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■ 死体を語ろう
確か我が家には3部作全部あったと思うのですが、 どうして3作目から読んでるんだか、忘れました。
面白いです。 とかく、事件が起これば人々の関心は事件のあらましや 犯人に集中するのですが、なにしろ監察医ですから(笑) 上野正彦先生の視線はいつも違う角度から 注がれている訳ですね。
個人的にこの先生の何に惹かれているかといいますと、 「生きた人間の臨床経験がないところ」
…医者って普通病気とか怪我治すもんじゃん? それがこの先生は死体しか診たこと無いわけです。
「ブラックジャックによろしく」のドラマ内では 妻夫木君が毎回志しと現実と患者の生命の狭間で 悩んでいますが、上野先生は死体しか診ていないんです。 死体一筋30年なんですv
生きている人間の命を守る医者はいっぱいいますけど、 上野先生は「生前の人権」を守る医者なんですね。
しかし対談中イチバン取り上げられたネタが「腹上死」(笑) 不倫その他の奥さん以外の女性、ちゃんとプライバシーも 守ってもらえるし、警察も監察医もちゃんと奥さんには 秘密にしてくれるらしいですよ! 慌てて逃げると警察に追っかけられますから正直にネ!!
では最後に上野先生のお言葉を。
「生きている人間は人を騙すけど死体は人を騙さない」
2003年06月17日(火)
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