LOVE ME

2003年06月30日(月)  会いたい


あなたに会いたいと思ったのは
わたしの誕生日を祝ってほしいからだけじゃない。

あなたに会いたいと思ったのは
ただ、あなたに会いたいと思ったから。

ずっと、ずっと言い出せずに
いつのまにか季節はめぐって夏が来る。
ねぇ、憶えてる? あの夏の日の約束。

あなたとの約束を守るためだけに
わたしは毎日を過ごしていた。
いっぱい泣いて、逃げ出したくもなったけれど
それでも逃げなかったのは、あなたとの約束があったから。

あなたに会いたいと思ったのは
ちょっと成長したわたしを見てもらいたいから。

あなたのその手で髪をなでてほしいから。



2003年06月25日(水)  夜風の帰り道


あの人はわたしのことを「あなた」と呼ぶ。
おだやかな物腰と自然と出るやさしい話し方からは
あの人の育ちのよさが感じられる。

「よかった、遠くじゃなくて」

素直な気持ちだった。
あんなに普通に言えたのは、お酒の力もあったかも。
前を向いたまま、あの人の横顔さえ見れない。
普通の人にとってはなんでもないひとことなのかもしれないけれど。

「わたしどうやって帰ろう?」
「そんなの知らないよ」

そう言いながらも、ちゃんと確認してくれていたあの人。

「ちゃんとあなたのことはわかってるって」
その言葉がどれだけわたしを感動させたか、
あなたはきっと知らないでしょ?



2003年06月19日(木)  人事異動


人事異動の速報をみながら、あの人の名前を探す。

どうか、あの人の名前がありませんように。
どうか、あの人が遠くへ行きませんように。

・・・息が止まるかと思った。

見まちがうことなどない、見慣れた名前。
それでも固まったように同じ場所を見つめて確認する。

・・・どうか、これからも会える場所でありますように。

これからは仕事でのつながりはなくなってしまう。
わたしの職場に顔を出してくれることもなくなってしまう。

さみしい。

あの人は遠くへは行かなかった。
これからもずっと会える、でも、やっぱりさみしい。


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