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■ 素敵な喫茶店
今日も仕事は大忙し。多数のお客様を前にプレゼン3件。つかれたよ。
とりあえず明日は休みだー!と開放感にあふれ、Nさんと一緒に焼き肉屋に行きました。まだ食べたりないので、喫茶店で甘物でも食べることに。しかし、その街で夜8時を過ぎて営業している喫茶店はただ1件。しかも、良くも悪くも田舎くさい、おふくろセンス満載、素人臭ぷんぷんのすごいお店であります。ケーキやパフェは美味しいんだけど…。
N「最近、あの喫茶店に入ると毎回イヤなことがあって、一人じゃ怖くて入れないんだよ」 私「どんな?」 N「まず、店に入っても、忘れられてるのかずっと放置。あと、ケーキの種類をよくチェックして、頼んだ瞬間に「は?」とか聞き返されて。何かと思ったら、メニューに書いてあるケーキ名と、店員が覚えているケーキ名が違うという…」 私「おお、あの店らしい」
まあ、今日は二人だしね…と思い、その喫茶店へ。せまい喫茶店にはテーブルが5つ。先客は3組、レジには店員がいる。「ここにしようか」と席に座る。
5分たっても誰も来ません…(笑) 雑誌をぱらぱらめくって話題をそらし、放置されている事実を二人で忘れようとするものの、さらに5分たっても放置され続け。 「…帰るか? 10分も席に座って雑誌を読んでいただけの謎の客になるけど…(笑)」 しかし、心の広い私たちです。親切にもカウンターまで行って笑顔で「すみませんが、メニューを見せて頂けませんか?」と伝えると、カウンターのおばちゃん二人は「あら、ごめんなさいね〜、水も行ってなかった〜?」と元気に答えます。あの〜、このせまい喫茶店に店員3人もいてなぜ気づかないの。
「あ、私いちごも桜も好きだからこの桜ムースパフェにする」と、春の新作をチョイス。Nさんはプリンパフェとコーヒーをオーダー。
待っている間に、他の客はすべて帰ってしまい、閉店まであと40分になりました。あからさまに片づけが始まり、喫茶店にかかっていたミュージックをふきとばす洗い物の音。ガチャガチャ「そっちの洗い物取ってー」ガチャガチャ「さすが生活臭あふれる喫茶店…」と二人で苦笑い。 「はいおまたせしました」とナイロン作業着のおばあちゃまがパフェを運んできてくれました。その手首には輪ゴムがむにゅうと食い込んでいました。さすが生活臭あふれる喫茶店。 しかし私の目がそのゴムにくぎづけになっているとき、Nさんがあることに気づきました。「いちご」「は?」「いちご乗ってないんじゃない?」「言われてみれば…!」そう、メニューの写真には間違いなくちりばめられていた苺が一切乗っていないのです。苺目当てでこのパフェにしたはずなのに…!と思いつつ心の優しい私たちですから文句も言わずに食べました。「きっと、おばちゃんたち、自分で作った新作メニューの材料を忘れているに違いない…」ちゃんと見本見て作れよ! その間に2階に上がったおばちゃまが掃除機を思いっきりかけ始めました。先ほどの洗い物の音すらふきとばす掃除機の音。ブオーブオーガチャガチャブオーンそっちの掃除も行ってきてーガチャガチャジャーブオンブオンパフェのBGMがこれかよ! さて、パフェを食べながら気になることが一つ。「コーヒー来ないね…」もしかして食後を狙っているのか?と耳をすますと、あからさまに片づけ物に精を出しているおばちゃん達の声しか聞こえない。間違いなく忘れている…。 よし、レジでコーヒー代取られそうになったら来てないってちゃんと言おう。そう打ち合わせて、上着を身につけ、立ち上がろうとした瞬間「たいへんお待たせしましたー」すべりこみセーーーーフ! 絶妙なタイミングで気づいたようですおばちゃん! もう飲む気なんて全く無かったよ早く帰らせてー!
コーヒーを飲み干し、レジへ。 レジのおばちゃんが「すみませんねえ」と言うので「あ、コーヒーのことかな」と思いました。するともう一回「すみませんねえ」。そんなに気にしてくれてたの?と思った瞬間に「レジ周り散らかっててごめんなさいね」
そこじゃねえだろう(爆笑)
オチまでしっかりつけてくれてありがとうおばちゃん喫茶店。また行くよ。
2004年04月29日(木)
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