オミズの花道
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『 陽はまた昇る 』
2004年05月27日(木)


昨日の同伴はアバンザ前の楽市。こじんまりして大好き。ポン酢の味が絶妙。
ここは馬刺しが絶品。魚も新鮮で、お値段も新地らしくなくリーズナブル。
色々な店が在るが、ここはバランスが取れていてお薦め。
久し振りに新幹線で通ってくれる社長が来てくれて、ご馳走になった。

・・・・この人ってもう長い付き合いになるなあ。
増えた白髪を見てそう思う。
本当に体には気をつけて欲しい。


辛くて書けなかったが私は半年前に、この方と並ぶくらい大事なお客様を亡くした。また、立て続けにもう一人のお客様も病魔に倒れた。この方は今も病床に在り、恐らくもうネオンの街に顔を出すことはおろか、私と言葉を交わすことも無いであろう。

このふたつの痛みは想像以上で、二ヶ月ほどの間私は裏で一人になるとボロボロ泣いていた。客席で普通にしている事が苦痛で仕方がなかったのだ。

売り上げだとかそんなものはどうでもいい。ホステスのプライド云々でもない。何処に行っても、レギュラーであろうがヘルプであろうが、接客においては誰にも引けを取らない。
そんな強気の私でも、この出来事は精神的にダメージが強く、一時期はボロボロだった。


奥の椅子に座っていた面々、あの時に交わした会話、笑いあったこと、流れる空気、その思い出が清らかであればあるほど、それを失った痛みは大きくて残酷だ。
どれだけ悔やんでも後悔は残る。どれだけ泣いても涙は尽きない。

『そう思えるほど良いお客様に出会えた自分を誇りにしなさい。』
泣き暮らす私を救ってくれたのもまた、お客様であった。

今は出会えた縁と共に過ごした日々を、真珠貝が真珠を形成して行くように、じんわりじんわりと丸めて宝石にしている時期だ。


お客様はお顔を出してくれてもくれなくても、どんなに怒って喧嘩して離れても、迫られすぎて色気に困っても、元気で居てくれれば、生きていてくれれば、・・・・私はそれでいい。
隣にいる人を見て、ふとそう思う。

この仕事をしているからこそ、の縁。
していなければ、出会わなければ、味わう事の無かった痛み。

泣きながら苦しみながら傷を負いながら、それでも自分がこういう生き方しか出来ないことを改めて知った。
今はもう抗う事無く、起こる出来事と縁の全てを受け入れて行こうと思う。


強くなる必要なんて、これっぽっちも無い。






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『 京都男と泉州女 』
2004年05月26日(水)


今思い返してみると、私は昔から京都の男と相性が良い。


親友とも戦友とも呼べる男性が京都の男性だったりするし、別れた後にも良い意味で友人である過去の恋人も、これまた京都の男だ。
この二人は私にとって、『男女の友情なんて有り得るものだろうか?』という概念と、『男と女は別れた後も友人で居られるのだろうか?』という概念に明確な答えをくれた大切な存在だ。

私が女性である以上、彼等男性との距離感や関係の維持は大きな意味を持ち、この価値観を得るか得ないかでオンナ人生が左右されると言っていいように思う。


この二人の性格的な特徴の共通項は全く無い。むしろ対照的と言ってもいいから、何故私にとって良き存在で在り得るのか、付き合いは長いのだけれど未だに解らない。
ただ言えるのは彼等が実年齢よりずっと寛容で、言葉に敏感な種類の人種である事だ。

京都の人の発音は関西弁のそれとは異なる。
ひとつの例を挙げれば、『な(→)お(→)ちゃん』と平坦に呼ばれる全国と違い、京都の人間は『な(→)お(↑)ちゃん』、という風に私を呼ぶ。
これは聞いている、または呼ばれるこちらの拍子を抜き、短気な泉州育ちの私の出鼻を挫く事が多い。荒くたい言葉に囲まれて長い時間を過ごした私には、彼等の言葉は何だかほにょほにょと、またぷうわりとクッションを置かれたように感じてしまうのだ。


故に喧嘩になることが少なく、深いところまで話をしていくきっかけにはなる。
おまけに男の言語だから、言葉は京都人でも内容は単純で明快。これがどうも私のツボに入るというか、元来女の子同士のうじゃうじゃが苦手な私にはピッタリ合ったのだった。
彼等は彼等で私の『話の早い部分が楽』だと言うし、男同士のように領域を意識せずに済むから楽だとも言う。

その彼等の言い分には少し不自然さを感じ、何となく納得の行かないままだったのだが、昨日同じ京都人のお客様にその話をすると、鋭い答えが返ってきた。

『なおちゃん、その二人・・・・いいところのボンボンじゃないの?』
『はあ、まあそうですかね。一人は料理旅館の跡とりでもう一人は仏具屋です。』
『やっぱりねえ。』
『何なんですか????』
『お坊ちゃまであればあるほど、荒っぽい女性に憧れるのよ・・・・。』


なぁ〜ん〜だぁ〜とぉ〜〜〜ぅ?くぅおのぅやろぉぉぉ。泣かすよ?・・・・と言いながら妙に心の中では納得していた。
ああ、あれだわ。お嬢様が不良少年に憧れる・・・・とかの逆パターン。昔の少女漫画にあったわよねぇ。ああなるほど。あの二人はそれを私に言えなかったのね。ガサツで荒っぽいのが珍しくて楽しいんだ。だったら、それをちゃんと言えばいいのに。そういう柔らかいところが京都人ってやつなのかしらね?

・・・・などと納得していると、このお客様がゴメンゴメンと笑いながら続きを話し出した。
『うちの愛人も和歌山方面に近い大阪の出身やのよ。
 これがもう気が強いったら。
 海辺の荒っぽさっていうん?怒るとそりゃもう怖くて。
 でもねえ、良く働くし面白いし付き合うには最高なんやけどね。』ですと。


私のお客様は良く躾けられている、と口の悪い同僚ホステスが言ったのだけれども、そうではなく不思議と優等生タイプが集まる。つまり最初から躾けのいい人ばかりなのだ。
自分では気が付かなかったがそういうタイプのお客様が集まるのも、ひょっとしたら上記のような理由からかもしれないなあと、ふと思う。

『・・・・路線を変えようかなぁ。』

と誰宛てなく呟くと、お客様のみならずホステス仲間からも、挙句の果てはママやチーママからも、『無理!』と突込みが入る。


・・・・。
・・・・。

もういいみたい。
今のままで。

深く考えないのも海辺育ちの特徴なのでした。



食日記更新。






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『 蜜の在処 』
2004年05月24日(月)


この仕事を始めてからずっと疑問に思うのは、誰あろう自分自身の事だったりする。


水商売に携わる女性は精神的に不安定な人が多いのだが、ひょっとしたら彼女等はその不安定さの穴を埋める為に、この仕事を選んでいるのではないかと時折感じる事がある。

それは鶏が先か卵が先かの言い回しの如く、『この仕事に携わっているから不安定になる』のか、『何かを埋めたいからこの仕事を選択する』のか、それは私にも解らないしそれぞれのパターンがあるだろう。他人事ではなく、瞬間の充実感を求める私自身も、どこかしらそういう部分があるのかも知れない。


この世界は昼間の世界で言うと営業職に似ていて、自分の評価や他人の評価が一目瞭然だし、自分贔屓のお客様が居ることで達成感や充実感を味わえる。
競争、駆け引き、鬩ぎあい、評価、そういう世界が苦手な人間はきっとこの世界が合わないだろう。

精神的に追い詰められて辞める子も多いが、退きはせずとも色々な意味で淘汰されていく。時給をこなすだけになっていったり、派遣業専門になったり。

それが悪いとは言わない。
人間は日々の生活の糧を得るために労働に準ずるのだから、銭を得るのに奇麗事など要らない。
それに時給をこなすだけ、派遣業専門、と言えどもそれはそれなりの苦労があり大変な仕事なのだ。

人は感情を持ってしか動けない生き物だから、自分で『時給だけ』と割り切っているつもりでも何処か引きずられてしまうものだし、開き直ろうがなんだろうが嫌な思いもする。
それに水商売の派遣は一発勝負、文句を言わせない接客技術の苦労があり、太い神経が無いと勤まらない。


・・・・いやむしろ、充実感や達成感がなく淡々と仕事をこなすほうが、この仕事に存在する蜜のような麻薬を味あわずに済むのだから幸せだと言える。

私の言う事は漠然としているだろうけれども、一度でもクラブやキャバクラにおいて売り上げで働いた方なら、また営業職のような業種で働いた方なら、此処に存在する麻薬の事を理解して戴けると思う。



先日、引退した黒服と少し話をした。
24歳である彼は今の彼女と結婚を考えており、水商売を退いて昼間の仕事に就き、彼女の両親に会いに行きたいのだと言う。
だが今、自分がどんな職業を望んでいるか、まだ掴めないのだと言う。

そんなものだろう。自分が彼と同じ年齢の頃を振り返っても、遣り甲斐のある仕事に就いてはいたが、自分の本当にやりたい職種は他にあるのではないかと模索していた。

今は確かに自分のやりたい事をし、それによって収入も得ている。そして文筆業による収入は水商売の方の収入より多く、オミズせずとも生活できない事は無い。


と、ここで冒頭の疑問に戻る。我ながら不思議でしょうがないのだけれども。

ここでどの道を選択するかは個々の問題で、彼の生き方は私が口を出す事でもないから、『これからどのジャンルに進んでも、接客業が役に立つと思って頑張ってね』とだけ告げた。

男性であるが故か、それとも若さか、この仕事からアッサリと身を引ける彼を少し羨ましく思いながら・・・・。


ひょっとしたら私は自分で思う以上に寂しがり屋なのかもしれない。
この仕事が好き、お金のため、と言いながらその実、お客様との縁と達成感、それに伴うこの蜜の呪縛から逃れられない、ただの中毒患者なのだろう。

もしくは無意識に自分の心の弱さを自覚していて、心に筋肉をつけてマッチョになり、打たれ強くなろうとしているのかも。
まあ、そういうのも悪くないかなと思う。随分と自虐的だけど。


まだまだやりたいジャンルの仕事もあって、それが将来具体化し、私にとっての蜜の場所が変わったら、やっとこの仕事から抜けられるのかなと思う。
そしてその時に、この時期を懐かしく思い出し振り返るのだろう。

願わくばその時に『も』、まだやりたい事がちゃんとあって、それに向かって進んで生きていける、そんな人間でありますように。






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『 本格的に 』
2004年05月23日(日)


本格的にお家の図面が完成。
早ければ9月半ばに完成。

最近良く聞かれるのです。
『オミズで銀行ローン通るのですか?』と。
いや、その、オミズはあくまで副業です。

私の本業は執筆業ですので。
勿論そっちもローンは難しいんですけど、何とかまあ。


キッチンの天板を大理石にしました。
窓も沢山つけて、明るく。

リビングは17帖にダウン。
耐久性が無くなるからだそうです。

その代わりにクローゼットを作りました。
収納命のおうち。


楽しみです。


写真日記更新。






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『 雨の日こそ白い服を 』
2004年05月21日(金)


昔からこの業界は梅雨時に入る時期に必ず言われる言葉がある。
それは『雨の日こそ白い服を着ましょう』という言葉だ。

雨の続く時期は、どうしても汚れを気にして暗い色の服を選択しがちだが、ただでさえ気候がうっとおしいのに女性達まで暗くてはいけないと、白い服を着るように店側から指導される事もある。


最近はクラブでも服装にはかなり柔軟な考え方になったが、それでも黒規制のある店は多い。黒規制とは一日に2〜3人までは黒い服装を許されるが、それ以上は別の色の服を着なければならない規則をいうのだが、大体は午後4時〜くらいから人事を司る立場の人間に電話をかけ、黒を着ても良いか確認し了解を取るというパターンが多い(大抵は早い者勝ち)。

黒規制ならまだマシだしそこそこの規模のラウンジでも言われる事だが、新地三大クラブのひとつと謳われたある有名店では、2〜3年前までは毎日着物でなくてはならなかった程に着るものには厳しかったそうだ。
こんな風に上下の差はあれこそすれ、オミズ業界はとかく服装にうるさい。


勿論着飾るのは誰あろうお客様の為であるところは当たり前なのだし、高い料金を戴いているのだからそれなりの格好をするのは当然だが、私などはもうすでに口座ババァの域に達してるので、自分のお客様には私がどんな格好をしてようがあまり関係無いようだ。

だがそんな私でも梅雨の季節は特別に明るい色を選び、雨の日は白い服を着る。日差しのささない梅雨の時期は街が色を失い、どこかくすんでいるのだから少しでも色鮮やかに、尚且つ爽やかでありたい。



昨日は真田さんと同伴だった。大雨なのに本当にありがたい。そして昨日選択したスーツはやはり白。予想通り真田さんには『こんなに雨なのに汚れない?』と聞かれた。
それで上記のような謂れを話すと、へえ、と少し不信そう。

ところが昨日はやはりいつもより白い服の女性が多く、それを見て真田さんも信じてくれてようだ。(いや別に疑ったままでもいいんですが)


ところがうっかりものの私はご飯を食べている時にソースを服につけてしまった。あ〜あしょうがないな、とノンビリ思いながら拭いていると、真田さんのほうが焦ってしまって、シミ取り用のティッシュを鞄の中から出してきた。
そうだった。白い服は本人よりも周りが気を使うものなのを忘れていた。

ありがとう、と言いながら何でこんなもんを持ち歩いてるんだろう?男の人が?と不思議に思い聞いてみると『・・・・俺自身がよくこぼすの。』という可愛いコメント。
思わずガハガハ笑ってしまい、可愛いと抱き締めてしまった。

何だか最近色気が無くなってお互い真っ白になっていたから、こういう瞬間が少し嬉しかったりする。



もう少し小雨なら、相合傘も出来るのに。





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『 パトロン話 』
2004年05月20日(木)


最近怪しい話が多くて興味津々な水上ですこんにちわ。

なんなんですかね。昨日いきなり別の店のママから、朝に電話がかかってきまして。開口一番『ねえねえ、なおちゃんパトロン欲しくない?』とか言われましたよ。
朝も早よから寝起きに何を言ってくるやらこの人は・・・・。ひょっとしたらわざと寝起きを狙われたんでしょうかね、ぼ〜っとしてるじゃないですか朝のホステスなんて。作戦ですかねあれは。
有り得ますね〜この業界とんでもなく策士のママはおられますからね。


ぼうっとした頭で要点を整理しますと、そのママの友人が、さる東京の男性に頼まれて彼女にする女性を探しているのだとか。勿論、月々それなりの金額を支払う、ただ自分の会いたい時に時間を作れ、と。

朝から濃い話ですね。
いや実に濃い。


・・・・まあね、私はお金で云々、ってのを真っ向から否定はしませんよ。自分が性に合わないからしないだけで、そういう人が身近に居ても嫌悪感は産まれません。
私の性格はお金が絡むと卑屈になるんでしないだけです。別に卑屈になったりしない、性格的に気にしない、そういう人はいいんじゃないですか。

どちらかと言うと私はお金に執着心があるんで、受け取ってしまうと当てにしちゃうし、そうなると手に入れるために謙ってしまうと思うんですね。で、自己嫌悪に陥ると。

別にねえ、そこまでしていいやって思うんですよ。
暗くなってまで今以上のお金なんて要らない。
35年ローン抱えてる身分だけど。


まあ、それはそれとして、そういう事を言い出すオジタマはどういう顔をしているのか見てみたい気はしますね。
どうも東京では顔が差すので大阪、らしいです。今は言えないけれどちょっと知れた人だとか。
誰やねん、誰やねん、気になるやんけ〜。


で、ちょっと聞いてみたいですね。
貴方は買ったものは大事にするタイプですか?と。
私ならいくらぐらいの査定がおりるんでしょうかね?と。



いいじゃん。
これくらいのいぢわる。






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『 男の好み・自己分析 』
2004年05月19日(水)


水商売独特の勘違いではなく、最近妙にモテている水上です。こんにちわ。なんなんでしょう。お家を買うから金の匂いでも漂ってるんでしょうかね。その匂いを嗅ぎ付けて来るんでしょうかね。怪しいですね。


そんな中、同僚のNちゃんに聞かれた。
『なおさんは一体どの人が一番タイプなんですか?』と。

う〜ん誰だろう。やっぱり定番の真田さんかな。この人とは相変わらずなんだけれどね。
彼は一緒に居て苦痛じゃないというか、警戒心の強い私が二人っきりでも居眠りしてしまうほど、安心感のある相手である。
眠っている私を放っておいて本を読んだり、自分もうたた寝したりして時間を潰してくれている。
そんな色気の無い状態もどうなんだろうとは思うが。

真田さんは精神的にガッチリとした根幹が在って、年齢のわりには落ち着いており、客観的な判断をする人だ。
相手に好意を持とうが持つまいがそれでその姿勢が揺らぐことは無い。
かと言って冷たくは無く非常に熱いものを持っており、他者の為にそれを覗かせて行使したりする傾向にある。


だけど最近、赤丸急上昇中の某大手メーカーのHさんも気にはなる・・・・。
多分うちの店に来られるお客様の中で一番のオトコマエ。身長は185センチと非常にジャイアント。細身なのだが肩が張ってて筋肉もそこそこ。連れて歩くには目立つタイプだろう。

・・・・何と言うか美男子である。男が見ても女が見ても美男子である。
この人はマメにメールをくれたり電話をくれたり、お店に来ては私を良い形で席に呼んだりして、遊び方もスマートだ。
性格も非常にバランスが取れていて仕事も出来る。何千人の社員の中でトップ10に入るらしいし。キミに欠点は無いのか欠点は?、と突っ込みたくなるタイプだ。


う〜ん、だけどGさんもいいんだよなと思う。この人もHさんと同じ業界で、そこそこのポジションに居る。性格的には実にストレート。直球でしか物を言わない。その割に器用で、尚且つ感情表現が豊かなので、発言がキツくても嫌味が残らない。
上記二人とは全く違うタイプで、どちらかと言うと押せ押せタイプだろう。だが反面、またのめり込むとちょっと危なっかしいタイプかも知れない。


今のところこの三人が私に一番近い人達だろうか。皆様とても素晴らしい人達で、私如きがナニ抜かすって感じなのですけれど、本題はここから。上記のような理由を述べて、Nちゃんに『・・・・う〜ん、やっぱり真田さんかな?』と答えた。
するとNちゃんはにんまり笑って『やっぱりねぇ。』と頷いた。

何なの?自分でもどうして真田さんなのか解らないのに、何で????と思い、Nちゃんにそう問いかけると、彼女はこう答えた。
『なおさん、男兄弟が居ないでしょう。そういう人って普通の女性よりずっと男性に厳しいんですよ。だから優等生タイプの人に惹かれる。』

にゃ、にゃにぃ?

『真田さんは絵に描いたような優等生じゃないですか。』
優等生。優等生。ああ、なるほど。ピッタリの言葉だったりする。ふ〜ん。


ああ、でもそうかも。私は確かにバランスの取れた人に惹かれる傾向にある。
そういう人に甘えて寄りかかって、ノンビリとするのが大好きだったりするのだ。

この業界の女性はよくロクデナシの男に引っかかって憂き目を見ているが、今のところ私にはそういう出来事は無い。
我儘で不埒なのは客だけで良いと、私生活で選択する男性は堅実な人が多い。

更に自分を掘り下げるなら、そういうバランスの取れた相手を怒らせたり悩ませたりして、その人の本当の中身を覗くのが実に楽しかったりする。完璧に近い相手の、誰にも見せない部分を「自分だけ」が見たい願望は確かにあるのだ。
事実最近の私は、どうやったら真田さんが怒るか?なんて事に、彼に恋心を抱くよりも燃えてたりして、むこうにすればちょっとタチが悪い女だったりする。


こんな調子で考えて行くと、私の好みの男性というのは、見た目や行動は優等生であるのだが、中身を曝け出すとちょっと変、な人である事が解ってくる。
表面は個性的だが中身が意外と普通な人には興味が湧かない、そして表面も優等生で中身まで優等生だった時は、それこそ一気に冷めていくのであろう。

優等生の表面を剥く。本性を曝け出させる。
燃えるわ、それ。


Nちゃんに言ったら笑われた。
『何だかそれって変態のオジサンみたいな発想。相手を喰っちゃいそうですね。』


え、ひょっとしたら私ってば逆レイプ願望でもあるのかしらん???




燃えるわ、それ。





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『 正しい中堅の在り方 』
2004年05月17日(月)


凄い雨ですわ、大阪。

家作りに感けてたらうっかり原稿を忘れそうになった。何やってるんだか。
お金を貰ってやってることなんだから、キチンとしなきゃねえ。

書く仕事はキチンとやらねばと思う反面、キチンとしてはならないなと思う部分がある。それは期日だ。最初の頃は生真面目にも原稿が出来上がった時点で出していたのだが、最近は締切日に出してできるだけ直しが入らないようにしている。

何故かと言うと編集者というものは、余裕のある時にはクレームが多い。それも素っ頓狂な事を言い出すので非常に困り者だったりする。
なぜ素っ頓狂なのかというと、まだ自分の頭の中で全体図が掴めていないのと、何本か上がってきて比べる対象が無いからなのだ。何度『まとめてから電話を下さいね』と嫌味ったらしく溜息まじりに電話を切ったことか。

私は『一切クレームを受け付けません』という大先生レベルではないので、ギリギリに出して向こうが形になってきた時に少しだけ融通を利かせる、というスタイルを取っている。
これぞ正しい中堅の在り方だ。嘘。


お家の光熱関係はエコウィルにした。40万円ほどかかるのだが、長い目で見ればこちらのほうがお得。
助成金も出るしね。私にとってはカルチェの時計よりエコウィル。にゃは。

銀行ローンも問題なくクリア。金利も一番安く済んだ。切り替えなしの固定型で、最後まで低金利のコースを選んだ。払うぞ、ちくしょ。
マンションじゃ無くなるから、ファイバー回線が引ける。猫も飼える。嬉しいなあ。

土曜日は不動産屋が来てキッチンの色だとか洗面台とかを決め、最終的な間取りを決めた。外壁の色はまだ検討中なのだが屋根と窓枠はもう決めてしまった。
日当たりのいい出窓が1階にふたつ、2階にもふたつ。洋服や着物が沢山あるので、巨大なウォークインクローゼットも作った。これで衣替えから解放される。

2階のベランダに出る吐き出し窓は猫が出入りできるようにして、ベランダを猫の遊び場にする予定。落ちないようにネットを張って、キャットタワーで登れるようにしてあげようと思う。猫は外を見るのが好きだし。


早ければ着工は6月半ばで、仕上がるのが9月の頭。
現場が近いのでしょっちゅう見に行く事にする。
楽しみ。






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『 圧縮 』
2004年05月09日(日)


まああれですよ。
要するに面倒くさいんですわ。
元来私っていう人間は、人間関係のうんたらかんたらってのが嫌いだし。

だって悩んだって考えたって解決するわけ無いでしょう。
もうね、目の前の事を片付けるので精一杯ですのよ。

でも私のこういう『我関せず』みたいなのって、見る人から見ると責任放棄に映るようでしてね。何度となくそれで相手方に嫌な思いをさせてるみたいです。
まあそれもインネンっちゃあ言えばインネンなんですけれど、責任放棄って言われりゃ・・・・そりゃそうですわな。その点は反省して然るべきです。

・・・・もう何でもいいですけどね。


圧縮して考えるのは歳のせいですかね。
許せる事が増えてきたのは枯れてるんですかね。

つくづく人間は気力だなと思います。
悩んだり考えたりするのも体力が要るようです。

ここまで行くといっそ悩みも無くていいですね。悩む暇の無いくらい忙しいんで。
まあ皆様ウダウダ考えられていいですなあ、ってのが正直な感想です。


夏物のドレス3点とスーツを5点購入。
少し手を加えてオリジナルに。

ああ・・・・もうずっと洋裁してたいよ。






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『 お家の契約 』
2004年05月05日(水)


5月3日、住宅の契約。
この日は大安だったのだと後で気が付いた。

今回のことで随分と勉強になったのだが、角地というのは色々特典があるらしい。何だか嬉しくなってしまう。建蔽率なども中地と違って増すらしい。
動力はいっそのこと電気を極端に減らして、オールガス化にしようと検討中。オールガスは無理にしても、エコキュートにしたいなあと目論んでいる。最初は資金がかかるけど、国からの助成金も出るしね。
それと電気やガスを使うにしても色々パック料金が使えてお得だ。エコキュートは環境にも良いらしいし。


こうやってお家の購入を決めてから改めて思うのだが、不動産屋さんは本当に凄い仕事だなと思う。購入者がこんなにワクワクする買い物は無いし、夢を見れる世界も無い。だからこそそれを形にすること、示してくれること、理解させること、どの段階もとても大変な仕事だ。

私の担当は女性の方で、年齢は45歳くらいの華奢で柔らかい喋り方をする女性だが、この人が実にいい。
出来ないことは出来ないと言い、融通を利かす所には利かせてくれて、尚且つ自分の会社の商品に絶大な自信と信頼を持っている。
彼女でなければ、私はここまで購入する気分になったかどうか。

実際購入を決めてから何ヶ月もかけて8軒ほど見に行ったのだが、どこも『悪くは』無かったのだけれど『これ』という決め手に欠け、二の足を踏んでいた。
私にすれば大きい買い物なのだし覚悟も要るから妥協なんてとんでもなかったし、妥協するくらいなら今でなくともという頭もあって、冷静に物件を見ていたのもある。
どうせなら誰に何を言われても譲れない、そう思える物に当たるまではと思っていた。・・・・ただ、『デフレ万歳』『買うならこの時期』『波と波の間を読んで渡れ』とは思っていたし、冷やかしや思い付きではなく購入の意思はキチンと在ったのだ。

今回の物件は施主と施工主が同じで、元々材木屋だった会社なので、他社よりはかなりコストダウンが可能らしく、出物ではある。
職業柄不動産や建築関係のお客様も多いから、その方達から参考になる話も聞けるし、その会社の裏の話も聞ける。
今回の会社は『割と地味に手堅く会社を運営している』という業界の歯に衣着せぬ評価と、営業である彼女の仕事に対しての姿勢で、私はこの物件の購入を決めた。


さてここで改めて思うのだが、私が特別彼女に対して『人情』だとか『浪花節』だとかを炸裂させたのではない。仕事というものにはやはりある程度の情熱や信念は必要だし、それが他者を動かすのだし、情熱や信念が無い人間は伸びることが出来ないのだと思う。
何よりもその仕事が好きだという人間は、好きで居続けるための努力が苦痛ではない。それは第三者に伝わり、それが形のある物品であれ、形のないものであれ、結果に結びつくのだ。
どんなに良い物でも売る人間に左右される。
この物件でもなあなあに仕事をする人間が売っていれば、また違ったモノになるだろう。


これは形を変えただけで、全ての職業にも当てはまる。


今回の彼女を見て、改めて自分の襟を正そうと思う水上なのでした。





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『 不要なもの 』
2004年05月01日(土)


どうやら私は地雷を踏んでしまったようだ。いや、踏まされたと言うべきか。
腹は立つが、踏もうと踏まされようと所詮は自分の不徳の致す所である。

言い訳したり他人を責めたりするより、こういう時こそ良き人間で在ろう。
それでこそ本当なのだし。
調子の良い時に良き人間で在るのは簡単で当たり前のこと。
そう己に言い聞かせて。


連休は先に来たる引越しの為に、荷物の大整理をしようと思う。
元々荷物は余り持たない主義だから少ない方なのだが、それでも少しづつ不要な物は増えていき、溜まっていって、自分でも忘れた場所に眠っている。


・・・・心も同じだ。

心の中に増えてしまった不要なものと、溜まっているものと、眠っているもの。
少し大整理をしようと思う。


ゆっくりでいいから。





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