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■ 古い喫茶店。
正確に言うと、古い雰囲気を大切にしている新しい喫茶店だったらしいけれど、それは正直いってどちらでもよかった。
空が今にも泣き出しそうだったのだけれど、昨日、豪雨で一日中家にいたのに嫌気が差したので散歩へ。 この近所をよく知らないままでは嫌だと思ったので。
古い住宅街を抜ける細い道(いちおう商店街らしい)にあったその喫茶店は、名前からして古い感じがするのだけれど、とても雰囲気が良かった。
飾り気がなくて、嫌味もなくて、古いものがたたずまい良く。 落ち着いた店内は手触りの良いテーブルと椅子、カウンターが備えられ、背筋がしゃきっと伸びた女性が迎えてくれた。そして、その女性のお母様なのか、歳のいった女性がやわらかく微笑んだ。
何も言わないけれど、その空気のよさが自分をほっとさせた。
なによりも、珈琲はほんとうに美味しかった。
そして、わたしの目を引いたのは、カウンターの向こうにある戸棚である。 丁寧に、上品に、カップやソーサー、グラスなどが並べてあるくもりガラスがはめられた戸棚。
それだけで、とてもこの店が好きになった。
2008年08月31日(日)
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