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2003年07月31日(木) 開敞...ぎゅぅいぃ〜〜んってかんじ

ツバメが4羽.
電線に仲良くとまっていた.
仲間か,家族か.
真ん中の2羽はちょっと小さかったから家族っぽいなと.
なんか微笑ましい光景で,温かい気持ちになる.

ツバメの飛行は波乗りの参考になると最近思うんだけれど.
カ−ビングというか,ドライブタ−ンというか...
強弱があって,加重と抜重があって,絵に描いたような理想的なそれである.
まさに,ぎゅぅいぃ〜〜んってかんじで.
イメ−ジトレ−ニングには彼らの飛び方をみるのは最高だな.
カラスや他の鳥達とは違うんだよね...微妙に...違うんだよね.

さてさて,その温かさはいいけれど,なんか蒸し暑くてたまらん.
夜は寝ていないから,物書きしながら川原で昼寝と洒落込んでみた.
陽光が心地いいときもあれば,暑く感じたりして.
いよいよ夏がやってきた気がするね.
おもいっきり光合成をしたような,日焼けをしたような.
いい気分だ.
太陽を浴びたら,体調の悪いのも吹き飛んだようで
何かが満たされて力が涌いてきたようだ.


いよいよ,明日...DMC上映.
その場でなにがあるわけではないが,緊張して仕方ない.
今日はビ−ルでも飲んで寝ようと思う.

就職活動用の作品集も再度まとめなおしたりして,まぁ,いい感じに仕上がったかな.
送りなおしたり,新規に送ったりしないといけない.
ほんとはまずいが自分なりに納得したいんだよ...でも.まずかったかな.
(反省...(..))

とにかく!!
夏もやって来て,夏男はこうなったら止められないぜ!!
ってなことで,お休みなさい.

★ 開敞(かいしょう) ひらけてさえぎるもののないこと.


2003年07月30日(水) 枕神...夏眠したい

不摂生が長引いたせいだろうか.
眠ると起きない.
確実に8時間程は眠ってしまう.
疲れているんだな,きっと.
このまま眼が醒めないんじゃないかと思ってしまったよ.

冬眠ならぬ夏眠したい気分.

★ 枕神(まくらがみ) 夢枕にたつという神.


2003年07月29日(火) 流露...カットバック

編集が一段落したので,ベランダで一服.
...って,やっぱり05時だ.

マッチで火をつけて,吸い込んだ瞬間...
ツバメが上から舞い降りてきた.
そのまま数メ−トル先へ翔んでいったかと思ったら
カットバックしてぼくの目の前まできて,舞い上がっていった.

すっげぇ...!!
カッコイイ...!!

ちょっとうれしく,かなり感動.
からだの黒と白と,ちょっとだけある赤がきれいだった.

つまりのところ,眠れなかったわけで.
しっかり眠らないとやばいねぇ.
体重がかなり減っていたのには驚愕した.
誰かごはん,つくってくださいと心からそう思ったり...


眠気に勝てそうもなくなってきたので,14時過ぎにベランダで再び一服.
嘘のようで,奇跡のような話だが...ノンフィクションであるよ.

今度はアオスジアゲハが目の前を舞っていった.
と思ったら...
ヒュンというかフワ〜っというかんじで,カットバックしてきた.

すっげぇぇぇぇ!!
スタイリッシュ!!

華麗なカットバックにみとれてしまった.

つい,こないだまでのぼくは,波のパワ−ゾ−ンからぬけてしまっているみたいだった.
何かがたりなくて,わかっていてもそこに戻れなくて...
あがいたり,何もしなかったり.

カットバック.

今は波のパワ−のあるところに
波が崩れるところに帰ってきたように思える.
あとは波とからだと,そして精神が一体になれば走ることができる.
波の先へ.

あの流れるようで,逆らいのない自然体のマニュ−バ.
きっと忘れることはないだろう.

ツバメのような,蝶のような...カットバックを海でキメルゼ!!

★ 流露(りゅうろ) 流れ出であらわれること.
           気持ちなどが隠れずにあらわれること.


2003年07月28日(月) 人状...いい仕事だね

夕方,友人知人が我が家へやってきた.
頼まれた映像編集の打ち合わせと素材を届けにきたのだ.
アレコレ話をしながら,色味の加減を確認したり.
ここ使ってとか,あ−だこ−だとか.

遠いところご苦労様.

その後,自分の作品の編集.
いろいろやったらレンダリング9時間.

近所に24時間営業のうどんやさんがオ−プンしていた.
こういうとき便利だなと思いつつ,食しにいってみた.
値段も安いし,油っぽいものが苦手なぼくにとってはいい感じ.
歩いて行けるので重宝しそう.
うどんのファ−ストフ−ド店にしては,おいしいだろう.

きっと...オ−ナ−夫妻であると思われる方はいい仕事をしていたと思う.
うどんのコシとか汁の味とかそういうのではなくて,接客的なこと.
いつも,行きつけの蕎麦屋にしか行かない自分にとっては新発見だな.

そういえば,柏の竹やぶの阿部氏もこんなことをいっていた.
駅によくある立ち食い蕎麦もおいしく感じるのだと.
材料や作り方にこだわりぬいた達人でさえそう感じるもの.
何となく...わかったような気がした.

そもそもハンバ−ガ−の純和風みたいな感じだしね.
まっ,ハンバ−ガ−は好きではないが.

さて,レンダリング中に一眠りして仕上げにかかろう.

★ 人状(ひとざま) ひとがら,人品.


2003年07月27日(日) 無題...DRIVE ME CRAZY 予告篇

今ごろになって...って感じですが.DRIVE ME CRAZY 予告篇をサイトにアップ.
Quicktime版とReal版があるんで,対応したプレ−ヤ−でどうぞ.
Web用にエンコ−ドしたものだから,ちょっとみづらいかも...

http://www.bluemoon-rise.com

gallery/movieの001にありまする.
感想や意見やその他,メ−ルでもいただけたらうれしいでつ.

本篇は8月1日13:00よりテアトル池袋にて公開!!

★ 無題(むだい) 狂おしいほど好きっな感じ.


2003年07月26日(土) 塵穢...愚かな行為の産物

雨上がりの景色はいい.
大気中の塵と木の葉に積もっていた塵が取り除かれ,何もかもクリアだから.
全てがきれいにみえて,遠くまでみえる.
緑も本来の色を醸し出し,深みを帯びて主張している.
主張...いや,自然なんだ...

その色はフィルムで撮ったようでぼくの好きな色でもある.
というより,それがナチュラルで本来の色なのだからフィルムっぽいとかいう
表現はむしろ間違っているんだろうな.

太陽も顔を出していたが,雲もあるぶん,光も強すぎずいい色をだす手助けをしている.
今日の景色の色,緑の色,空気の色は,条件がそろってできあがった偶然の...
そして,決して計算できないともいうべきヒトの手ではつくれない色.

そう考えると,映像って...
そのシ−ンをコピ−しているにすぎない愚かな行為の産物なのではないか,と.
一番きれいなその瞬間の画とは,目に映ったもので,瞼に焼き付いたもので
そんなこと,ずっと昔からわかってはいるけれど...
ぼくらはその刹那を逃したら,コピ−というものをみるしかないんだな.
うまく残せていたらのことだけれどね.
または,みることもできなかったり.

ちょっと複雑な気持ちになる.
ファインダ-をとおしたら,リアルなとっておきの一番を自分の眼でみれない.
自分の眼でみていたら,撮れないし.
う〜〜ん.

どこかで.諦め,折り合いをつけているということか...と嘆きに等しいおもいが
沸き上がってくる.
なんか,悲しいことだねぇ.
でも,映像を撮りたい,映像として残したいという気持ちもあって...
純粋が矛盾を生んでいるようで切ないというか,なんだろう.

うまくまとまらんし,LOOPしそうだからこの辺で.

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DMC予告篇.
Blue Moon Riseの方にもうじきアップ予定.
もう公開しちゃうじゃんという突っ込みはナシね.
DMC本家のBANANAの方にもアップできるように監督にデ−タも渡さんといかん.
不健康な館にいかないといけない.
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★ 塵穢(じんえ) ちりのけがれ.


2003年07月25日(金) 波穂...一期一会の想い出

最近は夕方に雨が降るなぁ.
きっと梅雨もこの周期が終わると明けるはずだ.

今日の夕立はいまいちパッとしない.
子供のころの梅雨明けを知らせる夕立は,もっと土砂降りで
今まで晴れていた空が急に暗くなり,バケツをひっくり返したように
雨が降っていた記憶がある.
ここ近年,いわれている異常気象のひとつなのか...

そういえば.
近い将来,海岸の砂浜が半分くらい無くなるという話もある.
ってことは,波まで無くなってしまうのか...
海水が増えるわけなんだけれど,水深が深くなると波は割れてくれないことになる.

ぼくはもういないかもしれないが...
後世に...
あのきれいなビ−チで生まれる波を残せないのかもしれない.
一期一会のパ−ペキな波の想い出.

これって悲しいことだよなぁ.


本日は,ずっとカラコレをやっていたが,あまりいぢると
レンダリングに時間がかかってたまらんでつ.
今日は,レンダリングかけたら眠ろうか...
朝には,ハイ出来上がり!!

★ 波穂(なみほ) 波の高くたったところ.


2003年07月24日(木) 夏潮...音のない世界

ぼくの住む街の方では,夜中,雨音がうるさいほどだった.
製作の途中,ふと...集中がきれたときに聞こえてきたその音は梅雨の終わりを
徐々に伝えているようで,雨が駄々をこねているようで
何となくそんな声に聞こえたり.

しかし,何時間か後に一服しようとしたときにそれは音のない世界に変わっていて
静かな朝がぼくを迎えてくれた.

一匹のスワロ−テイルが,ぼくの1メ−トルほど目の前を風を切って飛んでいった.
おはようの挨拶代わりのように...
そのあとすぐに,ベランダの手すりに今日は番いの椋鳥が休みに来た.
なんか楽しそうで羨ましい.
一昨日からある手すりの汚れは君達のものだろう...と真横にいる彼らに問いかける.

人という種が活動する少し前に,鳥達は朝を楽しんでいるようで
その時間が終わりを告げようとするころ,一休みして巣へと帰っていくのだろうと
なんとなくそう感じた.

今日は久しぶりの青空だったな.
夏だねぇ...と思ったが,また明日も天気悪そう!?
今年の夏も短いのだろうか.
日本の夏が無くなってしまうのではないだろうかと,心配になるなぁ.
海の家とかは天候のせいで不景気マッシグラなんじゃないだろうか.
海水浴は気をつけて遊びましょう.


蛇足:今までぼくは間違っていたことをいっていた...
   蝶を数えるときは一匹でなくて,一頭,二頭というらしいでつ.
   いやぁ,無知とは恐ろしいでつね.
   
★ 夏潮(なつじお) 夏の海.


2003年07月23日(水) 東使...フィルタ-の近くまできたころ

あいにくの雨空.
アゲハは天気も悪ければ翔んでこない.
こういう日って何をしているのだろうか.

朝の五時頃,ベランダで一服.
以前も出てきたけれど,おばぁさんが犬の散歩をしていた.
今日は目が合ってしまい,眼で挨拶などしてみる.
可愛い犬には自然と笑顔をおくってみたり.

煙草の灰がフィルタ-の近くまできたころ...
番いの鳩が西の空へと飛んでいった.
何となくいろんなことを思いながら見送る.

時間は経過して...
夕方,暗くなりはじめる時間のころ.
その番いの鳩が東の空へと飛んでいった.
今日は一日何をしていたのだろう.
仕事?
デ−ト?
秘密の...
さてさて.

広い世界の中,いろんな場所で何かが起こり,何かの営みがあり
そして時間は流れていく.

どこかへ,ふらっと気ままに想うままに,長い間旅にでかけたいけれど...
西へ行ったら,東へ戻るみたいな...
そんな生活も久しぶりにいいのかもしれない.

★ 東使(とうし) 東国からの使者.


2003年07月22日(火) 逆流...大自然に感謝しつつ

最近の不摂生というか,製作により夜,眠くならなくて困った.
昨日も結局,朝になってようやく眠りについた.
なので,次の製作を進めている深夜2時過ぎ.

就職用の映像作品をまとめているのだけれど...
各映像,製作した当時のものより磨きをかけている.
主にカラコレに重点を置き,ブラッシュアップ.
なんか生まれ変わったというと大袈裟だが,いい感じになったのはうれしい.

この他にもやることがたくさんあって,眠くならないことをいことに
寝る時間を惜しんでしまう.
でも,リズムはちゃんとしないといけないな.
まっ,徐々に戻していこう.
急には無理みたいっす.

どうも自然の摂理に逆らっているようで,心許ない.
だから,昼と夜が逆な時間をおくっていても,目覚めのミネラルウォ−タ−だけは
かかさずに飲んでいる.
大自然に感謝しつつ...


しかし,今日の夜は外にでると寒くてたまらんでつ.
これで夏なのかねぇ.
早く夏を楽しみたいでつね!!

★ 逆流(ぎゃくる) 生死流転の迷いに逆らって仏果に向かうこと.


2003年07月21日(月) 幻世...スクリ−ンの中の「ヒロ」という男

無事,DMC予告篇を納品.
めでたし,めでたし.
ほんとうのめでたしは,予告篇をみた人が「この映画みたいね」って
思ってくれたらだけれどさ.

監督から,ちょっと意味あり気のようだったが,いいっすよ的なOKもでて一安心.
任務完了といったところか.
が,意味あり気な意味が気になる...なんすかぁ?


スクリ−ンでみた本篇と予告篇.
自分がでかく映っているのはかなり恥ずかしかったが,そこは客観的にみて...
百万歩譲って客観的にみて...ちょっと感動...かなり感動.
TVモニタでみるのとは一味も二味も違っていて,いい感じ.
色味や質感もFILMっぽくていい.
すごいぜっ,監督.

...お客さんの反応が今から気になるなぁ...
10日後には否応無しにわかるけれど.
あとは流れにまかせるしかないね.
あの時点でやるだけのことはやった.
だからOKだ!!


「DRIVE ME CRAZY」ってなんだろう...
メッセ−ジ,伝わるといいねぇ.


ハ−ドディスクが壊れたおかげで,予告篇も就職活動用作品も
とんでもないことになったけれど,一段落したから...
次だね,次.

徹夜明けなので,文もいつも以上にまとまらない.
しばらくは,徹夜はオサラバして大自然と一緒の生活をしようかね.
専念しなければならないこともあるわけだし.

真夜中のあの静けさは好きだが,しばしお別れ.
太陽とともに起きて,太陽とともに活動し,月の引力を感じながら眠る.

まずは腹ごしらえから...腹減ったでつ.

★ 幻世(げんせい) まぼろしのようにはかない世.


2003年07月20日(日) 結締...エンドレス サマ−

友人に誘われて飲みにいってきた.
ここのところ,月に一度の定例になっている.
いつもありがとう,感謝.

さて.
書斎(ではないが,かっこつけて...)にサ−フロ−ドム−ビ−「Endless Summer」の
ちらしが貼ってある.

終わりなき夏.
四季のある日本では存在しない夏だね.

波を求めて若者が世界を旅する映画なのだけれど,どちらかというとドキュメンタリ−かな.
世界の様々なサ−フポイントがでてきて,そこにあるパ−ペキな波が羨ましいほどでてくる.
すっげぇとか,でっけぇみたいな波がでてきて怖けついたり...
まじ,すごいんです.

終わりなき夏はすごく憧れる.
ぼくは寒いのは嫌いだし,苦手だし...雪国ではきっと生きていけない.
皮下脂肪も少ないし,そこにいることは死を意味しそうな雰囲気だからなぁ.
遊びに行ったりはいいけれどもね.


この終わりなきで最近感じたこと.
公開を間近に控えたDMC.
予告篇を製作していて思ったのだけれど.
製作には,終わりなんてないことだ.
終わりなき夏のように...終わりなんてない.
今回もそうだ.
まだまだ,ぼくは能力も乏しいからだろうが.
そして,この考えは間違っているのかもしれないが.

いくら編集しても,終わりはないのだということ.
完パケは終わりではなくて,けじめとか妥協であったりして,そこに座標をつけてあげること
だったりするのかなぁ...と.
または判断と決断が必要ということだったり.

何回も何回もつくったものをみると,新しい何かがみえてきて終わらないことを告げてくる.
1ピクセルへんだぞとか
1フレ−ムへんだぞとか...勘みたいなところもあるけれど.
この絵はここにはやっぱりあわないとか
こうした方がいいとか,あ−した方がいいとか...
その繰り返しの日々だった.
しかし,これが普通だったりするんだよねぇ.

つくることは楽しいし,刺激もあって面白い.
でも,次とか新しいものとか,それをやらないと止まってしまう.
止まるわけにはいかない.
いつ,どこで判断して,決定するか.
その目を養うことがちょっとだけ,鍛えられた気がした...そんな海の日の前日.
納品は延びて明日になったとさ.

そういえば,制定されたときは海の日って20日じゃなかったけ?

★ 結締(けってい) むすんでしめること.

私信
注意:締結といっしょじゃんと突っ込まないようにね,それはあなたです.


2003年07月19日(土) 大風...蝶がくれた波

とあるところでこんな言葉を眼にした.
「バタフライ エフェクト」
以前,聞いた記憶もある.

蝶の羽ばたきが世界の気候に大きな影響を与える.
そんな意味だ.
これは自然のことだけでなく,経済にもいえたりするだろう.
まっ,経済のことはここではいいとして...

もし,太平洋の向こうの大陸にいる蝶が舞ったとする.
どれくらい時間がかかるのかはわからないけれど...
何日も何日もかかるはずだ.
風とうねりと気候条件を考えればおおよそは計算できるけれど...
勘に等しい計算.
まっ,この辺にして.
そして,その僅かな風は海に出て,小さいうねりを起こし
それがいくつも重なって,日本の海岸に波を届けてくれる.
もし,そうだとしたら...

ぼくは今までに,蝶がくれた風で波をもらったことがあるはずだ.
はたしてその波をきちんとゲットしていただろうか.

そう考えると,これからは波をやり過ごすことは最大の失礼に値すると思えて仕方ない.
乗るって決めた波には,意地でも乗ろう.
逃してはいけない.
次でいいや,ということはない.
波乗りのそのタイミングは,一期一会が最大に集約されたものといっても過言じゃないから.

またひとつ,自然への畏敬の念ができた.
蝶と,昨日のアゲハに感謝.

みえない真実はこれだけではない.
でも,きっとそれはある.
いつか,またアゲハが舞ってきてくれたとき...わかるかもしれない.
宿題みたいだね.

★ 大風(たいふう) はげしい風.


2003年07月18日(金) 暑月...魂だけでも

翌朝,アゲハは動いていなかった.
窓を開けて,魂だけでも翔ばしてやった.
自然の多いところに還してあげようと思い,川原に出向いた.

花がたくさん咲いているところを選んで丁重に葬ってあげた.
もう,君とは会えない.
もう,君が舞うこともない.
その優雅な姿は梅雨が明ける前に消えてしまった.
君が舞う夏は,永遠に来ることはない.
そんなことを考えたら,まわりの雑音が消えた.
風の音だけが耳に届く.

部屋に帰って,あのアゲハがやってきた意味と理由を考えてみた.
が,わからなかった.
でも,きっといつかわかるときがくる.
必ずそこには理由と意味があるはずだからだ.

如今にいえるとすれば,DMCのアゲハに何かを吹き込んでくれた...
そんな風に考えてみた.


あのアゲハは自分の子孫を残したのだろうか.
もし,残したのならば...
どこかで舞っていることがあるだろう.
もし,その子孫に会えたとしたらわかったりするのだろうか.
そのときは,大自然の摂理が教えてくれるのかもしれない.

そして,アゲハが運んでくれたみえない真実がわかるときが必ずいつかくる.

★ 暑月(しょげつ) 夏.


2003年07月17日(木) 客分...待望の完パケ

DRIVE ME CRAZYのアフレコをスタヂオにて行った.
「ア−トな感じでいいねぇぇぇぇぇぇ.」といつもの口調でいう監督.
ぼくもたまに日記の中で,○○だねぇ...とか書くときがあるけれど
監督の口調がうつったのだろう.

ハシモトとリサも合流.
リアルなリサとは久しぶりに会うけれど,毎日モニタの中で顔を合わせているので
久しぶりだけれど,久しぶりじゃない.
撮影時より,なんか顔が変わった気がしたなぁ.
気のせいだろうか...

さてさて,アフレコは楽しかった.
声優さんの気分が小サジ少々.
ヒロの気持ちを蘇らせて目を閉じて,各シ−ンの光景を思い浮かべる.
そして,折角なのでいつものキャラから抜け出して遊んでみる.
自分ではそうしたつもりだが...ちょこっとだけ.
そういう殻を破るのは楽しい気がした.
よい感じだ.

各キャラ楽しみながら終了.
あとは編集があがれば完成なり.
待望の完パケ.

家に帰ると窓が開けっ放しだったのを思いだした.
やっべぇ...なはずが...
思いも寄らない珍客に迎えられた.

アゲハ.

偶然なのか,必然なのか.
どうやら迷い込んでそのままいたらしい.
飛び回らないので放っておいた.
外は寒いしね,休んでくださいみたいな.

部屋の空間に一人と一匹.
こいつもモニタの中でいつも会っていたので,馴染みがある.
ベランダでも舞っているところに出くわしていたので,尚更の親しみがある.
珈琲ならぬ蜜でもだしてあげたいと思ったがそうもいかず.
もしかしたら,いつものアゲハかもしれないと考えると楽しくなった.

予告篇の直し部分を整理して,徹夜明けの眠気にワインで拍車をかけてみたり.
おやすみなさい.

★ 客分(きゃくぶん)客として扱うこと.


2003年07月16日(水) 無題...終わりということ

現在17日の03時50分.
DMC予告篇,ただいまレンダリング中.
結局,ちょこちょこいじりながら4種類を製作した.
監督に非難を浴びそうだが,微妙に違ったりするくらい...
でも,違うんだよぉ...といっておこう.

そんなわけでトラブルに見舞われながらも,なんとか完成.
なんかいろんなことがあり,精神的にも疲れたなり.
ただ,今回よかったことは編集が楽しくなったことだ.

今までも楽しくなかったわけではない.
が,新しいアプリケ−ションを試行錯誤しながらやっていて
時が経つにつれて...慣れていき,いじれるようになったことが大きい.
まだまだ使いこなしているわけではないけれど...
最初に比べたらましというレベルなんだけどね.

これで予告篇編集記も終わりということになる.
なんか寂しい気もするが,やるべきことに本腰を入れねば.
ハ−ドディスクが壊れたとき,不撓不屈の精神で乗りきったが,今度もそれで
やるべきことを乗りきろう.

そういえば,終わりとうことでまわりでいくつか...

予告篇製作時に使用したソフトの前に使っていた編集ソフトの
Mac版の開発が終了したとのこと.
使わなくなったとはいえ,ちょっと寂しい気もしなくもない.
それなりに想いでなどもあったりね.
windows版は継続するらしいが,対抗馬には勝てんということなのだろうか.

読んでいた日記作家さんがやめてしまった.
事情があるらしいが,これもまた寂しいかぎりだ.
なんかネットとリアルの世界が入り交じってトラブルが後を絶たないようで
知人達の間ではよく聞く話でもある.
なんかねぇ...どうなのだろう...
ぼくは今のところそういうのないからよくわからんが.
結局,ネットやパソコンは手段や方法のひとつに過ぎないということか.

ぼくの日記を読んでくれている人は常識人の方と,リアルでよく会う人たちなので
恵まれているのかと思う.
感謝,そして今後もよろぴく.

手段や方法といっても愛機iMacくん,iBookくんは可愛い存在でもあり,相棒だ.
新型がほしいなんて書くと,機嫌を損ねたりするからな...
でも,ほしいんだよ!!


日記も書きたいことがいろいろある.
さてさて,以前のテイストで書けるだろうか.
(正確にいうと,あれは日記じゃないと思う.何に分類されるのだろう...)

まとまらなくて,長くなったけれど...レンダリング終わったみたいなんで.
チェックして,完パケつくろう.

★ 無題(むだい) レンダリング中です!!のとき使う題.


2003年07月15日(火) 虚飾...1フレ−ムの重みと意味と

ベランダにて一服.
ちょっとだけ肌寒いような風が,心地よさを醸し出してくれて,大自然に感謝.
遠くにみえる山が墨絵のように,ぼんやりと...しかし雄大に存在していた.


DMC本篇完成間近.
明後日はアフレコ.
ヒロの気持ちに切り替えないといけないな.

予告篇は完成はしたが...いや,したかも...
修正を加えながら,パ−ペキへと!?近づいていっているみたいな.
ん〜ん...

友人にみてもらって,アレコレとアドバイスや意見をもらった.
Gちゃんがいったように,独りよがりな映像になっていることが浮き彫りになって
落ち込んだりした.
自分では,そんなつもりはなくとも...
ヒトがみると浮き出てくるんだね...そういうところは.
いやいや,参りました.

1フレ−ム単位で細かいことに気遣うのもいいけれど
短い予告篇の中に込める,みせたい一枚画やメッセ−ジ.
最新バ−ジョンはこれに気をつけて製作中.
...が,行き詰まった.


うわべや見た目ばかり気にしてしまっていたのだろうか.
みえない真実.
これが今...みえないどころか,わからない.
真実をもつ説得力.
そんな力や雰囲気をもった予告篇.
これができたら自分の中で完成だ.

山々はきれいに霞んで,気持ちを落ち着かせてくれたが...
煙草は不味く感じて,からだが拒否していた.

まっ,明後日のオフレコには納品できるようにしておこう.
ラストスパ−トだぜぃ.

★ 虚飾(きょしょく) 外見ばかりをかざること.


2003年07月14日(月) 島門...いってらっしゃい!そして,おかえりなさい!

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約1週間,日記をさぼってしまった...
いかん...ったら,いかんなぁ.

いまだ,DMC予告篇のOKでず.
完パケまで道のりは遠し.
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友人がハワイから帰ってきた.
短期の留学だったのだが,本人は満足げでなによりって感じ.
そして無事に帰ってきたのもなにより.

(もしかしたら,過去に書いたことあるかもしれないが...以下...)

波乗りしにいったり,遊びにいったり...
いろんな南の島にいったことがあるけれど,その想いでの最後に共通するものがある.
島をでるときに,みんなこういうんだよね.
または,その雰囲気で満ちているんだよね.

「いってらっしゃい!」...と.

さよならとか,またねとか,ばいばいとかじゃなくて
また会おうとか,またいつの日か,とかじゃなくて

「いってらっしゃい!」.

一般的な「いってらっしゃい」とは,ちょっと意味も違う島でのこの言葉.
とても響きよく耳に入ってきたのを想いだした.
特別の響きを見出したのはぼくだけで,島のロ−カルの人たちは
ごく自然に,ちょっとでかけてくるねって人を見送っていただけなのかもしれない.
そんなことを考えていたら,尚更,島に行きたくなった.

今度は,「おかえりなさい」という言葉で迎えてくれるだろうから.

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私信
☆がんばらず,がんばろう.微妙な表現だが.

☆大きくなっていってよかたね.

...メ−ルの返信など遅れていてごめんなさい...
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★ 島門(しまと) 島と陸地との間の水路.


2003年07月09日(水) 片月...二匹のアゲハ

最近は天気のせいなのだろうか.
アゲハにたまにしか逢わないので,寂しい.

だが,Macのモニタやテレビモニタにはアゲハがいつも映っている.
DMCスタッフが描いたイラストのアゲハ.
素材として監督からもらったものだ.

雄と雌の二匹のアゲハ.
雄は強く,猛々しくあり
雌はやさしく,繊細な感じ.

一昨日の七夕の雰囲気にもあうアゲハだな.
きれいでカッコイイ.
そして,求めあっている.


「Drive Me Crazy」撮影日記としてはじめた日記.
撮影が終わってからは,好き勝手に書いていたが,最近は編集記になっている.

予告篇.
jabberwockバ−ジョン完成.
あっ...SEいれないと...
でも,画は完成.
あとひとつだぁ.
サクっといこう.
そう...うまくいけばいいけれど.

日記は,これからも想うこと,考えたことかいて気楽にやっていこう.
物を書くのは楽しいし.
まぁ,そういいきれないときもあるけれど...
なので,製作に戻ります.

★ 片月(へんげつ) 片割れ月.


2003年07月08日(火) 無題...いざ銀幕へ

予告篇改良バ−ジョン製作中.

またファイルが壊れかけた...冷や汗...
学習の成果ありで,なんとか回避.
現状に復帰できた.
じ−ま−あせった.

あと少し.

そして,もうひとつのバ−ジョンの製作にはいる.
どちらかが銀幕に映し出されたらうれしいね.
監督の判断次第だが.
okでるようにやるしかないね.
気合いだぁ.

★ 無題(むだい) 製作中です!!ってときに使う題.


2003年07月07日(月) 恋霞...不健康な館へようこそ!!

今日は七夕.
逢う人もいないので...そして,締め切りの日なので
DMC予告篇をいれたテ−プをもってM監督宅へ.

「不健康な館へようこそ!!」
今日はこの言葉ではじまった感じだ.
煙草の煙と,煙草の匂いが入り交じった部屋で,DMCをみたり,予告篇をみたり.
ん〜〜,確かに不健康かも.

そうこうしているうちに,S氏もやってきて役者はそろった.
いろいろとダメだしを喰らい,仕上げにとりかかることになったとさ.
「完パケの締め切りは明日ね.」
真面目半分,冗談半分でスマイリ−に監督がいう.
それはどんな意味の笑いなんだ...
ただただ,冗談の比率が多いことを祈るばかり.


七夕なのに,空を見上げると分厚い雲.
そして,雨.
体にまとわりつくような霧雨だ.

織姫と彦星は出逢えただろうか.
この空では...と,心配している人も多いだろう.
しかし.
雲の上は雲などない訳で...
誰にも邪魔されず,誰にも見られることなく
落ち着いて逢っているのではないだろうか.
みられることに快感を感じるふたりなら話は別だけれど...

ぼくだったらみたれたくない.
だから,きっといい感じにお互いを確かめあっているのではないか.
こんな夜空の七夕は,そんな風に考えるといいのかもしれない.

★ 恋霞(こいかすみ) 想いあうふたりの情と姿をぼんやりとみえなくすること.
            または隠してあげること.


2003年07月06日(日) 遠来...2種類の人がいるようで

都内で某日記作家さんと会った.
楽しい時間を過ごせてなにより.
ぼくのお気に入りのカフェにて,いい感じに話がはずむ.

話し言葉と書き言葉が違うように,普段,日記でイメ−ジしていた人と違った一面も
垣間見ることができておもしろい.
活字の人と言葉の人と...2種類の人がいるようで.

いろいろありがとう.
感謝.
そして,今後もよろぴく.


その後,ひとりで街をぶらついていたら知人と偶然遭遇.
ちょっとの時間,仲間にいれてもらいお話をした.
女優を目指す知人と,写真をやっているその友人と,映像をやっているぼく.
共通の話題もあり,いろんなヒントをいただきながら楽しませてもらった.
何かコラボできたらおもしろいね,きっと.

夜になって,打ち合わせがひとつ.

今日はたくさんの人と会い,いろんな話をして,面白かったな.
最近,編集で部屋に篭った感じだったのでリフレッシュ感あり.
明日の糧になる.

明日といえば...DMC予告篇を監督にみせる日だ.
ア−メン.

★ 遠来(えんらい) 遠方から来ること.


2003年07月05日(土) 霽月...怒濤の36時間

早起きは三文の得.
いやいや,徹夜はプライスレスの得.

パ−ペキな朝日がぼくを出迎えてくれた.
空はとてつもなくきれいで,西側の山々が絵に描いたようにいい色を醸し出していた.
撮影時にいくらいい照明を使ったとしたもあの緑はだせないだろう...と思ったり.
風がちょっとだけ強めで心地いい.
ツバメがその風にうまく乗り,ぼくにみせびらかすように翔んでいた.

ちくしょう...君が風なら,ぼくは波に乗りてぇ...

一昨日だったかな,俳優のSくんがタヒチにサ−フトリップにいったドキュメンタリ−を
やっていた.
タヒチの大自然はきれいで,雄大で,波はパ−ファクト...パ−ペキだ.
人々はフレンドリ-でこの上なく楽しそうだったな.

それを横目に編集をしていた.
正確にいうと,さぼってタヒチに魅せられていた.

HDが壊れて,放心状態が2日は続いた.
が,不撓不屈の!?精神と意志で持ち直せたと思う.
36時間の集中.
なんとか...なくしたデ−タとほぼ同じものを作り直した.
きっとそれ以上かもしれない.

基本的に同じことの繰り返しもあるので,最初よりかなりはやい仕上がりだった.
まぁまぁだね.
でも,まだまだだね.

とりあえず,シャワ−でも浴びて寝よう.
HDのあとは,流石に自分が壊れるかと思ったが...
気持ちのいい風に救われた.

そして,今朝の空の色.
どんなものでも再現不可能な青だった.
あんな空の色は久しぶりにみる.

山も空もマジックタイム.

得した気分で眠れる.
ちょっと疲れたので,おやすみなさいませ.

★ 霽月(せいげつ) 雨がはれたあとの月.
           くもりのないさっぱりした心境のたとえ.


2003年07月02日(水) 不撓...諦めたら終わりだぜぇ

駄目押しだ.
もうひとつのハ−ドディスクまで壊れた.
呪われている?...のだろうか.

なにが原因なのか.
思い当たること,ヤってしまったこと,そしてHDの寿命...
いろいろ考えられるけれど,それは今後の教訓でデ−タが復旧するわけでもない.

先日も書いたけれど...
復旧の兆しは無きにしもあらず.
デ−タ復旧のソフトの会社のひとは親切で,そのHDを送ってくれれば検証して
くれるとのこと.
まっ,うまく復旧するようなら買わないといかんが.
そして,ケ−スとディスクを買ったところでは,壊れた2台のうち1台は保証期間内なので
ケ−スもディスクも良品と交換可能だそうだ.
とりあえず,デ−タの復旧を試みてから交換してもらえればいいだろう.

そして,いろいろアドバイスくれたりした友人達に感謝.

これから...
同じ失敗を繰り返さないように,同じものを繰り返してつくるだけだ.
ちょっと気が遠くなるなぁ.

予定外の出費も痛い.
新しいハ−ドディスクを買いに行くか,ネットで注文しないといけない.

とにもかくにも,乗り越えないといけない.
寝ないでやるのもいいけれど,バランスよくやることにしよう.
しっかり製作して,しっかり寝て.
挫けそうだけれど,がんばろう.
不屈の精神で集中,集中っと.

諦めたら終わりだぜぇ!!

大自然の中で,の〜〜んびり太陽と風と生物たちの鼓動を感じて,波と遊びたい今日この頃.

★ 不撓(ふとう) 心がかたく困難に屈しないこと.


2003年07月01日(火) 箴諫...啓示として受け止める

涼しい日だった.
こんなに過ごしやすいのに,気持ちはいまだにブル−.
かなり凹んで,どん底に落ちた感じ.

もうこれ以上はないだろうから,這い上がらないといけない.

失敗を繰り返しながら,いろんなことがわかってくる.
できるなら失敗しないで,わかりたいものだが.
人生も,些細なこともそれなしでは気づかないこともあるんだな.
しみじみと,そして現実的に思った.

今までの軌道修正をしろという啓示として受け止めよう.

幻のDMC予告篇第一形態.
これから削って詰めるところまできたのになぁ.

もう7月.
本格的な夏に向かって,気持ちも盛り上げていこうか.
しかし,そとにでないと感じ取るものや邂逅がなくて退屈だ.

ツバメの羽のテイルが風になびいて,悲しいくらいきれいだった.

★ 箴諫(しんかん) いましめ.



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