LOVE ME

2004年04月25日(日)  虚


自分の感情が自分でよくわからなくなって
その焦りをどこにぶつけたらいいのかわからず
苛立ちだけを持て余して、泣きたくなる。

大音量で流す音楽と
窓から吹き込む風。
対照的すぎて、なんだかおかしい。

自分をなぐさめるために火をつけたインセンスからは
煙草によく似た薄紫色の煙が立ち昇る。

乱れる紫煙はまるでわたし自身のようで
見つめていると悲しくなる。
行き場をなくした、わたしという人間の感情。

カーテンの隙間からのぞく青空には雲ひとつ見当たらなくて
それがたったひとつの救いであるような気がした。
けれどそれも一瞬で
また腹立たしさと哀しさが渦を巻いた。



2004年04月24日(土)  恋慕


休みの日はあの人からの連絡があるかもしれないから
だから予定を入れたくない。
誘ってくれる保証なんてどこにもないけど。

いそがしい、ただそればかり。
もう2ヶ月以上、会っていない。
1年に1度しか会っていなかった頃にくらべれば
着実に進歩はしているけれど。

あの人の邪魔はしたくない。
でも
会いたい気持ちが抑えられなくなっているのも事実。

わたしは彼女なんかじゃない。
歩いていて夫婦にまちがわれたとしても
わたしは恋人にさえなれてない。

あの人は、ずるい。
わたしの気持ちを知っていて、知らん顔をしてる。



2004年04月19日(月)  今なら・・・


あなたへの愛情が今も変わらずわたしの中に息づいている。
真夜中の電話、わたしを呼ぶあなたの声。

不思議なことに
話しているとどんどんやさしい気持ちになっていく。
いつになく表情がやわらぐのが自分でもわかる。

あなたのいちばんの理解者になりたかった。
たくさん泣いた。
たくさん傷ついた。
だけどそれは無駄ではなかった。

あなたにとってわたしという存在が
とても大きなものになっていることを知って
素直にただ、うれしかった。

今ならきっと
素敵な恋人同士になれるのに。
そう思わなくはないけれど・・・。



2004年04月18日(日)  おめでとう


ほんとは会って伝えたかった。
今まで何度もそう思ってきた。
でも、今年の思いがいちばん強い。

わたしはいつからこの人を想うようになったのだろう。
井の頭公園の桜を見たころだろうか。

今まで何度、おめでとうを伝えただろう。
その1度も気持ちを声で伝えることはできず
いつも文字が気持ちを運ぶ。

わたしはいつからこの人を本気で想うようになったのだろう。
半年前、涙を流したあの夜からだろうか。

女は愛されてしあわせになるという。
けれど
今のわたしはあの人のことしか考えられない。
いくら想われても気持ちが揺れない。
罪悪感しか感じない。



2004年04月15日(木)  葛藤


会いたくても会いたいといえない。
声が聞きたくても電話ができない。

何度も何度も握りつぶす。
自分の気持ちを自分の手で。

会えない、と言われたら。
電話がつながらなかったら。
こわくて何もできずにいる。
このままいてもだめだってことはわかっているのに。

どうしようもできない。
何もできない。

意気地なしのわたし。

おめでとうって伝えたいのに。
本当は会って伝えたいのに。
予定はちゃんと空けてあるのに。



2004年04月12日(月)  人を好きになるということ


ゆうべはなかなか眠れなかった。
ベッドの中で何度も寝返りをうって
ふと、あの人の名前を呼んだ。

涙がこぼれた。

会いたいと伝えることは
どうしてこんなにもむずかしいのだろう。

声が聞きたいと思っても
あの人の生活の邪魔になるのがこわくて
もうずっと電話さえもできずにいる。

こんなふうに人を好きになるのはひさしぶりで
どうしたらいいのかわからなくて。
ただ、傷つくのはとてもこわくて。

片想いで満足できるほど
わたしはもう子どもじゃない。



2004年04月10日(土)  違和感


電話に出ないのは
寝ていたというわけでも
お風呂に入っていたというわけでも
着信に気づかなかったというわけでもない。

さすがに避けつづけるわけにもいかず
ひさびさに電話に出てみた。

わたしにとって声は何よりも重要な恋の要素。
だけど・・・。

別につきあってるわけじゃないし。
好きだとか言われたわけじゃないし。
そんなことを自分自身への言い訳にしてみたり。

来週の日曜日の予定を聞かれたけれど、答えなかった。
あの人の誕生日に、あの人以外の人と会いたくなんかない。
たとえあの人が別の人とその日を過ごすとしても
わたしは別の人と会っていたくなんかない。



2004年04月04日(日)  約束


あの人にメールを書いた。
短い短い返事が届いた。

横浜で交わしたなにげない会話。
そんなことをいつまでも覚えているなんて
くだらないって思うかもしれないけれど。

あの約束がなかったら、今のわたしはないと思う。
ここまでこれたのは、あの人のおかげだと思う。

ラブストーリーを目にするたびに思い起こすのは
あの人と過ごした夜のこと。

今度会ったら、気持ちを伝えようと思っていた。
約束を果たしたら、想いをぶつけようと思っていた。
でも。

何をどう伝えたらいいのかわからない。
傷つくのがこわくて、立ち尽くすことしかできない。



2004年04月03日(土)  誘い


まるで避けるように
キミからの誘いを断りつづけるわたし。

わたしの気持ちに芽生えるのは
ちょっとの優越感と
その半分くらいの罪悪感。

別に避けてるわけじゃない。
誘いの日に先約があるのは本当のこと。
けれど
これがあの人からの誘いだったら?

・・・・・・。

わたしはやっぱりあの人のことが好きだ。

キミの想いを感じるたびに悲しくなる。
どんなに想ってもらっても
わたしはキミを想うことができない。



2004年04月01日(木)  エイプリルフール


気づかなかったといったら嘘だけど。
思いもよらなかったとは言えないけれど。

まさか、あんなふうに思いを打ち明けられるなんて。

思わず目をそらしてしまった。
そして何も言えなかった。
顔を見ることさえできなかった。

ひとに想われることに慣れていないわたしは
その想いを受けとめることができない。
どうしたらよいのかわからず
わざとその想いを突き返してしまう。

エイプリルフールだから。
そんな自分自身への言い訳を考えてしまう。

わたしの想いは今もまだあの人のところにある。
ひとの気持ちってどうしてうまく噛み合わないんだろう。


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