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2005年03月26日(土) 隠月...くっつかないけれど

君は
元気そうだった.

何がそうさせたのだろうか.

久々にみる
その屈託のない笑顔.

食い入るように
目を合わせては
ほんの少しずらして
また
アワセル.

きれいだよ.

きれいだ.


ひとりになった帰り道.

今度は
満月が
ぼくを
のぞきこむようにみていた.

今日はよくみられる日だ.

月の左下に
星がひとつ.

くっつかないけれど
すこしだけ
近づいた
ぼくらの印.

もうひとつの小さい....


☆ 隠月(いんげつ) 琵琶の表板下方にある縦約3cm横約5cmの楕円形の穴.
           弦を結ぶ覆手の内面に隠れ,上方の2個の半月に対し満月ともいう.


2005年03月05日(土) 鳥占...飛来した

帰宅途中
右舷前方から
鳥が飛来した.

鶯.

春の知らせ?
そういえば
先日,春一番が吹いたばかりだ.

も,
少し歩く.
先日,甘い香りをくれた梅の木.

花をつっついているメジロがたくさんいた.


鶯も
メジロも

日本画から抜け出してきたかのような
存在感を携えていた.

その羽で覆われた
小さい
小さいからだは
乳房のように
やさしくやわらかで
和三盆糖でこしらえた
わた飴のような
きめ細かな質感を
その羽にしっとりと含ませ
雨上がりの
周囲の空気と
妙に馴染んでいた.


梅の実を食べる人間.
梅の花を食べる小鳥.


梅をみて
きれいだとか
可憐だとか思うのは
人という種がもつ特権ではなかろうか.

明日はいいことがある,そんな予感がした.


☆ 鳥占(とりうら) 年頭に山に入り,捕らえた鳥の腹中の穀物の有無で吉凶を占うこと.



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