梅が咲き桜のつぼみが膨らみ始め風が運ぶ春の匂いにもう何度目だろうと振り返る似合わないのにピンク色のマニキュアを塗りその指で小さな写真のほほを撫でる夢はまだ遠く飛び立つことも出来ず幾度目かの春にまた涙する あの霞んだ空の先を見つめて
いくつもあったのに他の道は見えなかったあなたからこの道をふさがれるまでは