念のため断わっておくが素直に自分自身を絶対評価すると、中の中だと思っている。 あごのラインや目じりの尖り具合や鼻の高さや上唇の厚さが気に食わないからだ。 でもこの感覚が普通なんじゃないかと思う。 本人は自分自身の嫌なところだけが目につき普通より上とは思えないのじゃないかと。
だからもし私が誰かに外見の自己評価を質問されたら、私は中の中と答える。 これは謙虚とかそういうことでもなく素直な意見としてそうなのだ。
ただ、相対的に考えても中の中なの?と言われると、確かに街で声をかけられたり意外にもてたりする事実を踏まえると、平均よりは上なのかなとは思ってしまう。
しかしながら、繰り返しになるが、私はもしこの質問に尋ねられた場合、 自分自身としては中の中だとこれからも言う。 これが素直な気持ちだからだ。
これまで外見だけの話をしてきたが、中身にスポットを当てる。 外見だけなくもちろん中身にも評価はある。 外見が良くても中身が伴わなければ、評価が下がってしまう。 そうなると外見が悪い方が、評価を上げやすいのかもしれない。
万事はメリットだけでなくデメリットも付帯する。 それがこの世の法則。
松屋の込み合った沈黙のエレベーターの中で私はそんなことを考えていた。 誰もが何の言葉も発せず扉の上の緑色のディジタルの数字だけを凝視していた。 そしてエレベーターは8Fに到着した。
私はどちらかというと背は平均より低い方で、スタイルも至って普通。 自分で言うのもあれだが顔は可愛い方だと思うので、 総合的にみて外見は上の下または中の上その辺りだと思っている。 一方で、彼は至って普通で中の中。
女の方が男より若干外見は良いというのは、一般的なペアなんだろうか。 周りを見てもその例は多い。 銀座で石を投げると必ず当たると思う。
たまに、女も男も上上のペアが居るが、それはやはり目を奪われてしまう。 だが一番注意をひきつけるのは差があり過ぎる場合だと思う。 特に下下の女を連れた上上の男のペアがいた場合、私はその男に、 「この女のどこに魅力を感じているんですか?」 と質問する欲求に駆られる(もちろん質問などしないが)。
てなことを、店のガラスに写った信号待ちの自分達を見て私は考えていた。 やはり自分達はどこにでもいるペアで特に視線が集まるものでは無いなと思えた。 なんだか改めてそう思うとこれが現実なんだと思えて少し悲しくなった。
女の子はシンデレラを夢見ていいのだが、 実際にシンデレラになれる女は1億人に1人という倍率。 これが真実で現実なのだ。
「どうした?信号変わったよ」 「ううん。なんでもない」 「じゃ、行こ」
そして私達は松屋に向かった。
朝、彼からメールが入る。 16時に銀座待ち合わせ。 でも特に嬉しさも面倒だとも思わない。
特に予定がなかったから、一人でだらだら過ごすよりは、幾分有意義な週末になるかもしれない。だが、食事をする場所が一向に決まらず、決まったら決まったで味が今一つな店で我慢をしながら料理を食べることになる位なら、ひとり静かにDVD見ながらコンビニ弁当の方が、よっぽどましだ。そういうことにならないことを祈りつつ、電車に乗る。
私は、銀座4丁目のドトールコーヒーに16時15分に到着する。 彼は、女は15分遅刻するものだと思っているらしく、黙々と本を読んでいる。 ただこれが25分ともなると、何かがあったんじゃないかとおろおろし出すから男は可愛い。
彼は私に気づき、手を上げる。 何か要るかと聞かれるが、要らないと答える。 私は自分でグラスに水をついて席に座る。
店内はとても込み合っていてカウンターには列までできてるから、 「いつ来たの?」 と質問すると、 「15時位かなぁ読みたい本があったしね」 「ふーん。そう。で、今日どうするの?」 と尋ねると、 「松屋の上で写真展があるからそこに一緒に行こう」
そして私達は松屋に行く。いつものパターンだ。 彼が見たいものがある、私はそれに付き合う、そしてご飯を食べて、一緒に帰る。 たまに途中でけんかして、途中解散することもある。 でも、これをよく3年も続けてるんだなぁとも思うし、あと30年続けられるとも思う。 だからこそ、結婚という形式なんて別に要らないと思うのだ。
| 2009年06月20日(土) |
ONとOFFの狭間で |
初夏のランチはテラス席に限る 制服を着た隣席のOL達が2割増しにみえる
ベランダから運動場でしている野球の試合をみる 監督に叱られてる少年は何をしたんだろう
赤いシーツのベッドでうまく寝つけるのだろうか
神社の狛犬の眼に光る何かが埋まっている
空全体が霧がかっているが自分の気持は晴れやかだ これが何を暗示してるのか解らない
色とりどりの料理なのにモノトーンの味がする
モノレールのタイヤが降ってきて下を通りかかった子供が重体
野党はここぞとばかりに任命責任の追及 総理大臣はまたも変わった トップは誰でもこの国は回る
動物園のチンパンジーが鬱で部屋から出ようとしない
部屋の観葉植物が蛍光灯に向かって枝を伸ばしている それは太陽の光じゃないことを解っているのか
海の中から珊瑚が隆起し島になる その島の上空でできた雲が赤い雨を降らせる
何かの拍子に窓から飛び出るとどんな景色が見える?
公園でフリスビーを投げあう親子 他の家の犬がそこに乱入しているけど楽しけだ
手をつないで散歩しているおじいちゃんとおばあちゃんの後ろ姿
あなたはそう思ってるかもしれないけど わたしはそう思わない どちらが真実なのかそれは誰にも解らない それがこの世界
あなたとわたしの価値観はこのあともどんどん変わってく だから永遠に幸せにするという保証なんてどこにもない
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