心臓の音が伝わってきた。

彼も緊張してるんだ。

お酒のせいかもしれないけど、
今は緊張してるって思っておこう。

振り返り、そのままキスをした。

強く抱きしめていた手が
あたしの手を握り返した。

彼氏からもらった500円の指輪は金属音を立てながら
階段から落ちていった。

独占できないことはわかっていた。
だけどもう少しそばにいたかった。

彼の携帯は何度も何度もなった。

きっとスタッフは必死で探してるに違いない。

抱き合ったまま30分以上が過ぎてた。



「あんとき、手放してごめんな。」
「何にもしてやれんとごめんな。」


彼はなぜかあたしに何度も何度も謝った。

一風俗嬢でしかなかったあたしだけど
彼はなぜかあたしのことを好いていてくれたらしい。

「タイミングが合えばよかったのにね」

そういうことが精一杯だった。

「戻ってくる?俺んとこもどってくるか?」


あたしにはそのとき片思いの彼がいたし、
今は彼氏がいる。

どうしても、芸人さんとのタイミングはあわなかった。

「オレのファンだっていった子に振られたのは初めてだ」

そういっていた。

彼には何年も付き合っている彼女がいる事なっている。

そうでもしないといろいろ大変らしい。


抱き合うだけでそれ以上は何も無かった。

彼の泊まるホテルに別々に帰り、同じベットで寝た。

ものすごく健全に。

眠る彼を見て
抱きしめてあげたくなった。

眠る彼を見て
何もかも捨ててしまおうかと思った。


そんなことは出来ないとわかっていたのに。









朝の6時


彼に手紙を残し、
部屋を後にした。


「暖かい時間をありがとう。
 またこっちに来たときは連絡してね。
 
 あなたの妹 seriaより」


好きだったのかもしれない。
恋していたのかもしれない。

だけど、

あたしはあきらめた。



二つの幸せは手に入らないとわかっていたから。







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