仕事がつまらないというわけじゃない。 職場の人間関係も以前に比べたら数段よくなった。 けれど、納得のいかないことが多すぎる。
大幅に遅刻せざるを得なかった飲み会。 気に入った相手はすでに別のコを狙っていた。 熱い視線と親しげな空気。 すぐ隣りにいるのに、すごく遠かった。
私が遅刻しなければ 私に勝ち目があったかもしれないのに。
会社に人生を邪魔されているような気がして ものすごく、ものすごく、腹が立った。
そして、そのコが参加するきっかけとなった 私の友達の急な欠席。 彼女にも、なんだかとても腹が立った。
かわいくない、あたし。
やっぱりね、というべきか。
白い部屋で宣告されたあの事実は 予想はしていたものの やっぱりちょっとショックだった。
笑うしかなかったけれど 本当は不安と恐怖で足が震えた。
誰かに肩を抱いてほしいと思った。 誰でもいいからそばにいてほしいと思った。 だいじょうぶだよって言ってほしかった。
帰り道、ひとりでゆっくり歩きながら ちょっとだけ、涙がにじんだ。
私、しあわせになりたい。 特別なしあわせじゃなくていいから、 ただ、しあわせを感じたい。
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