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同期入社のその後の友情 --「恋何」watching その1--
10月19日付けに続いて、ドラマウォッチングの話題。 全話録画してみようと思っていた矢先、 さっそく第2話を録画し損ねてしまった。 10時からの録画を予約しておいても、 録画開始までビデオを予約状態に保てない (つまり、子供たちが他のビデオをかけたりする)ので、 直前に仕掛けようと思っているうちに、 お風呂がずれ込んでセットし損ねてしまったのだった(T.T) しかし、いまどきは観損ねてもちゃんと 話の流れをフォローする手があるから便利。 番組HPはもちろん、個人のドラマウォッチングサイトなどで、 ちゃんとあらすじと解説を読むことができるのだった(^^;) なので、ストーリーは省略して、個人的視点のみ語ることにする。 このドラマの私的注目点は、 われらが同世代アイドル・小泉今日子演じる“専業主婦”である と書いたが、実はもう一つ、注目すべき配役があった。 それは、美少女アイドルで始まり、しばらく見ないうちに いつのまにか結婚してママになって、 「はなまるタレント」として見事な再生を果たした 森尾チャンこと、森尾由美演じる “独身のキャリアウーマン”である。 森尾チャンって言ったらアナタ、 はなまるで同じく同世代元アイドルのヤッくん@4児のパパに、 いつも馬鹿にされイロモノ扱いされてる、 “憎めないオマヌケな"キャラクターである。 実生活においては2児の母であり、 主婦としての生活臭もちゃんと漂わせている (といってももともと美形だし相変わらずかわいいけど) 森尾チャン(5つ子のママ役もなかなかはまってたよね)が、 有子(小泉の役名)と同期入社の総合職で、 やり手の商社マンである有子の夫も一目置く、 有能バリバリのキャリアウーマン・礼子だというのだ。 結婚しても決して生活臭を感じさせず、 自由気ままにアーティストしちゃってるキョンキョンと、 まったくの逆配置なのである。 (礼子といえば、「こち亀」の婦警さんもレイコさんだっけね。 そっか、そっちのイメージから来れば、森尾チャンが シャキシャキしたデキル女でもおかしくないのか…) ともあれ、第一回のストーリーで、 会社時代は親友だったらしい二人は数年ぶりに再会する。 同期の男子の結婚式二次会に夫婦揃って出席、 会社の人がいっぱい集まる華やかな席に、 ひさしぶりに「お洒落しておでかけする」有子ママは ちょっと気後れしてしまう。 そこへ、すっかり余裕のビジネスウーマンとなった 礼子が「有子?久しぶり〜」と声をかける。 この二人の友人関係が不自然だと指摘していたウォッチャーがいたが、 会社づとめ10ン年と、主婦生活8年の両方の経験から言うと、 入社したころ仲良しだった女性同士が、片方が結婚・退社、 片方がそのままであれば、結婚>出産>子育てと だんだん疎遠になっていくというのはよくある話。 でもお互いまだ気分は親友なので、ときどき「どうしてるかな」と 気になったり、年賀状の近況報告を楽しみにしていたりする。 (ただし、この時期はお互い自分の生活を確立するのに必死なので、 会いたいね〜とは言うけど電話がせいぜいだったりする。 しかし、立場や興味のあり方が違って話が合わなかったりするので、 実際には会わないで懐かしがっている方がよかったりする(^^;)) そんな間柄の女二人が、こんなきっかけで再会したら、 お互いいろんな意味でちょっと余裕ができているので、 若い頃を懐かしみつつ、新しい友達付き合いができるのかも。 むしろ私が納得できないと思ったのは、 有子がパーティ会場で誰にも(礼子以外には)相手にされないこと。 同期や会社の人がたくさん集まっている席に、 社内結婚で退職した奥さんが顔を出してたら、 普通懐かしがって声かけてきて、ちょっとした人気者だと思うな。 私でさえ「久しぶり!」「元気そうだね」「子供いるんだっけ?」 「こいつ(夫のこと)ちゃんといい夫してる?」etc. たくさん声がかかるものなのに、 結婚10年、二児の母なのにあんなに可愛い有子さんが、 見事に無視されちゃうってどうよ? …まあ、これは「○○さんの奥さん」でしかない、 個人としての存在感が希薄、という有子の立場を象徴していて、 後の物語につなげるねらいなんだろうけど、、 やっぱりシチュエーションとしては不自然だと思う。 しかも、夫・良平/仲村トオルは 久しぶりに社交の場に出た妻への気遣いは全くせず、 パーティも職場の延長みたいに仕事の話ばかりしている。 まあ、この夫婦の不調和ぶりは、 夫が実は不倫中であることの伏線なのかもしれないけど、 不倫していればこそ、フォローの意味で 妻を盛り上げようとするのが普通では? (いや、わかんないけどね(^^;)) 少なくとも、外面だけでもいい夫しようとしないのかなぁ。 それとも、仕事のことしか眼中にない、という表現? いずれにしても、社内結婚の私の目から見ると、 なんか不自然な情景でした。 ま、それはともかく。 有子から礼子へのメールという形でキョン2のナレーションが入り、 その回の有子の心情が語られるというのが このドラマの定型みたいなので、 今後も礼子さんの狂言まわしとしての役割は重要みたい。 森尾チャンの活躍(?)にも乞うご期待、なのである。
2001年10月26日(金)
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というわけで、今年は「恋何」。。。
10月から始まる連続ドラマの世界は、 クリスマスの週の最終回に向けて 切ない別れやすれ違いや再会を繰り返しながら、 ラストシーンの涙の抱擁を迎えるまで 目が離せない展開でウォッチャーをなぜか惹きつける。 テレビ局がこのクールの製作に力を入れているからなのか、 クリスマス的ロマンチック(?)な道具立てに騙されるのか、 それとも単にこの季節独特の人恋しい気分が 観る人の心を自然に寄り添わせるからなのかはわからないが、 不思議とこの季節に放映されたドラマは いろんな意味で印象に残っているものが多い。 時系列的には順不同だけれども、たとえば 年齢もばっちり一致して、山口智子・松下由樹に すごく感情移入して観てた「29歳のクリスマス」、 切ないじれったい思いで仙道敦子を見守った 「クリスマスイブ」なんかは、 タイトルからしてクリスマスだったし、 同系列の「明日があるから」も懐かしい。 かなり古いけど「君が嘘をついた」では、 若き日の工藤静香が舌足らずなかすれ声で 「イブは女の子にとって一番大切な日なんだから…」 と泣かせる名台詞を吐いた。 恋愛ものというにはかなり重いし哲学的だけど どっぷりはまって観てた「恋人よ」もこのクールだった。 同時期の「世紀末の詩」も哀しくて美しい物語だったっけ。 そうそう「青い鳥」もやっぱりこの季節のお話だった。。。 母親になってからこっち、 さしものドラマウォッチャーの私も 9時10時台のドラマをリアルタイムで観る機会はなく、 少ない在宅時間の中で録画したものを観る時間を 捻出するのもかなり根性のいることなので、 ドラマからは遠ざかってしまっていたのだが、 昨年のこのシーズンは、 育児休業中であったこともあり、 「やまとなでしこ」を欠かさず見ていた。 (もう一つ「神様のいたずら」というのも見てたけど) 初回からもう結末がわかっているようなドラマながら、 スッチー松嶋の大真面目な玉の輿講釈は面白かったし、 堤の真面目で朴訥ないい人ぶりも良かったし、 脇を固めた西村・森口夫妻やスッチー仲間たち、 そしてなんと言っても東幹久のボケっぷりは素晴らしく、 「それはないよ〜」「なんで?」と随所でつっこみつつ、 どういういきさつでお約束の結末まで運ぶのか、 毎回楽しみに観ていた。 もちろん、主題歌もすっかり刷り込まれてしまった。 年明けから職場復帰して慌しい生活に戻ったので、 (あるいはクウガへの傾倒が尾を引いたのか) ドラマにはまる楽しみを忘れたまま1年を過ごしてきたが、 第3クールが再び巡って来る頃には、またちょっと ドラマ観たいなぁ…という気分が戻ってきた。 そこに予告されたのが、 「恋を何年休んでますか」(TBS金10:00〜)である。 「ラブ・ジェネ」みたいな若い子たちの恋愛模様は もはや背中がくすぐったくて正視できなくなってしまった 身としては、「金妻」の次世代版ともいわれる “妻”たちのドラマということで、 これならついていけるかな?という期待が持てる。 さらに、主演の3人の“妻”の一人が われらが同世代アイドル・小泉今日子なのである! 小泉今日子(キョンキョンと読むべし)といえば 正統派アイドルとして登場しながら、 早くから自分のカラーを持って一歩抜け出し、 いつも奇抜なことをやってびっくりさせてくれる半面、 ドラマや映画などで無理のない役柄を順調にこなして 役者としてのポジションも固め、 マスコミへの露出度さえも上手に制御して、 着実にステップアップしてきた「賢い芸能人」である。 個性派俳優の永瀬くんとのいかにもお洒落な結婚も、 「さすがコイズミ」とうならせた。 特にドラマの中での小泉今日子は、つねに等身大で、 駆け出し女子高教師だった「愛し合ってるかい?」、 恋をして結婚して巣立っていく「パパとなっちゃん」、 「僕が彼女に借金をした理由」ではしたたかな 金貸しの女性を演じたかと思えば、 前世の縁に引かれて子連れのやもめと恋をしてしまう 「まだ恋は始まらない」では颯爽としてキャリアウーマン、 しばらく見ないと思ったら、いきなり 子連れで離婚してがんばってケーブルTVの営業をやってた。 (タイトルは忘れました。小林薫と競演でしたっけ) いつのタイミングでどの役をやっても、 なんとなくそれらしくて、いつも年相応にチャーミングで、 二十代前半、中盤、後半、そしてミソジーズへと、 「うらやましい年齢の重ね方」をみせてくれる (ときどき「あらら…お肌が…(^^;)」ということもあるが) 輝く同世代の星なのである。 (いつ見てもゴージャスで美しく年齢不詳であるというのは、 女優さんとしては評価すべきことなのだろうが、 そういうある種不自然な若さ美しさと、 小泉今日子のあり方は、全くは対極にあると思われる) その小泉今日子が、今度は二児の母で、 “妻”としての心情を演じるというのである。 しかも(というか年齢的に当然そうなのだが) 雇均法n期生の総合職で、同期の男子に惚れられて寿退社、 専業主婦としてよき妻よき母をやっているという設定。 うーん…これは非常に気になる! というわけで、金曜日は6:30から12chで「ハム太郎」、 夜10:00から6chで「恋何」を録画する、という 不動の予約録画オーダーが確定した。 ちなみに「金妻」を思わせる三人の妻は、 黒木瞳:銀行の支店長夫人でお嬢様から奥様にそのままスライドした 何不自由ない優雅なミセス。夫は福岡に単身赴任中。 生活感は全然なく、常にお洒落でふわふわしている。 すでに社会人の一人娘がおり、一卵性母子状態。 飯島直子:お洒落な美容院を経営するやり手の美容師。 客であった黒木や小泉と友人付き合いするようになり、 いつも美容院のテラスで3人でだべっている。 しかし、売れない役者で専業主夫状態の夫を養い、 人知れず苦労している姉御肌。 という設定で、それぞれに役柄的にははまってるけど、 その三人が親しい友人であるという関係性はかなり??。 ま、そこはドラマだから前提がそれならそれで 別にいいんですけどね(笑) キョンキョンの夫は仲村トオルで、 実は黒木の娘と不倫しているのであった。 …というわけで、タイトルからして 平穏無事な3組の夫婦の日常を描く…のであるわけはなく、 三者三様の理由で夫との関係が変化し、 他に恋の兆しが見えたりして揺れ動き、 さあどうなることやら、 家族とは、夫婦とは、幸せとは?? というような問いかけになっていくのだと思うけど、 ま、この季節に主婦向けに作るドラマで、 その結果家庭崩壊ってことはないだろうから、 最後の最後はもとに戻るのでしょうね。 そこまでの展開を予測したり裏切られたりしつつ、 多分キョンキョンに感情移入して 見ていくんだろうなぁ…と思う2001年の第3クールであった。 ---つづく---
2001年10月19日(金)
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ある論争
「結婚式でさ、彼がお客さんに切実に訴えるわけよ。 “皆さんどう思われますか?”って…」 語っているのは、上司として結婚式に出席したアンソニーである。 話題の主は、先月結婚した同僚のバービーちゃんの旦那サマ、 職場の仲間による彼女の結婚祝いのお食事会の席上である。 「多数決とかとったんですか?あなたはどっち派?って?」 「そうそう。手を挙げてね」 「どっちが多かったんですか?」 「んー…半々ってとこかなぁ」 「で?どうなんですか、アンソニーさんちは?」 「ん?うち?…うちはそんなにこだわらない方だよ」 「ですよねぇ…うーん…」 何の話かって? ことの発端は、結婚式の1ヶ月前から彼と同居を始めたバービーが、 「もー信じられないですぅ〜」と訴えてきたことだった。 まあまあ、となだめるアンソニーに、 「だって、顔を洗うタオルと靴下を一緒に洗うなんて、 そんな不潔じゃないですかぁ」 とヒステリックな声を出すバービー。 世の中に、洗濯ものの分け洗いやゴミの分別に対して かなり細かく厳しいルールを持っている人(多くは女性) がいるということは知っている。 …という言い方をすることからすでにわかるように、 私はかなり大雑把な方である。 素材によって手洗いモードで洗いたいものはあるし、 色落ちしそうなものは別に洗うとか、 汚れがひどいものはつけおき洗いにするから別、とか ごく一般的な分別はするけれども、例えば、 夫の下着と自分のものは一緒に洗いたくないとか そういう差別感覚は持ちあわせていない。 が、しかし、そういう区別をしたい人を 別に批判するつもりもない。 良い悪い、正しい正しくないという問題ではなく、 要するに、習慣の問題だと認識しているので。 私はたまたま実家でもごく大雑把な分別だったし、 自分自身がそれほど先鋭な清潔志向を持っていないから 無頓着だというだけのことである。 さて、当然バービーは、分け洗いの人である。 夫たる人が、顔をふくタオルと足にはく靴下を 同じ水に入れて洗うことが許せないという。 そのことが気に障って、新生活がギクシャクしているという。 1ヶ月前にその不満を聞かされたわれわれ既婚の同僚は、 「まあまあ、新生活にはそういう習慣の違いによる 意見の対立はままあるものよ。そのうち折り合うから…」 という大人な意見で彼女を慰めたものであった。 しかし、彼女はその違いをまだ許せないでいたようで、 同居開始以来ずっと責められ続けていた夫が、 たまりかねて自分を擁護してくれる人々を募ったわけだ。 この話が出たとき、一座の中から、 夫君を批判する意見が上がらなかったことは、 私にとっては若干ほっとする展開ではあった。 しかし、夫君を積極的に擁護すると、 彼女に「なんてガサツな人かしら」と思われ せっかくこれまで働く主婦の先輩として彼女から得ていた 尊敬と信頼を失うことになるので、私は用心深く黙っていた。 恐らく、同僚たちも私と同じような発想だったのだろう。 自分はどちらかということについては明言を避けている。 (が、「じゃあ、パンツは靴下と一緒でいいの?」 などという問いは、おのずと事実関係を明かしているのだ) バービー自身も、この問題に関しては、これまで あまり強力な同盟者が得られなかったらしく、 1ヶ月前と比べるとだいぶトーンダウンしている。 あまりに神経質で扱いにくい人、と思われては困る、 ということなのかもしれない。 一座からはかばかしい反応が帰ってこないので、 あきらめたように一言言った。 「まあ、別に私が洗うわけじゃないし…」 「え?違うの?」 「そうですよ〜、彼と私は洗濯は別で、 彼がそういう洗い方をするのを見てて、 私が横で文句言ってるだけなんです」 これで一気に形勢はバービーに不利に傾いた。 自分の分は自分が好きなように洗ってるんなら それでいいじゃん〜 旦那が自分で洗濯するんだったら文句ないじゃん〜 既婚者も未婚者もみな、「旦那さん、えらい」 という方向に収束していこうとしている。 しかし、と私は思う。 分け洗いの問題と、洗濯は誰がするか、 という問題は、別次元の話なんだけどなぁ… それに、たかが洗濯機を回すだけで 夫が「えらいじゃん」と評価されるのって 不当なんじゃないか? 妻が自分のものを自分で洗う、と聞いて、 えらいと褒める人はきっとほとんどいないだろうに。 ま、だからといって、夫の分、妻のタオルの分、 妻の靴下の分、妻の○○の分、妻の△△の分……と 洗濯が無限に細分化されて回数が増えていくのは、 やっぱり地球環境の観点からみてまずかろう、 資源の無駄だからほどほどにせいよ、とは思うけどね… 「“家事は手の空いてる方がやる”の大原則は、 両者の美意識が同レベルにある場合のみ有効である」 そしてだいたい、原則を破って墓穴を掘るのは、 私の知る範囲では、いつも女(妻)なのであった。。。(TT)
2001年10月05日(金)
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