ひとりびっち・R...びーち

 

 

違和感 - 2004年07月30日(金)

 スペインリーグで、いや、世界で一番ゴージャスなサッカーのクラブチーム、レアルマドリードが来日した。
 ラウル、ジダン、フィーゴ、ロナウド、ベッカム、ロベルトカルロス・・ビッグネームのオンパレードである。

 大金持ちのクラブチームが各国のスター選手をずらりと揃えているが、スペインリーグで毎年優勝するとは限らない・・というところは、日本のプロ野球の某球団と似ているような気がしなくもない。

 加えて言えば、これが最後のコンサートツアーと言いながら、日本にだけは何度でも出稼ぎにやってくる超大物ミュージシャン(エリック・クラプトンとか)みたいな雰囲気も漂っている。

 今夜のジェフユナイテッドとのテストマッチなどは、中継がフジテレビということもあって、試合というよりは顔見世興業といった趣だった。

 ロナウドは故障、ジダンも「昨日の練習で左太腿に違和感があった」のでベンチには座っていたが試合には出なかった。

 この「違和感」っていう言葉、最近スポーツ中継の解説でよく聞くが、日常生活に応用したらどうだろう。

 「昨日の仕事中に右脳に違和感をおぼえたので、今日は会社を休みます」
 
 「1時間目の数学の授業で左脳に違和感があったので、早退します」

 うーむ、どちらもなかなか気の利いた言い訳じゃないか。

 
 まあ冗談はともかく、個人的にはベッカムに「様」をつけたり、グティを「イケメン」と呼んだりするメディアに「違和感」以上のものを感じるんですがねぇ・・・。



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バナナの目 - 2004年07月16日(金)


 娘のびー子は毎日プレーンヨーグルトを半パックずつ食べる。
 花粉症対策の一環として定着した食生活だ。
 何も加えずそのまま食べることもあるが、ヨーグルト+バナナ+蜂蜜少々という組み合わせで朝食がわりにしていることも多い。

 ある日、びー子がバナナの皮をむきながら言った。

 「おかん、バナナって縦にきっちり三分割するの知ってた?」

 「え? 何それ、知らな〜い」

 「ほら・・こうするとね・・」

 「おおおぉ〜〜っ!」

 バナナの実に対して横方向から静かに均一に圧力をかけていくと、縦方向に三つに割れていくではないか。

 「びー子、すごいよ、こりゃ大発見だぁ〜〜っ!」

 刃物も使わずに、バナナの実がパラリと三つに分解するのは面白い。
 だいたいバナナを切る時には輪切りや斜め切りにすることが多いから、縦割りになったその形も目に新しく珍しさ倍増である。

 「これは薪がスパッと割れたときと同じ種類のキモチ良さだな」

 「ふ〜ん、そうなの?」

 「薪割りは木の目を読んで、そこに気を集中して割るのがカッコイイのさ」

 「あ、そういえば、岩石にも目があるよ」(彼女は高校時代地学部である)

 「そうか、石にも コン! パキっ! ってところがあるんだな?」

 「うんうん」

 「ふむぅ、そうするとこれはバナナの目を発見したってことだな」

 「おうおう」

 「でもさぁ、なんか人間ってバカだと思わないか?」

 「何で?」

 「だって、もしサルだったらどうよ。バナナが縦三つに割れたところで別になんとも思わないんじゃないか?」

 「う〜ん、まぁ、バナナに変わりないよね〜」

 「人間だからこんなことを面白がったりするんだよな。おまけについついこれで何かできないか考えちゃうんだよ」

 「何かって何?」

 「たとえばバナナ割りを芸にまで高めて巡業するとか、縦割りバナナ健康法を考案して一儲けするとか、バナナの目が人類を救うとか・・・」

 「っつーか、ろくでもないね、それ」

 「そうなんだよ、ホント人類ってろくでもない存在だよな」

 「その場合の人類って、おかん限定じゃないの? もけけ・・」

 「もけけってなんだよ、もけけって!」

 「まぁ、でも、何でも空爆すればいいと思ってるどこかの大統領よりはマシかもね」

 「そうそう、バナナの目の平和利用こそ人類の叡智じゃ〜!」

 
 かくして、ろくでもないが平和を愛する親子は、その朝以来、きっちり縦三つ割りにすることにささやかな幸福を見出し、バナナの目を探求しているのである。

 ※まだやったことのない方はぜひお試しください。うまく割れると楽しいですよ!


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最新CMウォッチング - 2004年07月13日(火)

 アテネオリンピックの開催が近づいてきたせいか、薄型TVとDVDレコーダーのCMが各社競い合うように流れている。
 当然、びーち家には購入する予定も予算もないので、きらびやかなCMを見たところでたいていは「ふ〜ん」の一言で終わってしまうのだが・・・。

 あいもかわらず舞台はびーち家の夕餉の食卓である。
 ごはんに味噌汁、オクラのおひたしにイワシの缶詰という豪華な献立だ。

 ちゃぶ台の向こう側に置かれた旧型TVのブラウン管には極彩色の水着を着用したモデルさん二人が登場するCMが流れている。○ナソニックの薄型テレビのCMだ。
 しかし、その水着のデザインにちょっとひっかかったのである。

 「ねぇ、びー子、なんであの水着、お腹のとこに穴があいてるんだろうね〜」
 「う〜ん、なんでかねぇ・・もぐもぐ・・・イワシうま〜」(あまり興味がないらしい)

 ナイスバディなモデルさんは、露出したヘソを中心にくるくるひらひら・・シンクロ風、蝶のように舞っている。
 次の瞬間、びー子と目が合った。
 私はアタマにひらめいたことを言わずにはいられなかった。
 
 「ヘ・・・ヘソ呼吸?」

 「・・・・・・」

 「・・・」

 もぐもぐもぐ・・・
 もぐもぐ・・・

 
 びー子いわく
 「おかんのアタマの中は小学校5年生(男子)レベルで固定しているっちゃね?」

 私もそう思う。
 



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Qは何のQ? - 2004年07月10日(土)

 ある日の夜、部下A(=i-Book。ちなみに、部下B=DELLNOTE)がネットスケープのウィンドウを開いてつけっぱなしになっていたので、デスクの近くにいたびー子に終了の作業を頼んだ。

 「あ、びー子、その i-Book 消しといて〜」
 「え〜 Mac の終了って、よくわかんないよ〜」

 「まず、ネスケ閉じるからリンゴとQ押して」
 「キューって数字の9? IQのQ?」

 「オバQのQ!!」
 「お・・・おかん・・」

 「何?」
 「娘が数字の9かIQのQかって聞いてるのに、オバQのQって言う母親がいるかぁ?!」

 「ここにいる」
 「いや、ふつー言わないね」
 「何をおっしゃる娘さん、我家にふつーという概念がかつて存在したことがあったか、しかと考えてみなさい、だいたいQと言えばオバQのQに決まっている」
 「決まってないよぉ〜 おかんだけだって」
 「いや、少なくとも私の世代なら確実にオバQだと思うぞ」
 「そんなもんかなぁ」
 「そんなもんだ。後でT〜さん(友人Yぴゃんの配偶者、ちなみに同い年である)に確かめてみよう」

 RRRRR

 「あ、Yぴゃん? ねぇねぇキューって何のキューだと思う?」
 「また突然何?」
 「いやぁ、かくかくしかじかでさぁ、T〜さんに聞いてみてくんない?」

 ・・・ごにょごにょごにょ・・(聞いている気配)

 「”QualityのQ”だってさ」
 「え゛? オバQじゃないの? そんなぁ、かっこよすぎる・・裏切ったな、T〜さん・・」

 いや、決してT〜さんと何がしかの同盟を結んでいるわけではないので、裏切り者呼ばわりは失礼だ。
 というか、遅くまで働いて帰宅して、やっとまったりできる夕食後の団欒に突然「Q」で乱入しても、まぢめに答えてくれるT〜さんはすごい。
 オバQに賛同してもらえなかったのは返す返すも残念だが、毎度のことながら感謝している。

 そういえば、5月には滋賀まで出かけて、PさんとM蔭殿にさんざんお世話になった。
 こうして、いろいろなことを思い出すにつけ、びーち親子は友人とその頼もしい旦那様のおかげで、日々心豊かに暮らせていると言っても過言ではないのだった。
 
 本当に、持つべきものは友とその心優しき配偶者である。

 ・・と、感謝の気持ちでまとまったところだが、今回はまだ続きがある。

 この「Qは何のQか」という疑問に添って、ちょっと調べてみた。

 こういう時、インターネットって本当に便利。
 「イロハのイ」で検索をかけて、ちょっと絞り込んだらすぐたどりついた。

 『フォネティックコード』・・・これだ!

 無線をやる人や、航空管制、電話受付などに携わる人にとっては必須のアイテムらしい。
 もしかして、すでにご存知の方もいらっしゃるだろうが、参考までに・・・

▼フォネティックコード

【和文】
ア 朝日のア  イ いろはのイ  ウ 上野のウ  エ 英語のエ  オ 大阪のオ
カ 為替のカ  キ 切手のキ  ク クラブのク  ケ 景色のケ  コ 子供のコ
サ 桜のサ  シ 新聞のシ  ス すずめのス  セ 世界のセ  ソ そろばんのソ
タ タバコのタ  チ ちどりのチ  ツ つるかめのツ  テ 手紙のテ  ト 東京のト
ナ 名古屋のナ  ニ 日本のニ  ヌ 沼津のヌ  ネ ねずみのネ  ノ 野原のノ
ハ はがきのハ  ヒ 飛行機のヒ  フ 富士山のフ  ヘ 平和のヘ  ホ 保険のホ
マ マッチのマ  ミ 三笠のミ  ム 無線のム  メ 明治のメ  モ もみじのモ
ヤ 大和のヤ  ユ 弓矢のユ  ヨ 吉野のヨ
ラ ラジオのラ  リ リンゴのリ  ル るすいのル  レ れんげのレ  ロ ローマのロ
ワ わらびのワ  ヰ ゐどのヰ  ヱ かぎのあるヱ  ヲ 尾張のヲ
ン おしまいのン

【英文−ICAO標準】
A-ALFA  B-BRAVO  C-CHARLIE  D-DELTA  E-ECHO
F-FOXTROT  G-GOLF  H-HOTEL  I-INDIA  J-JULIETT
K-KILO  L-LIMA  M-MIKE  N-NOVEMBER  O-OSCAR
P-PAPA  Q-QUEBEC  R-ROMEO  S-SIERRA  T-TANGO
U-UNIFORM  V-VICTOR  W-WHISKEY  X-XRAY  Y-YANKEE
Z-ZULU

【英文−旧コード】
A-ABLE  B-BAKER  C-CHARLIE  D-DOG  E-ECHO
F-FOX  G-GEORGE  H-HOW  I-ITEM  J-JACK
K-KING  L-LOVE  M-MIKE  N-NANCY  O-OVER
P-PETER  Q-QUEEN  R-ROGER  S-SUGER  T-TEAR
U-UNCLE  V-VICTOR  W-WILLIAM  X-XRAY  Y-YORK
Z-ZERO

※英文の場合、航空無線で決められている標準のもの以外に
 KDDIバージョンとか、旅行会社で使われているものとか
 他にもさまざまなバージョンが存在するようです。

※おまけのおまけ
 われわれショッカーもよく使っている「ラジャー!(了解)」という言葉について。
 第二次大戦中に「了解」を意味する「received」を略して「R」とだけ打電する時に、「R」を表す「Roger」を使っていた名残だそうで、この発音が日本人の耳には「ラジャー」と聞こえたことが事の由来になっているそうです。ホントは「ロジャー」だったんですね〜。確かに、そう言われてみると映画の字幕では「Roger」だったような・・・。
 いくつかのサイトで、この話題を見かけました。



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プラマイのマイ - 2004年07月03日(土)

 このサイトの入り口には「波浪日報」というコーナーがある。
 3行なら毎日書けるかも・・・と思ったのが大間違いだった。

 そもそも日記をつけるということは、私にとって盆踊りの輪に加わることや大縄跳びの逆回しに入ることと同じぐらい苦手だったじゃないか。
 子どもの時あんなに苦手だったことを、たった3行ならば克服できると思ったのが甘すぎる。

 日報が週報に、しかるのちに月報に、そしてとどのつまりは年俸・・もとい、年報になるのは自明だった。

 しかし・・とどのつまりの「とど」って何だろう?
 まさかあの、北の海にいるアイツのことじゃないよねぇ。
 そういえば、中原中也が「北の海にいるのは人魚じゃありません・・」とか言ってなかったか?
 さて、今、出典を顕かにすべく取り出す必要があるのは広辞苑なのか、中也の詩集なのか。
 いや、だから、問題は「人魚」じゃなくて「とど」なんだからさぁ。
 え〜〜い、めんどくさいなぁ。

 ・・・いや・・・めんどくさいのは私のアタマだ。
 なぜ、こう瞑想・・もとい、迷走するんだ?!

 ここはひとつ「とど」は置いて話を戻すと、とにかく更新ができないということだ。

 仕事が忙しいとか、今日はやけに気候が爽やかだとか、黒豆せんべいがうまいとか、ユーロ2004が深夜の放送だとか、理由はいろいろ考えられるところだが、ここで一つ重要な、しかもいい大人が大きな声で言ってはいけない理由があるわけだ。

 しかし私は(思考は迷走するが)現実と向き合う勇気があるので、この際はっきり言おう。

 大きくリニューアルしてから3年が過ぎ、自分のホームページに「飽きた」のである。
 そして一度そう思ってしまうとモチベーションは限りなく下がる。

 そうなった状態での選択肢は2つ。
 「やめる」か「リニューアルする」か、だ。

 しかし、今すぐ「やめる」を選ぶほど潔くもないし、追い詰められてもいないので、とりあえずは「リニューアル」をしようと思っている。

 そう、そしてこのページに飽きずに通ってくださっている読者のみなさんのご想像通り、「ここに書いちゃったらやるしかない」という状態に自分を追いこんでいるわけだ。

 で、先日、友人Yぴゃんに一足早く何度目かの決意表明をしてみた。

 「波打ち際リニューアルするさぁ〜、大々的にマイナーチェンジでね!」
 
 「大々的でマイナーって、それって大きくなるのか小さくなるのか、よくわかんないね」

 「そっか〜 そうだなぁ、大々的はプラ、マイナーはマイだから・・プラマイのマイで記号は "−" だよね」

 「ふ〜ん、そういうことなの?」

 「うん、そういうことだよ。正負の数の概念を正確に把握するのってけっこう難しいよね〜」

 「そうだね〜」


 というわけで、リニューアルの行方は定かではないが、本日の結論。

 持つべきものは友である。

 以上。
 


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