index/past/will
information : 01/01 BMR gallery/photo/小艾/001 up!!



2005年01月03日(月) 敬虔...夢の欠片

それは砕け散ってしまったのだろうか.
少しずつ拾い集めて
カタチを作ろうとしてみるけれど
中々うまくいかない.

夢の欠片の正体.

嘘が無くなって
真実と現実の迫間(はざま)ができた.

その中を漂う自分がいる.


スタ−トラインが霞んでみえなくなり
ゴ−ルは一体どこにあるのか
見当もつかない.

スタ−トラインとゴ−ル.

その道のりを創っていきたいけれど
その迫間はとてつもなく
大きく
強く
立ちはだかるばかりでなく
最初の一歩を置く線が
小さく
弱く
消えかかっている.


夢の欠片の最初と最後の一片は
どこにあるのだろう.

どんなことがあろうとも
今は大切に探してみよう.
どんなことがあろうとも
これからは大切に守っていこう.

手に入らない分だけ
必要なものだということが
わかった.

大波にまかれて
ぐちゃぐちゃにされたときのように
海の洗礼を受けたように...

今の自分はまだまだ足りていない.


☆敬虔(けいけん) うやまいつつしむこと.


2005年01月02日(日) 夜話...片寄っているだけさ

個人的な好みだけれど
ここ最近読んだ小説がよかったので
それについて書いてみる.


主人公が7人いて
それぞれが過去を背負って生きている.
7人が織り成す生活や人生が
シンクロしながらお話が進んでいって
主観でみている傍観者がぽつりと
ひとりいる.

...

あまり書いてしまうと
これから読むヒトはつまらなくなってしまうだろうから
このあたりでやめておくことにしよう.

スト−リ−もさることながら
ぼくが気に入ったのは
その構成にある.

ぼくの勝手極まる見解であるけれど
プロットと主人公たちが
そっと手を添えるように絶妙に絡み合い
映画を観るているようにシ−ンが流れていく.

って感じで
お気に入りの作品になりました.
とてもやさしくなれる作品です.


「不幸の分だけの幸せはきっとある.
どっちかが先に
片寄っているだけさ...」


☆ 夜話(やわ) 夜間にする談話,またそれを筆記した書物.


2005年01月01日(土) 雪代...想いだすだけで微笑んでしまうような

深夜,凍えながら庭に出た.
そこには凛とした世界が確立していて
物音ひとつない.

何かがいる気配がする.
しかし
何もいない.

何もいなければ
音まで存在しないではないか.

雪が音を吸収しているのだろうか.
それは
雪が音まで凍らせているのだろうかと
いってもいいほどである.

耳を澄ますと
音の凍る音だけ聞こえてきた.


この時間とこの空間とこの音は
ぼくだけが独占しているようで
想いだすだけで微笑んでしまうような
そんな微かな笑みを
思わずもらしかけてとめた.


松が雪化粧して
他の庭木も同じく雪化粧をして
その中に
完全に熟しても落ちないでいる柿と
瑞々しい柚子の実が
暖色系の暖かみを醸し出して
寒さの中でもどこか和む.

自分の家の庭ながら風情があると思った.
先代たちが創り,守ってきた
演出された小さな自然の舞台に
自ずと感謝してしまう.


月と群青の空に照らされて
青白く光る雪.

ふと想いだしそうになり
先程の微かな笑みを消したように
その想いを封じ込める.

雰囲気は良くても暗く寒い真夜中より
明るい朝に想いだしてみたらいいのかもしれない.

孤独で
孤高の時間を今は大事にしてみよう.
朝までは
自分とまっすぐに向き合う
恰好の時間なのだ.


今年は
亡くしかけてしまった自分を取り戻してみるか.
そう思って
手に取った雪の一部が透明な液体になる.
こんな感じになれたらいいのだろうな...
こんな感じにしてあげられたらいいのだろうな.

透明でやさしくとけていく結晶.

素直に解けてみよう.
素直に解かしてあげたい.

年の節目に
こんなきれいな夜は中々ない.


☆ 雪代(ゆきしろ) 雪どけの水の意,雪水とか雪解水ともいう.



jabberwock /mail /bbs /Blue Moon Rise /



(C)2004 jabberwock ALL RIGHTS RESERVED