ドラマが始まる 第一話 登場人物 人間関係 シチュエーション きっとこの終わりはこうだよ
あなたが言う またあなたが言う
たぶんそう きっとそうね
じゃあわたしたちは わたしたちの最終回は
始まったばかりでも 終わりを感じてる 予感している
今は まだわからない
ただ いつか来る最終回 そこから あなたが何かを掴んで 自信を持って 胸を張って
新しいドラマを始めてくれれば と
それだけを
祈っています
キラキラキラキラ
動きに合わせて 揺れる
キラキラキラキラ
光に反射して 踊る
ずっと輝いて ずっと一緒に
ただ見つめていた私には まぶしすぎて
もうすこしだけ 夢を見させて
どうか
動けない 動かそうとしても
苦しい
押しつぶされそう 胸が苦しい
この苦しさは 何?
気付かないで 気付かせないで
解けたら夢から醒めたように
ふっ
こんなに 息をするのは楽だったんだ
またひとつ もうひとつ あとひとつ だけ
賭けてみよう
だめだったら 消えよう なにも告げずに
今度こそ いさぎよく
はぁ キミが心配で いつも気がかりで
今、どうしてる
そんな言葉他愛もなく 話してても カオがみたいよ 潤ませた瞳を 抱きしめたいよ
キミがイタくて キミに会いたくて
ボクがいるよ みんないるよ
片時も 放っておけない 潤んだ瞳
心飛んでくから すぐそばに飛んでくから
泣きたいなら いくらでも泣いたらいい
全部吸い取ってあげる
ボクの胸はスポンジで出来てんだぜ
粉をふったパイ生地を 平たくのばして どんどんどんどん 大きく薄く
どんどん大きくなっく こんな気持で あなたを 見つめていること 本当は 迷惑?
煮詰まっていくりんごが ぷすぷすと 甘酸っぱい匂い
オーブンの中でふくらんでいく あなたへの想い 焦がさないように もう 遅いのかもしれないけれど
本当のことはわからない 本当のことなんて
今日は好きでも 明日には嫌われるかも
今年一緒にいても 来年はいなくなっちゃうのかも
あなたが 本当に そこにいるのかさえ
全然別の人が あなたなのかも 私を見てくすくす笑っているのかも
泣いても 思ってても
本当のことをください 本当のことを言ってください
喜ばせなくていい 私を ほんの少しでも好きなら
カレー美味しかった
そんな言葉でいい そんな小さな本当を 積み重ねてくれたらいい
音楽が流れるように あなたの声を ずっと聴いていられたら それだけでいいの それだけでいいの
音楽が流れてる それだけで
あなたもどこかで 聴いているのでしょうか
なんでもない ただのいつもの日
日付けが変わる 1分後
「誕生日おめでとう」
一度しか 言わなかった
もう話すことも なくなってしまった
なのに 覚えていてくれた
この時間を 待っていてくれた
忘れて 忘れないで
最後まで 勝手な私
でも今も願っている あなたが
元気で いますように
幸せで ありますようにと
あなたに
わたしは
なにひとつあげられなかった
あなたは
たくさんくれたのに
いつもいつも
最後まで
本当
を ありがとう
あの日の 少し照れくさそうな
笑顔
ありがとう
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