| ゆりあの闘病日記〜PD発症から現在まで〜 |
発病 - 1994年04月10日(日)
最初に発作を起こしたのは1994年のこと。
オフブロードウェイのミュージカルを観にいくのが楽しみだった私は、いつものように友人と楽しく観劇していた。
舞台も半ばを過ぎたとき、それは突然やってきた。
いきなり後頭部が硬直し、激しい動悸が起こり、息が出来なくなった。ゆったりとした劇場の椅子にただ座っているだけだというのに。
「私、このまま死ぬのかな・・・」大げさでなく、まさにそんな衝撃。
大概のことには驚かない心臓の持ち主だった私の容態が急変するのをいち早く察知し、劇場の廊下に連れ出してくれたのは、一緒にいた親友のレミコだった。
私は殆ど自我を失ったまま救急車で病院に運ばれた。判った事は血圧の激しい乱高下と異常な脈拍数のみ。
病院でモルヒネを打たれた私は、そのまま深い混濁の渦に沈んでいった。
-
