オミズの花道
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『 危機感 』
2005年08月18日(木)


着実にノルマはこなしてるし賞金も貰ってはいるが、危機感。
と言うのも株主総会が終わってから、重役様連中が軒並み転勤してしまったのだ。


そりゃ御出世なんだから私だって喜んではいるのだけれど、『もともとの地元が関東の方で、あんばい良く東京転勤!』だったりすると、『ああこりゃあもう帰って来ないなぁ…。』なんてガックリしちゃったりする。

今回は特に、週一回確実同伴してくれる重役様御二人が、東京と名古屋に転勤になってしまった。
とてもとても痛手ですわ。

開いた週の二日を埋めなきゃなぁ…。と考えるも、そうそう上手くは行かない事は見えています。
ああ、先が恐い。


同伴無しで入って来ても店自体はまぁまぁ繁盛しているので、座る場所は沢山あるのだが、私のように30歳過ぎたホステスが、自分のお客様以外の席に最初からついたり、待機してるのはとてもとてもみっともない。

というか若いお嬢さんのお給料も稼がねばならないし、ある程度やらねば店に融通も効かないので、とにもかくにもやらねばならぬのだ。

こうやって『頑張りのサイクル』にハマっていくんだろうなあ、と自嘲を込めて苦笑いしていたりするのだけれど、それでもまあ、頑張らずにブー垂れる自分よりは美しいかなと、鞭を打つ日々なので御座います。


さて、上記のような心情的な問題ではなく、同伴が無くなって他所の席に着かせて戴くと、物理的な時間というものにもロスが産まれる。

私の一日のサイクルとしては、同伴で店に入り、そのお客様が他の女性と寛いで戴いている間、余所の店の同伴切りで出てくるお客様を目当てに営業をかけて後半に呼ぶ、のが流れなのだが、他所の席に付かせて戴くとそれが出来なくなるのだ。

一つ目が出来ないが故に二つ目も出来ないとは本末転倒なり。

つまり同伴は私にとって保険であると同時に、後半戦営業の時間を取る為に、必要不可欠なものなのである。


こうも頑張らねばならない理由ってなんなんでしょうかね。病的ですかね。
でもガツガツしてるようには見えないらしいですよ。大阪ですね、お土地柄でしょうね。
私なんぞガツガツ度では、まだまだひよっこですわな。

考えると胃が痛くなりますが、悩んでもしょうがねえし。
ラインはお盆休みが終わってからっすね。


うえ。




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『 プラス×プラス=プラス 』
2005年08月16日(火)


最近夜の仕事の一部の同業者に、嫌味混じりに聞かれる。

『どうやって同伴ゲットしてるの?』とか、
『どうやって動員を伸ばすの?』とか。

私は本業さんと違ってあくせくしてないけれど、毎月数字が一定にあるので腹が立つらしい。
皆にこう聞かれるたび、どう答えていいのか解らず、う〜ん????と笑っているだけの私だ。

だって本当に解らない。
私は所詮雇われて働いてて、お客様じゃない。
お金を使う人がなぜ自分の所でお金を落とすのか、なんて本当の理由は知りようもない。

アドバイスを聞くならば私のような同業者にではなく、お客様に聞いたほうが遠回りでなくて良いのではないか、と聞かれるたびにいつも思う。
コンビニだって商品を置く人より、買っていった人に話を聞いたほうが参考になるもんね。


私があくせくしていないのを羨ましいとホザく夜の同業者も居る。

そんなにオミズだけの生活が嘆くほどに不安で不満なら、兼業でも何でもしてみりゃいいのに、と彼女らの話を聞きながら私は首を傾げる。
何でもやってみりゃいいんだよ。取りあえずは。

でも、兼業で何かやってたからって、プレッシャーのない人生なんて決してやっては来ないのだ。
兼業だろうが専業だろうが、仕事としてある程度の格好を付けたければ、苦労して当たり前なのである。

両方の仕事で周りに使えないな〜と思われながら、適当な収入だけでいいんなら、時間仕事で居れば良いし、誰にもそれを笑う権利なぞ無い筈だと、自分が毅然としてればよろしい。


『プレッシャーの無い仕事』
『そこそこの収入』
『仕事の評価』

それを全て欲しいなら、手に入れられる筈です。
人間どうにもならないのは時間だけですがな。


数字に追われてあくせくしたくないなら、収入源を確保する。
オミズだけの生活が格好悪くて嫌ならば、他にも働けばよかとですよ。

そうやって頑張ってみて初めて『オミズ一本で生きる事』も、立派な事だし、ひとつの道だと解ると思います。


私は、ひらたく言うと本業だけで食って行けます。
何度も書いていますが、今年は特に昨年からの忙しさの実りが数字になっています。

でも、水商売は好きだからしています。
好きだからこそ、美学を捨てずにやって行けます。
そして、口説かれたりしても、嫌なことがあっても、最終的には生活の糧があるので、キレずに済みます。

お客様には手を抜いた事はありません。
好きな仕事だからこそ、手は抜けないんです。

多くのママ、ホステスさん、専業もいらっしゃれば兼業もおられます。
私のような人間は夜の世界に珍しくなく、彼女等に比べれば、私なぞはまだまだと笑われても不思議じゃないんです。


自分を良い意味でも循環させること。
それが楽になるすべのように思えます。







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『山羊とロバ』
2005年08月02日(火)



古い話だけれども、ああそうだったのかと納得。
だがまぁ、その当時の自分の未熟さもあるのだから、今更なのだが。

………

最近、ネットの中の話を送って来てくれた人がいる。
関連サイトをいくつか貼ってくれたのだが、私には余り関わりの無い部分だったので、見るのを先送りしていたら、無くなっている所もあった。

で、原因らしい所を見に行くと、ハンドルは変わっているが独特の文体で、全てが理解出来た。

この暑くて忙しい時期に、珍しく脳味噌使っちゃったよ(笑)。


結論から言うと、山羊とロバですな。
策士策に溺れる、という高尚な言語を使うだけ勿体ないかと。

その当時、ご親切にも他の方がこう書いてる、とか私に送ってくれたアナタ。
はぁそうですかと答えた私に、拍子抜けしたみたいでしたね。

ごめんなさいねぇ。
私ゃただの酒場のオンナなんでね。

でも、酒場のオンナだからこそ、日々アナタのような山羊どころか、猛獣ばかりを相手にしてます。
鈍感じゃなきゃやってられないんですのよ。


さて。
山羊とロバの話は、山羊の肉が余りに臭い為に、肺が薬扱いされたのでは、という説がある。

主張という『骨組み』に、文章という『肉』をつけるのが『書く』という行為ならば、そのページから悪臭が漂っても仕方ありませんな。






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