この2週間程、何年ぶりかで母と長時間接してきたわけだが。
心底疲れきった。 なーーーんにも知らないのだ、この人。
1)銀行のキャッシュカードを知らない。 通帳でしかお金をおろせないと思ってたらしい。 しかもどうやら10年単位で銀行に行った事が無い。 (生活費を引き出していたのは父) 母のキャッシュカードを見つけたので「これを使え」と言ったら、 「そうね!金庫にしまわなきゃ!!」と言われた。
2)電車に一人で乗れない(勿論車の運転はできない) 切符の買い方がわからない。また「東口」「西口」など改札がいくつもあると、どちらに降りるか自分で判断できない。 地元の駅に改札が1つしかないので、なぜ駅によっては改札が複数あるのかがわからないという可能性もあり。 ※「デパートと反対側の改札」と言うと「反対側」がわからない。 「××のある改札」と、あるものを言わないと理解できない。
3)「電話」を理解していない。 ↑意味わかんないよね?私も驚いたのだが。 「イタロちゃん、お父さんしか家の電話使っていなかったから、捨てて良いよね?」と言う。 母は携帯は持っていない。 「電話機なかったら、どうやってイタロと連絡とるの?」と聞いたら「あー、そうか!」
4)IFとORがわからない。 ・「もしAが無かったら、Bをしてね」 ・「必要なのはAかBのどちらか」 上記のように言われると理解できない。 仕方ないので、紙に書いたものを「誰かに読んでもらいなさい」と言っている。
言っておくがボケてこうなったのではない、たぶん。 本当に何十年も「銀行でお金をおろしたり」「電車に乗ったり」「電話をかけたり」していなかったのだ。
ある意味、父が虐待していたに等しい気がするのだが。。。 それか元々発達障害的な人だったか。
父親の行動の凄まじさしか知らなかったので、ここ数日で愕然としている。
おまけに今日は「イタロちゃんの携帯にかけたら、保留音だった!」とパニックになったらしく、親戚宅に慌てて連絡したらしい。 親戚から「実家じゃなくてアパートにいるの?」と言われたよ。 なんか多少トゲのある感じで。
母とずっと居ないことに関して、直接的にではないが親戚からとがめられているのだ・・・
私だってスーパーマンじゃないのよ〜ん。 何十年もかかって一人暮らしの生活を構築してきたのだ(大げさすぎるが)。 用事の無い日くらい一人にならないと、神経がまいってしまう。
おまけに母親からの着信履歴は無い。 電話番号間違ってかけてたと思われる。
こんな状態で母親に何か言うと「当たり前じゃない!」「そうだよ、わかってるよ!」と言われる。「分かってるなら、市役所や警察との手続きは自分で全部やれ!」というと黙る。 母のことは遠巻きにしか面倒見ないぞ。じゃないと私が先に死んでしまうー
突発的な事件が起きたので・・・旅日記は後で。 正直ブログなんて更新してる場合じゃないのだが。
父が死んだ。
あえて「事故」とだけ書いておく。 その事については今後も書かないつもり、たぶん。 内容が内容だし、自分にとって辛すぎるので。
告別式まで既に終了。 それまでの大変さについてだけグチっておく(笑)。 どっかでグチらんとやっていけないのだーーー!!!
大変だった、マジで大変だった。 何しろ急過ぎ。
亡くなったのが数日前の深夜。 私が病院に着いた時には既に父は息絶えていた。 夜が明けて病院指定の業者に依頼、実家へ父の遺体を搬送・・・ のハズが。
家に着いて業者が母に向かって一言。 「奥さん、これは無理ですっ(家に運び込むのが)!」
ウチは例のゴミ屋敷。通路も部屋も八方ふさがり。 まさか父をおぶって運び入れるわけにもいかない。 急遽、両親が積立てしていた葬祭業者に連絡、葬儀場内に安置できることになった。
その日の午後から即、葬儀打合せ。 この頃になると連絡がついた親戚が飛んでくる。 「なんで生きてるうちに知らせなかった!」と怒る者数人。
ワシに言うなーーー!!!母に言え。 何しろウチの母は携帯など持っていないし使えない。 それどころか「家電」で私の番号に掛けることができない。 父が登録しているのだが、その番号を選択する方法を知らないのだ。
言っておくが「ボケてできなくなった」のではなく、「電話はあまりかけないからできない」らしい。
ちなみに私への第一報は病院の看護師さんから。 母親が使い物にならんので、ご近所さんが我が実家に突入→ゴミの山に呆然→手書きの「連絡先ノート」を発掘→看護師さんに連絡→看護師さんが私に連絡、という連携プレーがなされたらしい。
話を葬儀打合せに戻すが、ここで「イタロは一人娘だから大変だろう」と親戚数名が同席。 親戚はトーゼン「イタロ父は元公務員だ。金は持っていたはず」と思っている。 なので高価な祭壇やら花やら選びたがる。
だが私が事前に通帳を発掘したところ(母はどんな通帳があったのか知らない)。 父の通帳の預金残高→「54まんえん」。
「まさかそんなわけねーだろ、いくらなんでも」と思っていたが、他が全くみつからない。 他に現金40万。あと母の通帳に5万くらい。 なんと今ある金が「約100万」。
他に満期の簡易保険が残り80万あったが、こちらは遺産扱いになるので、手続き踏まないと降りない。 それ足しても180万・・・
クソオヤジ、一体何に使ったーーー! あ、このゴミの山か。
葬祭費で削れるところはとにかく削った。 父の以前の仕事関係者には連絡が行ってしまっているので、今更密葬にも出来んし。 泣く泣く私の貯金から、お布施やら何やらは立て替えたのだが。
ウチの母親と来たら、打合せは置物、葬儀でも勿論一言も発せず。 なのにいつの間にか髪の毛は黒々と染め直していたし(私は髪の生え際の白髪染め直すヒマ無し)、「こんなにお金かかるんなら、葬式なんてしなくて良かった」とか言いやがるし。
「骨壺は白じゃイヤだわ」 「告別式後、納骨まで済ませちゃいたいわ」 (↑これが一番ビックリ)。 「49日、あら、やるの?」
あきれ果てたわ。マジで今度は母親捨てようかと思う。 まだまだやる事が山積みなんだが・・・
まあ父親を慕って集まってくれた人がいただけ良しとするか。
父ちゃん、お疲れ。ありがとう。 (が、やっぱり死ぬ時まで身内はほったらかしなのねん。。。)
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