三年前に見た夢を、…ううん、もうずっと前から見ている夢が、目の前に起こる、という時、胸の高まりとか、くらくらする頭とか、手の汗とか、そんなのがどうでも良くなるほど、彼のことしか見えなくて、目の前にあるもの全てが彼だと思えるくらい、私はその時「彼」が大好きで仕方なかった。
「今日は、空いてるかなw」 笑いながら言う彼に、頷くことしかできなかったけど、「夢」は確かに現実に近づいていて、なんだかおかしかった。
「わがまま言ってごめんなさい。でも、どうしても、こうしなきゃ、前に進めない気がして」
「うん」
「ずっと、中学生の時から、ずっと好きで、その間に何人かと付き合って、今はもう結婚してしまったけど、それでもやっぱりずっと好きで、たまに思い出して、ちょっと泣いちゃったりね。後悔したり。こんな風な気持ちでこれから先ずっと生きていくなんて、辛くて。」
「うん」
「だから、明日までずっと一緒にいさせてください」
「前の続き…」 私が選んだ言葉はこれだった。
彼は一瞬困った顔をしたけど、言葉の真意を捉えてくれたようで 「わかった。じゃ車乗って」 と。
あれは三年前の秋。 私と彼は、もう少しでホテルに入るところだった。 尿意が我慢できなくて、どうしてもどこかのトイレに入りたい、と。 でも土曜日のラヴホテルはどこも満室で、私の願いは叶わなかった。
その続きがしたい、と。 ホテルに入れなかったその日の夜、今もう一度、そこから始めたい。
My追加
「あの…ね」
「この財布に入ってるお金で行けるところならどこでも連れてってやるぞー」 と薄い財布を見せてくれる彼。
「お金…は、そんなにかからない、かな」
「そうなの?なんだよー。どこ行きたいの?」
私は迷いながら、自分の心の中を、どんな言葉で表せばいいか、何度も何度も繰り返し考えていた。
「前の」
「前行った店?」
「ううん…。前の、前の続きがしたい」
「そんな爺臭いこと言ってると本当にじじいになるよー」 と冗談交じりで笑う私を見て、 「俺はまだまだ若いぞー。ほら見ろこの肉体を」 自慢の力こぶを見せてくれる彼。
「肌のハリがww」 笑いながら彼のカラダに触れる。
「さーてと。どこ行くかー。食事でいい?」
「うん…あーえーと」
「なに?」
「あーーー…んと…」
口ごもる私に彼は驚いたかもしれない。
「久しぶりー」 私は冷静を装って彼に声をかけました。
「ずいぶん女らしくなったんじゃない?」 彼は少し驚いた顔でこっちを見てます。
「ちょっと痩せたからねー。あと髪が伸びただけだよ。まあ私もいい年だしw」 なんて軽口を叩きながら彼の横へ。
「そっか。俺たちももういい年だなぁ」 と彼がしみじみと言う。
彼に初めて会ってから15年。 人生の半分以上の歴史だ。
--- リアルな想像です。 しばらく想像日記にしますwww
2006年05月19日(金) |
この言い表せない気持ちを |
思いがけず届いた好きな(だった)人からのメール。 本当に事務的な内容だったけれど、 私の中の小さな小さな塊が動き出すには充分なエネルギーで。
こうしてパソコンに向かっている今も、 なぜだか涙が浮かんできて、 切なくて、苦しくて、 どうしようもない。
どうしようもないのに 浮かんでくるのは彼のことばかりで。
叶わない想像が頭の中を心の中をめぐって。
辛い。
「元気ですか?私は元気です」
と簡単なメールに返事はなく、 その時間が私を苦しめる。
一言「元気だよー」って言ってくれればそれで終わりなのに。
「結婚したよ」の5文字はどこかへ消えた。
ずっとずっとずっとずっと忘れられない人。 でも忘れなきゃいけない人。
考えないようにしてたのに、 そんな時に限って連絡がくる。
「ケータイ落としたから」
そんな事務的な理由だけど。 それでも私の胸はざわざわと。
ずっと好きだよ。 これからも。死ぬまで。
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