ヒトリゴト

2005年11月27日(日) 遠く離れて

遠く離れた二人は

寄り添うこともなく

夜が更けていくのをじっと見ている



遠く離れてしまった二人は

互いに歩み寄ることもなく

その息遣いに耳を済ませている


遠く離れていた二人は

いつか会える日が来ると

信じて


誰もが 待っている
その時が来るのを

かすかな期待を抱いて



遠く離れている二人は

近付くことはないというのに

遠く離れている二人には

どんな道もお互いを結びつけはしないというのに








2005年11月15日(火) 会いたくない

全部わかって
なにもかも受け入れて
やっと心の整理をつけようと

目で追わない
目を合わせない
動揺しない

まだ 無理だから

完璧になんて無理だから


だから会いたくない の
話したくなんかないの

何度もそう思えば思うほど
思うたび見上げればあなた


私はこれから石になりますから
なんでもない石を気になんかしないでください


会いたくないの
もう話したくないの

忘れる時間の中で私は石になりますから
二度と気にかけたりしないでください








2005年11月14日(月) 寂しくないなら

私じゃなくても
誰でもいいんだって

寂しさを紛らわしてくれるなら


そう 

なら よかった



君だけだよ なんて

嘘ばかり聞かされるより



嘘つき

って思いながら過ごすより



よかった よかったんだこれで

私がいなくても

寂しくないのならよかったんだ

これでよかったんだ
これでよかったんだよ


私の

胸の痛みは別にして





2005年11月13日(日) クローバーのQ

あなたの手の中にある

トランプのカードの


クローバーのクイーン


それが私



たくさんの手札の中の一枚

一枚しかないけれど

スペードでもハートでもダイヤでも代役は務まる



たくさんの手札の中の一枚


それが私


四葉を見つけられなかったクイーン


それが私


あなたの唯一の存在になれなかった私



2005年11月10日(木) さよならをおしえて


いつまでもいつまでも待っている


待ちくたびれて
なにを待っているのかもわからない

いたわりの優しい言葉だったのか
前によく聞いた愛の言葉だったのか
どこまでも突き放す別れの言葉なのか


目が合えば
微笑んでくれたらいい

話しかけられなくても
それだけでいい


胸の奥で静かに燃える火
その小さな火に温もられて眠る

目を閉じればいつも
浮かぶのはあなたの顔

忘れられなくて



さよならをおしえて
誰にも
言えない気持ちを抱えて

さよならをおしえて
そして
二度と振り返らないで


さよならをおしえて
さよならをおしえて




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purisira [MAIL]

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