ケイケイの映画日記
目次|過去|未来
| 2005年05月30日(月) |
「ミリオンダラー・ベイビー」 |
本年度アカデミー賞、作品・監督・主演女優・助演男優受賞作。 常に一定の水準以上の作品を送り出すイーストウッド監督は、もちろん俳優としても大スターで、今作品にも主演しています。多分今のハリウッドで一番リスペクトされている人ではないかと思います。予告編を観て、勘のいい人ならわかるオチにがっかりしている方も多いでしょうが、そのがっかりから後が、真骨頂の作品です。私は観終わってしばらく涙が止まらず、椅子から立てませんでした。感動しまくったので長いです、すみません。
ロスのダウンタウンで小さなボクシングジムを営むフランキー・ダン(クリント・イーストウッド)。トレーナーとしての彼の腕を疑う者はいませんでしたが、成功を急ぐ優秀なボクサーは、彼の元から去っていきます。名トレーナーであっても、彼は試合に勝つことよりもボクサーを大切に思うため、優秀なマネージャーではなかったのです。今日もチャンピオン戦目前に、ビッグ・ウィリーがフランキーの元を去って行きました。 そんな時入れ替わるように、マギー・フィッツジェラルド(ヒラリー・スワンク)が現れ、フランキーにトレーナーになって欲しいと頼みます。即座に「女はトレーニングしない」と断りますが、元ボクサーで今はジムの雑役係のフランキーの親友スクラップ(モーガン・フリーマン)の力添えもあり、彼女の熱意にほだされたフランキーはトレーナーを引き受けます。出ればワンラウンドKO勝ちで無敵の強さを誇るようになるマギー。同じアイリッシュ系の血が流れるマギーに、「モ・クシュラ」と刺繍した緑色のガウンをプレゼントするフランキー。彼女の愛称となった「モ・クシュラ」の意味を、イギリスチャンピオンとの試合に勝った後聞くはずのマギーでしたが、この試合が、フランキーとマギーの人生を大きく狂わせるのです。
私はスワンクがオスカーを取った「ボーイズ・ドント・クライ」が作品的にイマイチだったのと、その時対抗馬だった「アメリカン・ビューティー」のアネット・ベニングのあまりの素晴らしさに、その受賞は異議ありでした。しかしこの作品のスワンクの輝きぶりはどうでしょう。31歳で最貧民層の白人であるマギーは、成り上がるためにボクサーになったのではありません。年齢を理由にトレーナーを断るフランキーに、彼女は「ただボクシングが好きなだけなの。」と答えます。客の残り物をこそっとくすねて食費を浮かそうが、テレビのない部屋に住もうが、自分の大切なもののためにお金を節約するマギー。好きだから強くなりたい、必死でトレーニングする姿とともにその純粋な心はむしろ羨ましくさえ見え、決して年も考えぬバカ者には見えません。
出会った当初から「あなたは父に似ている」とフランキーにいうマギーは、彼を自分の最愛だった父親に重ねているのは明らかです。何度でも彼女の口から出てくる父の良きエピソードは、彼女が父以外から愛を受けたことがないのを浮き彫りにします。出番を知らせる男性から「LOVE(可愛い子ちゃん)」と呼ばれたマギーは、「父以外の男の人から、あんな言われ方したの初めてよ。勝ったら結婚を申し込まれるかしら?」とはしゃぎます。「その時は俺が結婚を申し込むよ」と答えるフランキー。私はこのシーンが大好きです。彼女はファイトマネーを細々貯金し、貧乏暮らしの母親に家を買いますが、それは早くに亡くなった父が、そのために自分たちはこんな貧乏暮らしをと、家族たちから恨まれるのがいやだったのではないでしょうか?父の代わりに家族を愛し、良い生活をさせたい、それが彼女の願いだったように感じます。しかしそんな彼女の気持ちを踏みにじるような家族で、しっかり自立しお金を仕送りまでする娘の職業を「世間の笑いものだ」と嘲笑する姿に激怒しつつ、「モンスター」でも同じような親を見た私は、これは貧困が生む無教養と言うアメリカの病巣の一つなのかと思いました。
ここからは観てから。ネタバレです。(終了後にレスあり。読んでね)
イギリスチャンピオンの汚い反則で、マギーはふいうちのパンチを食らい、頚椎と脊髄を損傷し、首から下が麻痺します。医者からの宣告を聞いた彼女は「フランキーがこれを聞いて立ち直れるかどうか。彼の期待に添えなくて申し訳ない」。自分の体よりまずフランクの気持ちをおもんばかる彼女。これが娘の心でなくてなんでしょう。しかし「フランクが立ち直れるかどうか。」というのは、冷静に彼は自分のことを愛弟子であっても、娘同様には思っていないと分をわきまえているのです。だからもうボクシングの出来ない自分に落胆するだろうと。このけなげさ、聡明さに私は涙が止まらず。
しかし対するフランキーは、「お前のせいだ、お前があの子の面倒を見ろといったんだ!」とスクラップに逆恨みめいたことを言います。決してフランキーが理不尽なことを言うわけのない人だと知る観客は、ボクサーとしてではなく、マギー・フィッツジェラルドのこれからの人生をはかなんでの動揺だとわかります。しかしろくでなしのマギーの家族の前では、一歩も二歩も下がります。彼もまた父に重ねられても、マギーにとっては良いトレーナー以上には思われていないと思っているようです。
床ずれからの壊疽のため、マギーは足を切断します。微かな奇跡の望みを持っていた彼女は、これでボクサーとしての再起の夢を絶たれ、フランキーに安楽死を頼みます。ボクサーとして死んでしまった自分を、師の彼ならわかってくれると思ったのでしょう。悩みながらも応じるフランキー。しかしこれはトレーナーとしてだからではありません。フランキーは実の娘と彼のせいで長く確執があり音信不通です。そのため23年間反発しながらもミサに通っています。安楽死に手を貸すなど大罪だとわかっているでしょう。これは自分にとって実の娘以上になったマギーの願いを叶えることが出来るなら、地獄に落ちてもいいという、「父親」の思いではなかったのか?
安楽死の場面で、「モ・クシュラ」の意味をマギーに話すフランキー。その意味は「私の可愛い子、私の血」でした。聡明なマギーの心にはまた申し訳なさがたったでしょう。娘と思ってくれる人になんて事を頼んだのと。「海を飛ぶ夢」のラモンは、決して父の前では死にたいと言いませんでした。やっとお互いの本当の心が通じ合えた二人のキスシーンに、私はまた号泣。
そういうシーンは挿入されていませんが、フランキーは自らの命を絶ったのではと思います。自殺もまた大罪。二つの罪を犯すことで、フランキーは安楽死という自殺を望んだマギーの罪も背負いたかったのではないでしょうか?ミリオンダラー・ベイビーとは、タイトルマッチのファイトマネーが100万ドルという意味でしょうが、フランキーにとっては、マギーは100万ドル以上に輝く「俺の娘」だったのではないでしょうか?
ネタバレ終了
その他モーガン・フリーマンと言う俳優は、彼が目を凝らして見るだけで、それだけで意味のあるシーンになるという、ほとんど神様のような存在なのだと再確認できるし、フランキーの元を離れるウィリーには妻子の存在をちらつかせ、彼が成功を急ぐ姿に情けを与えます。悪役女性ボクサーにも、娼婦あがりという、二度と元の仕事にはもどりたくないのであろうと、観客が彼女を憎む心をちょっぴりひるませる隙を与えています。そしてジムのお荷物デンジャーの姿が、切なく辛い物語に光明を射します。私には完璧な脚本の完璧な演出の作品。オスカー受賞作でこれだけ感激したのは、「アメリカン・ビューティー」以来のような気がします。どうぞ皆さん、是非是非ご覧になって下さい。
| 2005年05月29日(日) |
「オペレッタ狸御殿」 |
鈴木清順監督のこの作品、初日に観てきました。昨日はイーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」も公開で、くしくも日米御大対決です。米の方が好みなのですが、「狸御殿」は前売り鑑賞券が当たり、先に観るとラインシネマでのポイントが貯まるので、これでレディースデーを待たずして、タダで「ミリオンダラー・ベイビー」が観られます(主婦感覚と呼んで)。自転車で行けるラインシネマでタダ、こんな好条件なんで、きっとそう文句も出ないだろうと思っていましたが、何と言えば良いのか・・・。測定不能というか、私の映画人生で最大の珍品でした。
がらさ城城主の安土桃山(平幹二朗)は、配下の預言者のひるぜん婆(由紀さおり)から、彼の息子である雨千代(オダギリジョー)の美しさが、やがて父を凌駕するであろうと聞ききます。自分の意に沿わぬ者はたとえ妻でさえも追放した彼は、雨千代を妻と同じく霊峰・快羅須山へ手下を使い追放します。しかし運良く難を逃れた雨千代は、そこで狸御殿の狸姫と出会い、運命的な恋に落ちます。
涙ながらにチャン・ツィイーが、「何故人間と狸が愛し合うのがいけないの?」というのがテーマなんですから、別に姫が何故唐から来たのかなんて気にしない方がいいのだ思います。だからパパイア鈴木扮する牢番が「人間には人間の事情〜、狸には狸の事情〜」と歌ったり、姫が「あなたのために唐から来たの〜」と歌うのを、ほぇ〜、そーですか〜と納得すればいいのでしょう。チャン・ツィイーが喋る「嘘」というセリフを「ウォソゥ」と聞こえた私は、これ以降どうなるのか心配しましたので、ほとんど中国語で通す彼女に返って安心しました。チャンに出演して欲しかったのね、ということで。
一番危惧していたことは、それなりに納得出来ましたが、しかし・・・。 舞台のような美術はシュールなんでしょうが、私にはイマイチで、前衛的なのか古臭いのかわからず困ってしまいます。なんとなく上等の美術をバックにして、楽しく学芸会をしているようなのです。しかも俳優さんたちは楽しそうなのですが、観ているこっちは全然面白くも楽しくもないのです。思わず目をこらして腕時計を見ると、なんと後1時間もある!ず〜と意味不明の豪華絢爛なバカ騒ぎを観続けるのは体力がいったようで、終わって鏡を観たら目の下に隈が出来ていました。私は土曜日も午前中は仕事があり、一番ホッとするその午後に、何だかスクリーンに生気を吸い取られたようでした。色彩と衣装は目を楽しませてくれました。
話題のフルCGで美空ひばりが登場するシーンも、別に彼女じゃなくてもいいかなぁと思いました。確かに「狸御殿」シリーズには美空ひばりも出ていますが(子供の時にテレビで観た)、わざわざ故人を引っ張りださなくても、現役で活躍するシリーズに出演経験のある、雪村いづみでも若尾文子でも良かったかなと思います。歌われる数々の歌は、良くも悪くもNHKで使われる「みんなのうた」風に私は感じました。
チャン・ツィイーは相変わらずの愛らしさですが、チャン・イーモウ作品ほどには、彼女の魅力が発揮されているとは思いませんでした。オダギリジョーは別にどうということもなかったです。出演者で私が良かったのが薬師丸ひろ子。彼女も40歳を過ぎ難しい年齢ですが、眉毛をメイクで隠しての怪演で、唯一魔性の狸の化身のムードが濃厚に出ていました。歌も大昔より上手になっていると思いました。
監督は作りたいものを好きなように作ったのでしょう。えっ?と思われるかも知れませんが、私は「ツィゴイネルワイゼン」のノリの作品だと思います。だから理解するとか完成度とか、そういう作品ではなく、好きか嫌いか、合うか合わないかの作品なのでは?私は全然合いませんでしたが、そう思うと不思議と腹は立ちませんでした。
たぶん感想が出揃ってからは観に行かなかった作品です。きっと神様が「観なさい」と、鑑賞券を私にプレゼントしてくれたのだと素直に思います。だってビデオでは絶対最後まで観られません。ある意味貴重な体験でした。
| 2005年05月27日(金) |
「バタフライ・エフェクト」 |
ネットで面白いと大評判のこの作品、上映前から観ようと思っていましたが、時間の都合が中々つかず、一度は断念しようと思いましたが、あまりの反響に無理やり時間を作って、昨日心斎橋のパラダイス・スクエアまで行って来ました。とても面白かったです。一生の一本になるという感じの作品ではありませんが、「記憶」「時間を遡る」という使い古されたモチーフが新鮮で、ちょっぴり切なくもなる作品でした。
大学生エヴァン(アシュトン・カッチャーは、幼児期から失神してその時の記憶をなくすということを繰り返していました。精神科医の勧めにより、日記をつけるようになるエヴァン。13歳の時、ある事件を友人たちと引き起こしたエヴァンは、初恋の相手ケイリー(エイミー・スマート)と離れ、母と二人で引っ越します。以来記憶をなくすこともなくなったエヴァンですが、ある時日記を読み返していて、突然過去の記憶が蘇ります。自分の失った記憶には何があったのか?当時の友人たちを訪ね歩いたエヴァンは、幼なじみたちの辛い境遇を知ります。大好きだったケイリーとて同じ。エヴァンはケイリーの境遇を救いたいがため、過去に遡り出来事を変えようとします。
一言で言えばタイムマシンを使わず過去に戻る、暗めの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」です。時間の遡り方は、私の大好きな「ある日どこかで」を思い出しました。”バタフライ・エフェクト”とは、蝶のはばたきが地球の裏側では竜巻を引き起こすという、カオス理論を象徴する言葉です。エヴァンが良かれと思って過去の出来事を「修正」したつもりが、事態は思わぬ方向へ進み、回りの人々の運命を劇的に変化させてしまいます。
観る前はちょっと感動系のお話かと思っていたのですが、そうではありません。エヴァンは自分が修正して作った過去により、現在の境遇が悪ければ何度でも過去に遡ろうとします。彼が良かれと思ってしたことが、いつも誰かが不幸になっているのです。最初はケイリーを救うためだったはずが、ケイリーが幸せである時も、自分の現在が最悪であればやはり過去へ戻ってしまう、その欲深さが共感できます。
ケイリーだけでなく、友人や母も救いたい、もちろん自分も。よく「私さえ我慢すれば」的な自己犠牲で、全てを丸く治めようとする人がいますが、私はとてもそんなことは出来ません。回りも幸せで自分も幸せである道があるはずだ、と必死になるエヴァンの気持ちは、崇高さはないかも知れませんが、私にはよく理解出来ました。
そんなエヴァンが最後に出した結論はとてもほろ苦く、犠牲ではなくケイリーを思う愛が込められていて切ないです。くるくる変わる彼をめぐる人生を猛スピードで観ながら、人の幸せとはいったい何だろうと人生についても考えます。この思いを抱いて欲しい、というのが監督の狙いだったのでは?と感じています。
ちなみにディレクターズ・カット版はエンディングが違うそうです。猛烈に観たい!DVDが出たら、絶対借ります。アシュトン・カッチャーは2003年度ピープル誌が選ぶ「世界で最も美しい男50人」に選ばれたそうですが、ひげ面がほどんどなので、あまり美しさはわかりません。ラストに見せるひげ無しのお顔は、さすがに美しかったです。でも好演だったと思います。うーんと年上のデミ・ムーアの現在の恋人です。いささかショックだったのはエリック・ストルツ。子供を虐待する父親役ですが、特に見せ場もなくもっと無名の人がやってもいいような役で、ちょっと寂しかったかなぁ。 今の彼のポジションも寂しいのでしょうね。エヴァンのお父さん役の方が後でジーンと出来るので、こっちをやって欲しかったです。
大阪は今日まで。他の地方ではまだ公開中のところもあるでしょうし、ビデオやDVDでも充分楽しめる作品だと思います。ストーリーの面白さは抜群、深みも引きずらない程度に手堅くある、良質の娯楽作だと思います。
画像の4人の実力と人気を兼ね備えたスター俳優が演技を競う舞台劇の映画化です。監督が名匠マイク・ニコルズということで、そこそこ期待して観たのですが、ドロドロの命がけの三角関係の「スカーレットレター」を観た直後だったのが悪かったようです。かったるくって。今回ネタバレ気味です。
作家志望の新聞記者ダン(ジュード・ロウ)は、ニューヨークからやってきた若いストリッパーのアリス(ナタリー・ポートマン)と知り合い、すぐ同棲します。一年ほどして、やっと出版にこぎつけたダンは、本に挿入する写真を撮ってもらう為、写真家のアンナ(ジュリア・ロバーツ)と知り合います。お互い初対面から惹かれ合いキスする二人ですが、アリスの存在を知るアンナは、それ以上の関係を望みませんでした。それから数ヵ月後、H系のチャットでアンナになりすましたダンは、医師のラリー(クライヴ・オーエン)を引っ掛けますが、そのことが縁でアンナとラリーは付き合い始めます。そしてまた4ヵ月後、アンナの展覧会に出向くダンとアリス。しかしアリスを愛しながら、ダンはまたアンナにアプローチします。そしてラリーがいながらアンナも・・・。
まず時間の経緯がわかりずらい。セリフで何ヶ月たち、何年たちと言いますが、アリスのヘアスタイルが変わるぐらいで、最初から最後までなら4年経つのに、何故込み入った相関図になるのか説明がありません。出合った、恋した、浮気した、別れたいの結果しか見せてくれないので、少々とまどいます。
若いアリス以外は、年齢的に30代後半だと思いますので、充分大人。しかしこれが大人の貫禄やら分別やらまるでなく、ただ本能のおもむくまま、決まった相手がいようがいまいが発情してます。確かにそのことに葛藤する場面が出てきますが、気は利いているけど空虚なセリフの羅列なので、ちょっといいせりふが出てきたと思っても、登場人物たちの行動の浅はかさとマッチしないので、こっちの心にまで届きません。
アリスは元ストリッパーで、医師、作家、写真家など、個性や知性を要求される人たちの中では底辺の仕事です。ダンと別れたのち、ラリーの誘惑がありながら体を許しません。昔風俗嬢の座談会を婦人雑誌で読んだ時、「どんな人とセックスする時が一番いいか?」との問いに「好きな人とのセックスが一番」という平凡で当たり前の答えに、私は猛烈に自分を恥じました。普通の女性とは違う答えが返ってくると思っていたのです。彼女だけ純粋さを感じさせ、決して人を傷つけない造形にしたのは、私のような人の深層心理にある意識を、逆手にとって表現したのだと思います。3年以上の歳月ダンと暮らしているのに、彼女が出て行く時のコートは出合ったままでした。服一つ買ってもらえなかったのかと、胸が痛みました。このことからも本心からダンを愛するアリスに対し、ダンは口先だけ愛していると言いながら、アリスに対しての気持ちの希薄さがうかがわれます。
アリスと逆にアンナは、一見落ち着いて知的な感じですがもう本当に尻軽。だいたいエッチチャットに誘われてノコノコ出てくる男と付き合うかぁ?そのラリーと付き合いながらダンと肉体関係を持ち続けながら、そのままラリーと結婚。あげくやっぱり浮気相手のダンの方が良いから夫に離婚してだぁ?演じるジュリアは、こういう物憂げで大人の風情の女性は似合いません。「エリン・ブロコビッチ」のようなパワフルなロークラスの女性を演じると輝く彼女の個性が埋没され、ミスキャスト。ちっとも魅力的でないので、男二人があっちでごろにゃん、こっちでごろにゃんする彼女を、どうして手放したくないのかとっても不思議です。
極めつけはエッチすれば離婚届にハンコを押すというラリーと寝てしまうこと。あのねぇ、お金をもらわなくても、何かと交換に体を提供するのは立派な「淫売」なのよ。その時のせりふが「あなたへの罪悪感と憐れみよ。」だとは噴飯もの。おまけにこのことをダンに告白。「私は嘘はつかない主義なの。」との傲慢ぶり。あぁ腹立ってきた!
ラリーは頭の中はエッチのことだらけみたいな俗人ぶりが、医者と言う職業と反比例で面白かったです。特に浮気を告白する妻アンナに「俺よりあいつの方が良かったのか!」と問い詰め錯乱する様は、これは実際でもリアルなんだろうなと、想像に難くないです。ネチネチしているところもグー。
なのでオスカーにポートマンとオーエンがノミニーは、とっても納得。ロウは、可もなく不可もなくの印象ですが、多分21世紀の美しい男として後世に名を残すであろう彼が、イマイチ美しく見えなかったのは残念です。
いい大人が恋愛に翻弄されたり、セックスの虜になるのは一向に構いませんが、そこには愚かしいけど人間臭かったり、切なかったりの感情を見出したいもの。これでは私には軽薄でバカに見えてしまいました。一番若くて底辺のアリスが役者が一枚上だったというオチは、皮肉で良かったです。
 本当は今月予定が12、3本ほどあり、この作品までは手が回らないので、観たいという中1の息子には友達誘って観ておいでと言っていたのですが、誰も見つからず。何日か前「お母さんて、毎月4本くらい映画観るん?」と聞かれ、「いやもうちょっと。」「5本?」「もうちょっと。」「6本?」「・・・・・。」と言う会話の前ふりがあったので、却下出来なくなってしまったのです。クラブの朝練に昼練、週三回7時から10時まで塾で頑張る可愛い息子の頼みだ、えーいもう一本予定に入れよう!と言うことで、お昼に「スカーレットレター」を観た後、日曜日の最終回、7時10分のを観てきました。
今日もバンパイア退治に勤しむブレイド(ウェズリー・スナイプス)は、誤ってバンパイアの奴隷となっていたおとりの人間を殺してしまい、アジトを襲撃されFBIに殺人鬼として捕まります。そしてウィスラー(クリス・クリストファーソン)は逮捕時の銃撃戦で亡くなります。絶対絶命のピンチを救ったのは、元バンパイアの奴隷から今ではバンパイアーハンターとなったハンニバル・キング(ライアン・レイノルズ)と、ウィスラーの娘アビゲイル(ジェシカ・ビール)でした。「ナイト・ウォーカー」というバンパイアハンターの集団の彼らに、今回の敵はバンパイアたちに4000年の眠りから目覚めさせられた始祖ドレイク(ドミニク・パーセル)だと聞かされます。
ご存知ウェズリー・スナイプスの俺様映画の最終章。始まってあれ?としばらく違和感があったのは、声がご本人様だったからです。私は何度も「ブレイド」を観ていますが、全てテレビ放映なので、すっかり大塚明夫の声に慣れてしまっていたのでした。ウィスラーもそう。アフレコは大塚明夫の父・大塚周男(ブラック大魔王の声)の親子共演でした。
筋はあってないようなもの。能天気にアクションとカッコよさを楽しめれば、それでOKの作品だと思います。スナイプスは若干体が小さくなったような気がしますが、相変わらずの貫禄で充分満足させてくれます。ご自慢のサングラス姿が、今回は何故かちょっとお茶目に見えました。
でも私が今作を気に入った最大の理由は、アビゲイル役のジェシカ・ビールの登場です。「悪魔のいけにえ」のまずまずのリメイク作「テキサス・チェーンソー」でも、現代的に味付けしたヒロインを好演していた人です。長い手足から繰り出すアクションシーンはキレがよく、かなり身体能力もありそうです。細めながら筋肉質のスタイル、硬質ですが冷たくない美人で演技力もそこそこです。「テキサス〜」でこれから伸びる女優さんだと見込んでいたので、私は大満足。同じタイプの先輩ジェニファー・ガーナーは、確かベン・アフレックスの赤ちゃんを御懐妊のはずで、しばらくは休養のはず。その隙を狙って、是非飛躍して欲しいです。
知らなかったのですが、WWEのトリプルHがバンパイア役で出ていました。彼はリングに上がると、割とハンサムに見えますが、役柄のせいかこの作品ではコメディリリーフ的な怪力バンパイアに終始しています。ロックは映画でもハンサムなんですけどね〜。この役柄で引き受けたのは、器が大きかったからか、それとも映画に出たかっただけか?キング役のライアン・レイノルズは童顔にマッチョな体がミスマッチしていて、ちょっと可愛かったかな?何も考えずに2時間アクションの連続を楽しむには、問題のない作品だと思います。すぐ忘れるけど。やっぱり「1」が一番私は好きですが。
ら行
ライオン 25年目のただいま ライフ・オブ・パイ ラスト、コーション 色、戒 ラースと、その彼女 ラストキング・オブ・スコットランド ラストスタンド ラストナイト・イン・ソーホー ラストマイル 落下の解剖学 ラッキーナンバー7 LOVERS ラブ・アゲイン ラブ&ドラッグ ラブ★コン ラプソディ・ラプソディ ラブソングができるまで ラブレス ランナウェイズ ラブレース ラ・ラ・ランド 乱歩地獄 乱暴と待機
リアル・スティール 力道山 離愁 リチャード・ジョエル リトル・ミス・サンシャイン リトル・チルドレン リトル・ランボーズ リリーのすべて 理由 龍が如く 劇場版 Re:LIFE〜リライフ〜 リンカーン弁護士 リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス 輪廻 淪落の人
ル・アーヴルの靴みがき ルーパー LOOPER ルーム
Ray レイ レィルウェイズ 愛を伝えられない大人たちへ レヴェナント 蘇りし者 レーシング・ストライプス(吹き替え版) レスラー RED RED リターンズ レッスン! レッドクリフ part�� レッドクリフ Part�供〔ね茲悗猟�戦 レッドタートル ある島の物語 レッド・ライト レディ・イン・ザ・ウォーター レポゼッションメン レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで レ・ミゼラブル レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(吹き替え版) 恋愛睡眠のすすめ レンタル・ファミリー
ロイヤル・アフェア 愛と欲望の宮廷 ローサは密告された ROMA 路上のソリスト LOGAN/ローガン ローガン・ラッキー ロード・オブ・ウォー ローマでアモーレ ローガン・ラッキー ロストケア ロストバケーション ロッキー・ザ・ファイナル ロック・オブ・エイジズ ロブスター ロボット 完全版 ロング、ロングバケーション ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん
| 2005年05月22日(日) |
「スカーレットレター」 |
冒頭先日亡くなったヒロイン役のイ・ウンジュへの追悼で始まる作品。日曜日でも空いているのが珍しくないシネフェスタで、そこそこ盛況と言える人数で観ました。ハン・ソッキュ久しぶりの主演作であるのと、やはりウンジュの件が関心を呼んでいるのでしょうか?
ある写真館の店主が頭を割られ死亡した側で、血まみれになった店主の妻が立ち尽くしています。担当の刑事ギフン(ハン・ソッキュ)は、妻ギョンヒ(ソン・ヒョナ)に疑いをかけ、早々に終結すると思いきや、事件は混迷を深め中々犯人は挙がりません。ギフンは現在妊娠中の清楚で従順な妻スヒョン(キム・ジウォン)がおりながら、妻の学生時代からの親友のジャズシンガーのカヒ(イ・ウンジュ)とも愛人関係にあります。上手く二人の女の間を行き来していたギフンですが、カヒの妊娠により、三人の関係もまた泥沼のようになっていきます。店主殺しと三角関係、二つの話が複雑に絡んで、予想もしなかった事態に発展して行きます。
物語の主軸はギフンと彼をめぐる二人の女です。店主殺しの犯人探しの部分は、三角関係の狂おしい愛憎のスパイス程度のもので、劇中で「不思議な雰囲気」と評されるギョンヒの華奢な体から香るエロティシズムが、その感を強めます。
私は結婚しているので、普通は不倫物では妻の方に感情移入するケースが多いのですが、何故かこの作品で終始心が揺さぶられたのはカヒの方。それには後で深く納得できる答えがあります。愛人という立場をわきまえ、決してギフンの家庭を壊す気はないのですが、同じあなたの子なのに、一人は祝福され一人は疎まれ、どうしてなの?抑えきれない感情が爆発してしまうのが、とても理解出来ます。関係を修復しようとギフンがカヒの元を訪れた時、最初は無視するようにしていたのに、次第に感情を高ぶらせ男の不実をなじりつつも、ギフンの「産んでもいい、俺が悪かった」という言葉に、待っていたかのように大泣きしながら、心も体も男の下になだれ込む時のイ・ウンジュの演技は圧巻です。この後激しくギフンの体を求める様子とで、カヒという女性の全てが理解出来るのです。
妻を愛しカヒも愛しているというギフンの言葉は本当でしょう。不実な男ながらカヒを切り捨てることの出来ないのは、間違っているとはいえ優しさです。しかし彼は優しさと愛を混同しているように思えます。何故最初の妊娠で自分に黙って妻が中絶したのか尋ねようとしないこと、浮気がばれ機嫌をとろうと、もういい年であるはずの妻に人形をプレゼントしようとするなど、愛していると言いながら、ギフンは妻の表面だけを愛していて、心を見ていない気がします。
妻からの離婚して欲しい、の言葉は、実は浮気をとがめただけでない、二重三重に複雑に絡むこの三角関係に、深くかかわっています。二人の妊娠中の女同士が「対決」する場面で、目の前の飲み物に手を出さないスヒョンに、勝手に味見してしまうカヒに、いくら仲の良かった友人同士でもあまりに不躾だと思いましたが、それには理由があったのです。これは男女に置き換えれば理解出来ることです。
カヒは自分の誕生日に別れを決意しながらギフンを誘います。ギフンもまた別れを心に秘めてのドライブでしたが、「私の誕生日を覚えていなかったでしょう?」という彼女に、妻に渡しそびれた人形を、さも覚えていたかのようにプレゼントします。その時咄嗟にとったカヒの行動が、この関係に決着をつけます。カヒは人形は自分のプレゼントでなく、妻にだと確信したのでしょう。何故ならカヒこそ人形をプレゼントされて喜ぶ女性ですが、決してギフンはそんな自分を知ろうともしないのを、彼女は知っていたからです。
このようにとても細かく後で頷けるような小技を駆使して、複雑でスリリングな男女の愛憎が上手く描写出来ているのに、韓国映画独特の、過剰な血にまつわる凄惨なシーンが、それをマイナスさせてしまいます。別に殺人など起こさずとも、奇妙なセックスアピールを発散するギョンヒを、このまま設定を変えて狂言回しにすれば良かったのにと思いました。あれくらいの事件が迷宮入りするのも不可思議です。
「愛していれば何をしてもいいの?」というギョンヒの問いに答えられないギフン。それは女二人が本当に人を愛するということを知っているのに、ギフンは愛するということを本当は知らないから、答えられなかったのはないでしょうか?冒頭のアダムとイブを示す聖書からの引用、不倫、中絶、懺悔、凶器のマリア像など、随所にキリスト教の戒律との関係が匂います。そこのところが私にはちょっと不確かで、理解出来ればもっと深く味わえる作品だと思いますが、わからずとも見応えは充分です。
久しぶりに観るハン・ソッキュは、やはり素敵でした。難しいこの作品で、不誠実な男の身勝手を演じても、哀れさと何故カヒにあれほど愛された男なのかを、説得力のある演技で表現出来ていました。写真だと魅力が伝わりにくい彼ですが、この画像のポスターはスクリーンの彼がよく出ています。息を呑むほど美しいイ・ウンジュとともに、忘れられないポスターになりそうです。
わ行
わが母の記 別れる決心 私が、生きる肌 私たちの幸せな時間 わたしの可愛い人ーシェリ わたしたちの宣戦布告 私の頭の中の消しゴム 私の男 私の中のあなた わたしはダニエル・ブレイク わたしを離さないで ワールド・オブ・ライズ 藁の楯 わらのたて ワルキューレ ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ワン・バトル・アフター・アナザー
| 2005年05月20日(金) |
「花と蛇2/パリ 静子」(ちょっと18禁モード) |
昨日今年めでたく40女の仲間入りをした友人と観て来ました。前作も出来が良ければ観ようかと言っていましたが、散々な評判に立ち消え。今回は出来はどうあれ、一度はこういうのも観ようと話はまとまり、昭和のレトロ感たっぷり、女一人は普通の作品でも入るのに微妙なホクテン座で観てきました(ヒットしているみたいで、広い方のユーラク座に小屋替え)。思ったより女性客が多かったものの、もうオヤジばっかり!平日11時にこんな作品を観るという暴挙に出たものの、座席は6割入っていました。こんなにたくさん人が入ったこの劇場を、私は知りません。
美術評論家の遠山(宍戸錠)は、35歳年下の後妻静子(杉本彩)と円満に暮らしていました。ある日画壇の長老から静子をモデルに妄想で書いたSMのCGの絵を見せられた遠山は、長老から静子の眠っている娼婦性を指摘されます。長老の死後、遺品としてその絵のCDを受け取った遠山は、加齢により妻を性的に満足させられない鬱蒼とした感情とが重なり、ある計画を思いつきます。その計画により遠山は、パリ在住の才能があるのに不遇をかこつ画家池上(遠藤憲一)の元に、静子を向かわせます。
何だかこの手の作品で「パリ」というだけで、返って安もんくさいです。実際パリである必要など全くなくありません。そういえば読んだことはないですが、フランス書院という官能小説を出している出版社がありましたっけ?おフランス→エロ、という図式か?
もう杉本彩の裸・裸・裸!!!綺麗なので構いませんが。実際エレガントな服を身にまとう彼女より、裸姿が一番美しく感じます。この作品は石井隆監督のオリジナルみたいですが、原作はかのSMの巨匠団鬼六ということで、私には未知の世界のSMのあれこれが描かれます。これがなんと言うか、女の私から観ればエロス、ポルノというより、体力勝負の印象です。あんなに体を柔らかくするには、まずトレーニングが必要かと。ヘタすりゃ骨折です。全裸で縄にしばられたり鞭でしばかれたり、次の日体がミシミシいって、足腰が立つのだろうか?と思ってしまいました。それに全身痣だらけになるはず。M志願の人は若い時から修行を積むのだろうと勉強になりました。私の年齢ではとっても無理です(あぁ良かった)。
これを果敢に挑戦する杉本彩には、同性として敬意を感じます。それなりに名のしれたタレントの彼女が、ここまで演じるのは(それも2作)根性を感じ立派だと思いました。ただこれがマイナスに働いてしまった感じもするのです。上の官能などまるで感じていない感想は、やり過ぎ感からきているのです。
筋としては結構まともで、女を見る目のある長老から静子の心の底の淫乱さは指摘されているので、ちょっと妖しげな本を読んだだけで、エッチな妄想しちゃったり、遠山が「おとなしくてSMという言葉も知らないはず。」と言う妻が、あんなパンツははかんやろと、言うのも辛くもクリア。
池上にSMチックな絵のモデルになって欲しいと懇願され、割とあっさりモデルを引き受けるのも、「あなたなら遠山さんの望む絵が書けそうなんだ!」と言うセリフで、静子の心は前日池山に押し倒されちょっと体が火照る→心の底ではモデルになってみたいが、愛する夫(これは本当)がいるという理性でダメ→でも私がモデルになると、夫の望む絵が描けちゃったりするわけ?→そうよ、ヨソの男の前で裸になるのは愛する夫のためなのよ!という「いいわけ」が出来るので、これもクリア。しかし杉本彩は演技力にやや難ありなので、ここは数秒の表情の動きで表現せず、もっとじっくり描きこんで欲しかったです。その点遠藤憲一は初めは罠だったのが、段々本心から静子に惹かれる池上の心を一瞬の表情で浮かび上がらせてさすがです。
劇場いっぱいのおっちゃんたちの共感を一心に浴びたのは宍戸錠でしょう。現在71歳だそうですが、とてもダンディで素敵。今でも若い美女をはべらせても、なんら問題なさそうなそんな彼でも、老いは平等に忍び寄り、役に立たない我が身の代わりに、池山をあてがって妻のあえぎ悦ぶ姿を観たり、Mの素養ありと踏んだ妻をよそ様で調教してもらったりと、とても自虐的です。ほとんど精神的Mの感じがしますが、妻が肉体の極限までいたぶられているので、自分もズタズタの心で耐えようとしているのだと思いました。取りあえずの夫婦は運命共同体です。この心が静子にはちゃんと伝わっての、ラストの彼女の選択だったと思います。鈴木清順の「肉体の門」では、百戦錬磨のパンちゃんたちを虜にしたエースの錠をキャスティングしたのは、映画の説明不足をグーンと補い大成功だったと思います。
しかしこの心の底には、男性の「男根至上主義」みたいなのがあるんじゃないでしょうか?おのがイチモツで愛した女を悦ばせられなくば男にあらず、みたいな呪縛が。これは私は誤解と思うんですけどねー。年が行き性的に枯れていくのは当たり前の話で、それを手をつないだり抱き合って眠ったりで、スキンシップでセクシャルな気持ちを安定させることは可能だと思います。年の離れた夫を選ぶ妻は、経済力だったり愛というより敬愛の念で夫を選んだはずだし、底に眠っている淫乱にも、寝た子を起こさなくてもいいじゃないかと思いました。それとも妻や恋人を性的に自分好みにしたいのは、どうにもならない男性の性(さが)なんでしょうか?
性の深い河に漂流するお話になるはずが、やりすぎでどうもエロくありませんでした。杉本彩の屋上の裸踊りをカットし、遠藤憲一との色んな体位見せまくりのファックシーンを1/3に減らし、オークション会場でのこれでもかのSMシーンを大幅にカットして、物語を描きこめば、ただのポルノではなく上質の官能作品になったかと思います。チラッと見せる方が絶対エロいです。石井隆なら出来ると思うのですが。叩かれまくる監督ですが、これは監督の意向より、「杉本彩の花と蛇」で売りたい製作サイドの意向が強かったんじゃないでしょうか?
それにしても、人の好奇の目にさらされて、「愛のコリーダ」の松田瑛子は精神を病んだと聞きました。対照的に藤竜也は以降人気実力ともうなぎ上り。あの作品の藤竜也は絶品の男ぶりでしたが、俳優としての素養以前に、性に対する男女の有り方の厳しい目が、二人の俳優の行く末に絡んだと私は思います。本番こそありませんが、それ以上のことを演じている杉本彩が、このシリーズ以降また売れっ子になったことに、本当に時代も変わったのだなぁと、43歳の私は感慨深いのでした。
や行
約三十の嘘 やさしい嘘と贈り物 ヤクザと家族 山猫 闇の子供たち 闇を裂く一発 やわらかい手 ヤング≒アダルト ヤング@ハート
夕方のおともだち 友罪 湯を沸かすほどの熱い愛 ユナイテッド93 行きずりの街 夢売るふたり ユリゴコロ ゆれる
夜明けの祈り 夜明けまでバス停で 酔いがさめたら、うちに帰ろう 酔いどれ詩人になる前に 妖怪大戦争
八日目の蝉 容疑者Xの献身 よこがお 善き人のためのソナタ ヨコハマメリー 欲望 夜顔
| 2005年05月18日(水) |
「交渉人・真下正義」 |
ただいま大ヒット中のこの作品、今日観てきました。その理由がわかるなかなかのスリリングさで、そこそこ面白かったのですが、うーん、と首を捻る部分もちらほら。最近多いですね、こーゆーの。何で私は素直に楽しめないのか・・・。
日本初の交渉人となった真下正義(ユースケ・サンタマリア)は、警視庁交渉課準備室課長となって、仕事を進めていました。クリスマス・イブに雪乃とデートの約束をしていた真下に、室井管理官から電話がかかり、地下鉄の最新実験車両が乗っ取られ、東京の地下鉄網を暴走していると連絡が入ります。犯人は交渉相手に真下を指名してきたと言うのです。
まずはちょっと違うかなぁと思ったシーン。冒頭不正アクセス出来ないはずの警視庁のHPに、爆弾予告が送られてきます。その一つが子供たちが遊んでいる公園爆破。しかし爆破処理班が到着直前に、仕掛けられた爆弾が爆破されます。これっておかしくない?確か4時何分って送られて来ていたので、まずは近所の警察署へ連絡、すぐ公園にいる人は避難させるでしょう? 爆弾処理班が遅れたのは仕方ないとしても、予告があった場所に人がいっぱいいるなんて不自然です。これでまず作品から乗り遅れてしまうのでした。
真下たちが送り込まれたTTR(東京トランスポーテーション・レールウェイ)の総合指令長、片山(国村隼)は最初剣もほろろな態度を真下たちに取りますが、それも疑問。まぁ50前後のオヤジには、こんな若造たちに何が出来るってもんでしょうが、それでも警視庁から事件を解決に来た人間に対して、摩訶不思議な態度です。
TTR司令室に宅急便の配達員やケーキ屋のパティシエなどが品物を届けるのですが、それが私には鬱陶しくて。だってありえないでしょ?目隠しして連れてこられる人もいる場所って言ってるんですよ。「踊る〜」ファンには、宅急便のマークなどたまらない味付けらしいのですが、テレビで斜め観していただけの私は、これらのシーンが出てくるとイライラしてしまいました。
後半からは、テレビでは観られない迫力ある画像で、爆破パニックものの、映画ならではの醍醐味を見せてくれ、そこそこ手に汗握り楽しませてくれます。映画初主演のユースケは私は好きなのですが、まだまだテレビの人。スクリーンで魅力溢れるとは言い難く、無難なだけでした。交渉人ぶりの演出もイマイチ盛り上がらず、ちょっと期待はずれでしたが今後に期待。いい味を出していたのは、TTR広報課の石井正則。ドラマでも真面目なのに何だかおかしいという芸風ですが、この作品でも楽しいコメディリリーフでした。その他金田龍之介、八千草薫の存在が、さすがに光っていました。爆発物処理班とSAT部隊は、それぞれ中々のカッコ良さでした。
8月公開の「容疑者・室井慎次」に続くためか、犯人が何故犯罪を起こしたのか、真下に挑戦状を叩きつけたのか、一切不明。だいぶ消化不良が残ります。この犯人は鉄道と映画のオタクと描かれていて、「オデッサ・ファイル」「ジャガー・ノート」などの70年代の作品をヒントに罠をしかけるのですが、プロファイリングで20〜30代と推測されていますので、かなりの映画好き。「『ミッション・インポッシブル」に出ているジョン・ボイト』の作品だね。」とは、真下の「オデッサ・ファイル」に対する答えですが、この犯人なら「真夜中のカウボーイ」も「チャンプ」も「コンラック先生」だって知っているかも。もし私がお友達に選ぶなら当然犯人の方です。
私は自分のことをただの映画好きと思っていますが、はたから観れば仕事を持つ兼業主婦が年に100本劇場鑑賞するなど、立派なオタクのはず。今だって今日は「バタフライ・エフェクト」を観る予定が、土曜日に流れた「真下〜」を今日持ってきたので、「バタフライ・エフェクト」はどこに入れよと、映画館の上映時間と首っ引きです。そんな変なおばさんである私には、犯人の動機や内面の掘り下げがないので、何故自分もオタクだという真下が、「お前とは違う!」と言い切るほどの、犯罪を犯す側、取り締まる側になったのかの違いを感じません。映画オタクは犯人でも、もっと共感出来る肉付けにして欲しかったかなと思いました。寺島進の警視が語る、「これからこんな訳のわからん犯罪が増えるぞ。」って、何も演出せずに観るものに丸投げで、それで終わっていいんかい?
色々難癖つけましたが、ヒットしているのは、わかり易さと手軽さ(褒めてます)があるからでしょう。私みたいに観る方が間違っているというか、多分損なのだと思います。エンドロールの、出演者が次々と和気藹々、笑いながら写真で出てくる様子を見て、素直にそう感じています。
は行(2015年3月〜) 廃用身 ハウス・オブ・グッチ 博士と彼女のセオリー ハケンアニメ! ハクソーリッジ 箱の中の羊 運び屋 ハーツ・アンド・マインズ バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ出来事) PERFECT DAYS 爆弾 バクマン。 ハスラーズ バッド・ランズ ハドソン川の奇跡 ハニー・トラップ 大統領になり損ねた男 母と暮せば ハッチング-孵化 バッドランズ(地獄の逃避行) ハッピーエンドの選び方 ハッピー・デス・デイ パディントン2
パーフェクト・レボリューション バービー 破門 ふたりのヤクビョーガミ 破門(BSスカパー) 波紋 花嫁はどこへ? ハムネット Pearl パール パラサイト 半地下の家族 パリタクシー パワー・オブ・ザ・ドッグ 盤上の向日葵
ビガイルド/欲望のめざめ 非常宣言 美女と野獣 ひつじ探偵団 羊の木 ヒメアノ〜ル ビューティフル・ボーイ
ファインディング・ドリー ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」&ジョニデの事 福田村事件 梟 梟 フクロウ ブゴニア 二人で終わらせる 淵に立つ フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン ブラインド・マッサージ ブラッククランズマン フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン プラダを着た悪魔2 フランケンシュタイン PLAN 75 ブリッジ・オブ・スパイ ブルックリン フレンチアルプスで起きたこと フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 FLOW フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
フロントライン blackbox daiars
ベイビーブローカー ヘイトフル・エイト ヘイル・シーザー! ベテラン ベネデッタ 蛇の道 HELP/復讐島 ベルファスト
ボヴァリー夫人とパン屋 ヴァージン・スーサイズ ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ 僕たちは希望という名の列車に乗った 僕の名前はズッキーニ ぼくらの家路 ホリック xxxHOLiC ボンジュール・アン
| 2005年05月14日(土) |
あいうえお順インデックス |
あ行 あ行 (2014年 7月〜)
か行 か行(2019年 4月〜)
さ行 さ行(2014年 6月〜)
た行
な行
は行 は行(2015年 3月〜)
ま行
や行
ら行
わ行
数字
2004年間ベスト10 2005年間ベスト10 アジア編 2005年間ベスト10 欧米編 2006年間ベスト10 2007年間ベスト10 2008年上半期ベスト10 2008年間ベスト10 2000年代ベスト10 2009年間ベスト10 2010年間ベスト10 2011年間ベスト10 2012年間ベスト10 2013年間ベスト10 2014年間ベスト10 2015年間ベスト10 2016年間ベスト10 2017年間ベスト10 2018年間ベスト10 2019年間ベスト10 2021年間ベスト10 2022年間ベスト10 2023年間ベスト10 2024年間ベスト10 2025年年間ベスト10
| 2005年05月13日(金) |
「コーヒー&シガレッツ」 |
いや今回ばかりは、私が悪ぅございました。タイトルに惹かれての鑑賞でしたが、監督がかの「映画通」の方々からは大変高評価の、ジム・ジャームッシュというのを、とんと忘れておりました。あまり前知識は入れないよう、各サイトでの星取りなんぞだけをなぞっていると、なかなか評価は高し。紫煙とカフェインでまったりと時が過ごせるかと思いきや、まったり過ぎてもぉ〜。はっきり言おう、今年一番の退屈さでした。
11話のコーヒーと煙草にまつわるモノクロのオムニパス。喫茶店でのとりとめのない会話をニヤリとしながら、そのウィットと小粋さを楽しむ作品。
でしょーねー、多分。最初のロベルト・ベニーニとスティーブン・ライトの間の悪い会話やカフェイン中毒ぶりに、面白さを感じる作品と言うのはわかります。でも全然面白くないもんは仕方ないではないか。この一話目で、もしかしてこの雰囲気で話は続くのか?と悪い予感は以降炸裂。大沈没の巻です。
一度もしたことのない途中退場が、何度も頭を横切ります。チケットを買う時私の横で、「『コーヒーブレイク』1枚」と仰った70半ばくらいのお爺ちゃん@私の前の席の方は、決断が早かった。五話目くらいで退散。あのとき私も続けば良かったのよねー。でもちょい観られるお話が、ちょちょっと間にはいるのが、また心かき乱されるのだ。それは間の悪さがちょと笑えるトム・ウェイツ&イギー・ポップ編と、ケイト・ブランシェットの二役セルフパロディ風編と、アルフレッド・モリーナ&スティーブ・クーガンの「現代の」英国紳士編だったりします。でもこの三つだって、私にとったら別段劇場で観る値打ちはなかったなぁ。あくまでこの作品の中ではましってことで。
印象に残ったのは、筋と全然関係ないところです。 �.屮薀鵐轡Д奪箸枠韻鮃�くすると、何故かコートニー・ラブやアーシア・アルジェントのように、はすっぱ姉ちゃんになる。 ��久しぶりに観たトム・ウェイツは、ロン・パールマン似の相変わらず類人猿顔だった。私が若い頃人間と猿の混血と言われて騒がれたオリバー君にも似ている。 ��スティーブ・クーガンより、アルフレッド・モリーナの方が大物ではないの?の疑問。 �ぅ▲瓮螢�では、コーヒーで「チアーズ!」と乾杯するのね。
以上「だけ」です。私はお酒も煙草もダメで、中毒性のある嗜好品でいけるのは、コーヒーが唯一。休日はコーヒーメーカーにじゃんじゃん沸かして(それも安物・ブルマンとかは嫌い)がぶ飲みしています。でも私にはそのコーヒーがおいしそうに見えなかったのも痛かったです。
この作品はニヤニヤしながらこれぞジム・ジャームッシュ!と作家性に酔いながら、リラックスして至福の時を送る作品なんでしょう。しかし鑑賞能力に長けた方々にいくら絶賛でも、ただの一般ピープルの映画好きの私には、眠たくてつまらんだけの作品でした。まともに書けなくてどーもすみませんの巻き。
 今日観てきました。場所は大嫌いなナビオTOHO。1日の映画の日は満員で追い返され、今日はその雪辱戦です。先週の金曜日で打ち切られると思っていたから、縁がなかったとあきらめようと思っていましたので、喜びもひとしおの9時半からのモーニング鑑賞です。本当に観て良かった!もっと重々しく辛いだけの作品かと思いきや、清々しさと暖かさでも心がいっぱいになる作品です。尊厳死がテーマですが、本当に人を愛するとはどういうことかも、テーマになっていると感じました。監督は「アザース」のアレハンドロ・アメナーバル。今回ネタバレです。
世界中を旅行し、船員として生計を立てていたラモン(ハビエル・バルデム)が、水泳で事故に遭い四肢麻痺となったのは25歳の時。以来28年間、家族の手厚い介護の元、自宅で暮らしています。そんな彼が生きるのは義務ではなく権利であると、尊厳死を求める裁判を起こします。そんな彼に弁護をかってでたのは、忍び寄る認知症の進行に怯える既婚の女性弁護士フリアでした。そして彼の存在を知り、シングルマザーのロサもラモンを度々訪れるようになります。
フリアがラモンの家族に彼の尊厳死について聞いて回ると、絶対認めないという兄ホセ、自分の前では言ったことがないので信じないという父、そして「私がどう思うかではなく、彼がそうしたいのよ。」と答える義姉マヌエラ。一見冷たいようですが、マヌエラが一番彼の気持ちを理解し尊重しているのだと感じました。甥ハビも含め、他はみな自分なりの愛し方で精一杯ラモンを愛するのですが、それは自分がしたい愛し方であって、ラモンがどう愛されたがっているのかではありません。
「これはラモン・サンペドロの考えであって、全ての四肢麻痺の人の考え方ではない。」と繰り返し彼が言うのに、同じ四肢麻痺神父が、あなたは間違っている、生を全うせよとテレビに出たり彼の家にまで押しかけます。しかしこの神父さん、テレビのインタビューで、サンペドロ家の人々に愛情がないから、ラモンが目立ちたいためこんなことをするのだと見当違いに決め付けます。これは職業柄ちょっと考えられませんので、尊厳死=自殺はキリスト教では葬式も禁止される大罪で(『コンスタンティン』で教えてもらう)、ここにはキリスト教に対しての懐疑的なアメナーバルの意思が入ったのかと思いました。心からラモンを愛するマヌエラから「あなたはやかましい」と一喝されます。
聡明で穏やかでユーモアのセンスも良いラモンは、多くの女性から愛されます。一番愛したのはフリア、心を許し母のように甘えたのはマヌエラ、堅い友情を結んだ「尊厳死を支える会」のジェネ。しかし母のように慕うマヌエラもやはり義姉、本来なら兄や甥を一番に思わなければならないのに、実際はラモンが独り占めしている部分あるでしょう。裁判の会議に参加する息子ハビに父ホセは、「何故お前も入る。叔父さんが死んでもお前はいいのか?」と食ってかかりますが、しかし妻マヌエラには何も言いません。マヌエラが弟の死を望んでいるとはホセも思ってはいないでしょうが、そこには長年弟を介護したきてくれた妻に対しての遠慮があったと思います。家庭の微妙な空気は、介護される人や病人は非常に敏感に気づきます。マヌエラの存在が実の母なら、結婚年数の長い妻なら、ラモンの心はまた違ったかも知れません。
彼が尊厳死のパートナーとして、最後の女性に選んだロサは、一見図々しく彼の世界に入り込もうとするように見え、長年彼の世話をしてきたマヌエラが、まるで姑のように接するのが、ラモンへの愛に感じました。ラモンのその時の気持ちを考えず彼に会いたがるロサを、マヌエラは寛大だとあきれますが、人に支えられるばかりのラモンが、普通に自分の恋する男性として接するロサの女心に、彼もまた男としての自信を取り戻す部分があったのではないでしょうか?
そしてロサなら自分を愛したことを誇りに思い、子供を支えに生き、また誰かを愛することでしょう。愛した人を看取るのは、その人たちに合った時間の長さが必要なはずです。これがフリアなら、残された夫は妻の介護の時間が短すぎ、そのことを受け入れ難いはずです。28年介護してきたサンペドロ家の人々が、家を出て行くラモンを見送る姿の痛切さがそれを語っています。
一番印象に残ったのは、ラモンが空を飛ぶのを夢想する場面です。ラモンの目線で空を飛ぶ雄大さに、空を飛びたいなど思ったこともない私が、思わずこんな風に空を飛べたらと心を躍らせましたが、それはきっとラモンの心が私の心に入ってきていたからだと思います。ハビエル・バルデムは、謎のベネチア銀獅子賞のトンデモ映画(でも好き)、ビガス・ルナの「ハモン・ハモン」しか観ていませんが、実年齢より20歳ほど年上のラモンを、ほとんで顔の表情だけで演じ、熱演する場面もあまりないのに、切々と彼に共感する自分を感じました。外へ出ないラモンの目は色が薄くしてあり、体格の良いバルデムの体も、筋力の落ちた様子に見えるよう工夫してあり、細部に行き届いた演出でした。静かですがスケールの大きい、年数を経ても輝き続ける作品かと思います。
数字
007 カジノロワイヤル 007 慰めの報酬 007 スカイフォール 007 スペクター 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ>
2ガンズ 2度目のはなればなれ
三度目の殺人 3時10分決断の時
6才のぼくが、大人になるまで
8月の家族たち 8番出口
12人の怒れる男
16ブロック
17歳 17歳のカルテ
20センチュリーウーマン 22年目の告白−私が殺人犯です−21グラム
31年目の夫婦げんか 37セカンズ
50/50 フィフティ フィフティ
64(前後編) 69 sixty nine
82年生まれ、キム・ジヨン 96時間
127時間
658km、陽子の旅
2012
| 2005年05月10日(火) |
「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」(吹き替え版) |
画像はこれでもかこれでもかの不幸を体験するも、知恵と勇気と兄弟愛で乗り切るボードレール家の姉と弟と妹。左からクラウス(リーアム・エイケン)、サニー(カラ&シェルビー・ホフマン)、ヴァイオレット(エミリー・ブラウニング)です。コメディ仕立てのこの不幸、人によっては笑ってOKなのでしょうが、大人気なく私はマジでむかつく所があったので、作品としては微妙です。しかしこの子達は可愛く賢く本当に素晴らしかった!よって合格作品ではあります。
突然の火事で両親が亡くなり、残された発明が得意のヴァイオレット、読書家のクラウス、噛みつきが得意のサニーの姉弟は、遠縁のオラフ伯爵(ジム・キャリー)に預けられます。ところがオラフは彼らが相続した財産が目当てだったのです。命からがら逃げ出した子供たちは、次々親戚の家をたらい回しになるのですが、どこまでも追いかけるクラウス。行く先々で世にも不幸な事柄が、子供たちを待ち受けていました。
美術がいいです。ちょっとダークでゴシックな建物や衣装、調度品などしっかり作りこんであり、子供向け作品でありながら手抜きがありません。ストーリーは単純で、次々子供たちを襲う不幸な出来事を、自分の得意分野の能力を発揮して一致団結して敵を撃退します。その様は三人寄れば文殊の知恵に兄弟愛が+されます。親のいない寂しさや哀しさがドーンと前面に出たり、ずっとその辛さがそこはかとなく漂いますので、親さえ生きていればと痛々しくて(実際クラウスが「死んでしまったパパたちが一番悪い!」という場面で私はウルウル)。上二人は大人になったもののまだ末っ子が中1で、私が死んだらあの子も似たようになるのだと、子育て真っ盛りだった頃の記憶が蘇り、子育てが2/3終わり緩んだ神経に思わず喝が入りました。
不幸な出来事も一点だけを除けば、そんなに目くじらを立てるほどのこともありません。それこそ手に汗握って子供たちを応援すれば済むようなエピソードです。しかし両親が死んで悲しむ子供たちに追い討ちをかけるような、彼女たちが慕う人が死んでしまうのは、私には猛烈に×でした。それも殺人で死ぬなんて。私は子供向け作品で殺人が出てくるのは認めたくないです。原作はわかりませんが、ここは監督のシルバーリングの采配で脚色出来なかったのでしょうか?「キャスパー」では父子家庭、「ムーンライト・マイル」では、一人娘を事故で亡くした両親の喪失を描いた彼がと、私はちょっとがっかりしました。
キャストは豪華で、子供たちの親戚役でメリル・ストリープも出演しています。キャリーともども、子供たちにはやっかいな人なので、こういう間の抜けた敵役は憎めないチャーミングさが必要かと思いますが、私には二人ともそれには欠けました。脚本のせいか演技のせいか?キャリーはこんなメイクで出てきますが、「エターナル・サンシャイン」の渋い彼を観た直後なので、どうも往年のくどい感じが私は少々鼻につきました。
それとエンドロール。とても秀逸な切り絵風アニメでワクワクしながら観ましたが、長い!10分以上はありました。私は大人ですから最後まで観ましたが、子供は飽きてしまいます。これは子供向けで大人も楽しめる作品だと思っている方も多いはずです。子供をだしにして大人も楽しむのは大いに結構ですが(むしろ奨励)、子供の存在を忘れてはいけないんじゃないでしょうか?この長さなら、エンドではなくオープニングで使うべきです。
しかしよくもここまで大バカが集まったもんだと思える大人たち(役柄です)に対し、子供たちは本当に頑張っています。上の二人は賢く健気、何より良いのは堂々ハリウッド大作のこの作品をしょって立つ、格と気品があることです。末っ子サニーは可愛さだけでも文句なしでした。色々と謎も解明されていないので続編を作るのかと思いきや、シルバーリングの元にはまだお話は来ていないとか。ハリポタみたいに何作もは無理でも、次があるなら、是非この子達にやって欲しいです。原作者役とナレーションはシルエットだけでの出演でジュード・ロー、ダスティン・ホフマンのノンクレジットのカメオ出演あり。サニー役のカラ&シェルビーちゃんの苗字はホフマンですが、もしかして孫なんですかねぇ?ご存知の方はご一報下さいませ。
ま行 マイ・インターン Michael/マイケル マイ・ボディガード 舞妓Haaaan!!! 舞妓はレディ 毎日かあさん マイ・ブロークン・マリコ マイレージ、マイライフ マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 マギーズ・プラン マゴリアムおじさんと不思議なおもちゃ屋 マザー・テレサ マジック・マイク マジック・マイク XXL マダム・イン・ニューヨーク マダム・フローレンス!夢見るふたり マチェーテ マッド・マックス 怒りのデス・ロード マッハ!!!!!!!! マップ・トゥ・ザ・スター 魔笛 窓辺にて マネーボール 魔法少女まどか★マギカ 前後編 魔法少女まどか★マギカ 新編叛逆編 魔法にかけられて まほろ駅前多田便利軒 Mommy/マミー/ 真夜中のゆりかご マラソン マラヴィータ マリー・アントワネットに別れをつげて マリアンヌ マリリン 7日間の恋 マレフィセント(2D字幕版) マルタのやさしい刺繍 マンチェスター・バイ・ザ・シー マンマ・ミーア! 岬の兄妹 ミス・シェパードをお手本に Mr.インクレディブル
Mr.&Mrs.スミス Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼 ミスト ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち ミセスハリス パリへ行く ミッション:8ミニッツ ミッション・インポッシブル ゴーストプロトコル ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE ミション・インポッシブル/ローグネイション ミッドナイト・イン・パリ Mr.ノーバディ MINAMATA―ミナマタ― ミナリ 宮本から君へ ミュンヘン ミラーズ 未来 未来を生きる君たちへ ミリオンダラー・ベイビー ミリキタニの猫 ミルク ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 ミレニアム2・火と戯れる女&ミレニアム3・眠れる女と狂卓の騎士 ムーンライズ・キングダム MAY−メイ 夫婦善哉(日本映画専門チャンネル) めぐり逢わせのお弁当 メゾン・ド・ヒミコ メタモルフォーゼの縁側 メッセージ メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬 盲獣 もしも徳川家康が総理大臣だったら 劇場版 MOZU 物語る私たち ものすごくうるさくて、ありえないほど近い モーテル モンスター
 タイトルの「甘い人生」など真っ赤な大嘘、極道一直線作品。前々から約束していた韓流ドラマ好きの友人二人と三人で観て来ました。韓流ドラマは一つも観ていないワタクシ、血生臭く極道の哀愁に満ちたこの作品は大いに気に入りましたが、友人たちのドン引きが気の毒で。キャッチコピーは「命がけで愛した人を守る究極のラブストーリー」。嘘つくんじゃねーよ!
一流ホテルの総マネージャーであるソヌ(イ・ビョンホン)は、裏社会でも力を持つ社長のカン(キム・ヨンチョル)にとっては、両方の世界での片腕でもあります。ある日カンは、自分が中国に出張中に若い愛人であるヒス(シン・ミナ)の動向を見張るように命令します。最近浮気をしているようなので、現場を見つけたら二人とも殺すようにも命じます。ヒスを尾行したり彼女の世話をする内、彼女へのほのかな恋心が芽生えたソヌは、ヒスの浮気現場を押さえながら、二度度会わないことを条件に見逃します。しかしこの時ボスの命令に背く一瞬のこの判断が、彼の人生を狂わす事柄に発展するとは、思いもよらなかったのです。
というストーリーなのでてっきり私は女連れで逃亡すると思ったら、一人ぼっちで戦うのね。しかし寝たわけでもない、キスはおろか手も握ったこともない女のため、人生を狂わせるクールガイの戦いは、守るものが不確かな分、自分でも何故こうなったのかの自問自答の繰り返しです。だから一人で戦うはポイント高し。冷徹に生きてきたはずの一人の極道の一瞬の血の通った迷いに、素直に彼の心に沿えるよう上手く演出出来ています。
表社会でものしあがったカンは、住む世界が違うとでもいうように、チンピラまがいの小賢しいやくざは相手にしようとしません。しかし自分の意に沿わぬことをしたソヌの行為を、執拗に粘着質にそして凄惨にあらゆる手を尽くして制裁を加える姿は、所詮やくざはやくざ、結局はその辺のゴロツキと変わらぬ同じ穴のムジナであることを示しています。カンがチェリストでもあるヒスを愛したのは、文化的なことに憧れ、自分の内面の下卑た部分を埋めるためでもあったように感じました。
しかしここで問題なのはヒロインのヒスを演じるシン・ミナ。二人の大物極道の人生を無自覚に破滅させるファム・ファタールを演じるには魅力が不足しています。初登場シーンでこそ長い足を惜しげなく見せ、あわやパンチラのシーンもありで小悪魔ぶりを印象付けたいのでしょうが如何せん田舎くさくて、言葉は悪いですが小便臭い感じです。チェリストであるとの設定にしても、優雅さや品の良い清楚さに欠け、美しさが不足しています。故にゴージャス美女に囲まれた生活を送れるであろう二人の男が、彼女に惹かれたというのがイマイチ説得力に欠けます。
そして謎のまま終わる何故カンの愛人になったかと言う理由。音楽家としてスポンサーになって欲しかったのか、実家への援助が欲しかったのか、何も描かれていません。ですから命がけのはずの浮気相手への気持ちの説明がつきません。他は武器商人とソヌが相対する場面では、ご都合主義ありまくりの展開で終始し、「人を愛したことがない」と表現されるソヌが何故そうなったのかの説明もないまま。「箪笥」でも見られたキム・ジウン監督のいいかげんさが露呈されています。
しかしこれらのことを不問にしていいほど、ビョンホンが魅力溢れています。目にも鮮やかな回し蹴りやカッコいいスーツ姿や軽業師のような身のこなしが決まると思えば、凄惨なリンチに合う場面では、怖気づいたり血みどろになりながら、やるかやられるか、決して堅気ではわからなぬ極道の道しかしらぬ男の、後には引けない哀しさを感じます。後半から血のオンパレードで、気の弱い方なら見ておれぬシーンも続出ですが、「復讐者に憐れみを」と違うのは、これはやくざ社会を描いた作品だということ。バイオレンスに描いても嫌悪感はありません。派手な銃撃戦も見応えがありました。
冒頭チョコケーキを頬ばったり、デミタスコーヒーに大きな角砂糖を入れたり、ソヌは甘党だと言うのがわかりますが、甘党で切れ者のやくざという面白い設定を生かす場面はありませんでした。しかし2時間大画面を一人で引っ張るスターとしての華に溢れたビョンホンを観ながら、大した人だと感心しました。上の書いた難点も含め、気に入りましたが傑作とは言えませんが、優れたスター映画であるとは言い切れます。おば様方に人気の韓流俳優に偏見を持つ方々、まずはご覧下さい、きっと人気の一端がご理解いただけるかと思います。
は行
バイオハザード�供.▲櫂�リプス ハイド・アンド・シーク 暗闇の隠れんぼ パイレーツ・オブ・カリビアン2/デッドマンズ・チェスト パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド パイレーツ・ロック ハウスメイド ハウルの動く城 her 世界でひとつの彼女 博士の愛した数式 パコと魔法の絵本 パシフィック・リム はじまりのうた ハスラー バタフライ・エフェクト 初恋 ハッシュ・パピー バスタブ島の少女 パッション パッチギ! パッチギ! LOVE&PEACE バッド・エデュケーション バッドマン・ビギンズ ハッピー・エンド ハート・ロッカー 花田少年史 幽霊と秘密のトンネル 花と蛇/パリ 静子 花よりもなほ 母たちの村 母なる証明 ハプニング パブリック・エネミーズ パフューム ある人殺しの人生 バベル パーマネント野ばら ハムナプトラ3 狙われた皇帝の秘宝 ハリウッドランド ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターと炎のゴブレッド 春との旅 春の雪 バーレスク ハンサム★スーツ ハンティング・パーティー ハンナ・アーレント パンズ・ラビリンス バンテージ・ポイント ハンナ・アーレント ハンニバル・ライジング ハンガーゲーム2(吹き替え版)
ビー・デビル ヒア アフター ビザンチウム ヒステリア ヒストリー・オブ・バイオレンス ひだるか 「必死剣 鳥刺し」 人が人を愛することのどうしようもなさ 瞳の奥の秘密 ヒトラーの贋札 火火 ビッグ・フィッシュ ヒッチコック ヒミズ ヒューゴの不思議な発明 BIUTIFUL ビューティフル ピラニア3D 昼下がりの情事 昼下がり、ローマの恋 ヒルズ・ハブ・アイズ
ファニーゲーム USA ファミリー・ツリー Vフォー・ヴェンデッタ ファンタスティック・フォー フィクサー フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ フィリップ、きみを愛してる! フォックスキャッチャー フォロー・ミー 復讐者に憐れみを 福福荘の福ちゃん ふくろう 武士の一分 舞台より素敵な生活 ブタがいた教室 舟を編む フライト フライトプラン ブラインドネス フラガール ブラザーズ・グリム ブラザー・フッド プラダを着た悪魔 ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない ブラックサイト ブラック・ダリア ブラック・ブック ブラッド・ダイヤモンド ブラックスワン フランケン・ウィニー フランシス・ハ フランドル プラネット・テラー in グラインドハウス ブランカニエベス ブリジッド・ジョーンズの日記/ きれそうなわたしの12ヶ月 プリズナーズ プリンセスと魔法のキス プリンス&プリンセス プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ プレシャス ブルージャスミン プルートで朝食を ブルーバレンタイン ブレイド3 ブレイブワン プレステージ ブレッド&ローズ(ムービープラス) ブロークバック・マウンテン フローズン・リバー プロメテウス 3D字幕
ヘアスプレー ペイパーボーイ 真夏の引力 ベイビーズーいのちのちからー ベオウルフ/呪われし勇者 ペコロスの母に会いに行く 別離 ベティ・ブルー 愛と激情の日々 ベニスの商人 ヘルタースケルター ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜 ヘルボーイ ヘルボーイ ゴールデン・アーミー ベンジャミン・バトン 数奇な人生 変態仮面 ペントハウス フローズン・リバー プロミス/PROMISE
抱擁のかけら ボクたちの交換日記 僕の彼女を紹介します 僕のピアノコンチェルト 僕らの未来へ逆回転 ポセイドン ホテル・ルワンダ ホット・ファズ 俺たちスーーアーポリスメン! ホリデイ ボルト ポルノ時代劇 亡八武士道 ボルベール ハワイトハウス・ダウン 香港国際警察 ボーン・スプレマシー ボーン・アルティメイタム
な行 ナイトフラワー ナイトクローラー ナイト&ディ ナイトメア・アリー ナイトメア・ビフォア・クリスマス ナイト・ミュージアム ナイロビの蜂 NINE ナショナル・トレジャー 永い言い訳 泣く男 なくもんか なぜ君は総理大臣になれないのか? 涙そうそう 何が彼女をそうさせたか 嘆きのピエタ 七つの会議 何者 ナルニヤ国物語 第1章ライオンと魔女 南極料理人 ナンバー23 夏目アラタの結婚 肉弾 西の魔女が死んだ 日本で一番悪い奴ら ニュームーン/トワイライト・サーガ ニューヨーク眺めのいい部屋売ります 女系家族 ニワトリはハダシだ 人間の値打ち ニンフォマニアックVOL・1 ニンフォマニアックVOL・2
next ネオン・デーモン 寝ても覚めても target="_blank">眠れる美女 ネブラスカ
ノーカントリー BOCEBO ノセボ 野火 ノマドランド
た行
TAR/ター 大停電の夜に 大統領の理髪師 太陽 ダイ・ハード 4.0 タイタンの闘い 第9地区 ダ・ヴィンチ・コード Diner ダイナー たかが世界の終わり 誰がため 誰がために ダーウィンの悪夢 宝島 ダーク・ウォーター ダーク・シャドウ ダークナイト ダークナイト・ライジング ダーク・プレイス ダークホース〜リア獣エイブの恋〜 ターザン REBORN」 ターミナル ターミネーター 新機動/ジェネシス ダーリンは外国人 滝を見にいく TAKESHIS’ ただ悪より救いたまえ 辰巳 ダラス・バイヤーズクラブ ダニー・ザ・ドッグ タブロイド 魂萌え! だれかの木琴 誰も知らない 誰にでも秘密がある 丹下左膳余話 百万両の壺 タンゴの後で 団地 探偵はBARにいる
チーム★アメリカ / ワールドポリス チーム・バチスタの栄光 「小さいおうち」 チェイサー チェンジリング 父親たちの星条旗 父と暮せば 血と骨(1) 血と骨(2) チャーリー・ウィルソンズ・ウォー チャーリーとチョコレート工場 ちょっと思い出しただけ 茲山魚譜 チャサンオボ 茶飲友達 チルソクの夏 沈黙−サイレンス−
ツイステッド 終の信託 罪びとたち 罪の声 冷たい熱帯魚 ツリー・オブ・ライフ 鶴田浩二の「眠狂死郎」(時代劇専門チャンネル) ツレがうつになりまして。 月
ディア・ドクター テイク・シェルター ディス/コネクト ディセント ディパーテッド ティンカー・ベルと月の石(吹替え版) 手紙 手紙は覚えている 敵 敵こそ、我が友 〜戦犯クラウス・バルビーの三つの人生〜 デス・ノート デス・ノート the last name TED テッド>a テッド・バンディ デッド・プール デトロイト デトロイト・メタル・シティ テルアビブ・オン・ファイア デビルズ・バックボーン 天空の蜂 天才作家 40年目の真実 天才スピヴェット 天使の分け前 デンデラ 電車男
東京島 トウキョウソナタ トゥモロー・ワールド トゥヤーの結婚 東京タワー 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 東京難民 透光の樹 どうすればよかったか? 透明人間 トゥルー・グリッド トゥルーノース 遠い山なみの光 トガニ 幼き瞳の告発 Dr.パルナサスの鏡 劇場版 ドクターX FAINAL 毒婦高橋お伝(チャンネルNECO) どついたるねん ドット・ジ・アイ(ムービープラス) トップガン マーヴェリック トニー滝谷 殿、利息でござる 飛べ!ダコタ 扉をたたく人 ドミノ ドミノ 共喰い ともだちと歩こう ドライヴ トラッシュ!この街が輝く日まで トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 ドリームガールズ ドラゴン・タトゥーの女 トランス トランスアメリカ 泥の河 トロピック・サンダー トロフィ― トロン/アレス トワイライト〜初恋〜 トゥワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 ドント・ウォーリー ドント・ウォーリー・ダーリン ドント・ブリーズ 飛んで埼玉 トンマッコルへようこそ
| 2005年05月04日(水) |
「Shall We Dance?」 |
ご存知周防正行監督作の大ヒット作のリメイクです。2日に観ました。最初この話を聞いた時、リチャード・ギアとジェニファー・ロペスなんてちょっとイメージ違いすぎて、きっと失敗するだろうと思っていましたが、とんでもない。妻役にスーザン・サランドンを配したと聞いた時、きっと元作より妻がアピールされた作品になるのだろうなと思っていましたが、その通りになっていました。元作の良さを生かしながら、素敵にアメリカ風夫婦ものにリライトされた作品です。前日にお茶しようと友人からメールがあり、これ見る予定やけど、一緒する?と送ったら二つ返事でOK。彼女も元作は観ていますが、やっぱり好評でした。
主に遺言書の作成を手がける弁護士ジョン・クラークは、高級デパートでディスプレイを担当する、家庭も仕事もきちんとこなす妻ビヴァリー(スーザン・サランドン)と二人の子供たちに囲まれ、幸せな生活を送っていました。しかし毎日の生活に不足ではないが物足りなさも感じていました。そんなおり毎日の通勤電車の窓から見えるダンス教室の窓から、物憂げな美女ポリーヌ(ジェニファー・ロペス)が気になりだした彼は、ついに教室の門をたたきます。ポリーヌのことが気になってのはずだった彼ですが、いつしか社交ダンスの練習に夢中に。しかし決まって水曜日は帰りが遅い夫に、妻は浮気を疑います。
元作は兄嫁の好意で、まだ幼稚園にも上がっていなかった三男を姑に預け、当時の私ではなかなか行けなかった劇場で二人で観ています。日本版のしがないサラリーマンとアメリカ版の裕福そうな弁護士では、設定は違っていますが、両方ともに共通しているのは、家庭に不満はないし妻も子供も愛しているけど、心の底に今の生活に物足りなさを感じていることです。これは生活レベルに関係なく、熱中する趣味もなく、家と仕事場を往復するだけの中年期以降の男性には、共通した感覚ではないかと思います。
日本版では郊外に家を買ったばかりで、「ローンのため会社に身を売ったような気分」という自嘲的なセリフをはく主人公に対し、主婦としての愛がいっぱいの妻は新しい巣作りに一生懸命。夫婦ともこれから頑張らねばというのは伝わるけれど、微妙に思いが違い、特に妻は巣の主(あるじ)が誰であるかというより、新しい巣に対しての思い入れが強かったように感じ、その微妙な温度差と隙間が、プラトニックですが役所広司を草刈民代に向かわせる要因になったかと、当時感じました(一回しか観ていないのでうろ覚え)。
アメリカ版の妻は、夫の誕生日に家族で集うよう子供たちにも言い聞かせ、仕事で遅くなるときも食事の用意はしてあり、仕事も順調家事も手抜きなしで頑張っています。そんな充実した毎日を送る妻に、自分の些細な空虚感を言い出せないジョンに、夫としての優しさや寂しさを感じ、設定の違いにも違和感はありませんでした。むしろ女性の社会進出が顕著な現在では、こちらの方が時代に合っているかと思います。ギアは細やかな行き届いた演技でジョンを好演していました。
優雅で憂いのあった草刈民代に対し、情熱的で気が強そうなジェニロペでは雰囲気が違いすぎて戸惑うかと思いましたが、踊りこそジェニロペらしいタンゴなどで見せ場を作っていますが、彼女がとても愛らしく暖かだったのでびっくり!挫折から立ち直れない寂しさや弱さも表現出来ていて、好感が持てました。
杉山と舞の心模様に重点を置いた日本版では妻の存在は少々希薄で、私は同情したものですが、アメリカ版は倦怠期以降の夫婦(結婚20年、うちより短い)が人生のパートナーとしてのお互いを再確認し、堅実に誠実に生きてきた中年男性の小さな冒険心が、周りの人々にもう一度自分も頑張ろうと影響を与えるようなお話になっています。登場人物の心のひだには深く入り込まず、ライトなし上がりになっていますが、全編心地よい暖かさとユーモアに包まれた作品でした。他は竹中直人、渡辺えり子、田口浩正、徳井優の役回りやエピソードなどはほとんど元作を踏襲、変にいじるよりこれで良かったと思います。
中年以降になると、昔○○をやっていた、あるいは○○の立場にいた、とこんな話が案外中心になってはいないでしょうか?過去も大切な思い出ですが、これからどう生きるかと言う未来と現在はもっと大切。いくつになっても熱中するものがあるっていいなぁと、仕事中や駅のプラットホームで、夢中でステップの練習をするギアを見て思います。たとえそれがヘタの横好きでもいいではないですか、幸せで楽しければ。「映画を映画館で観ること」という熱中できることがある私って、幸せだなぁと思った次第。私もギアみたいに嬉しそうな顔をして映画館に向かっているんでしょうか?
さ行
最愛の大地 サイドウェイ サイド・エフェクト 最強のふたり 最高の人生をあなたと 最高の人生の見つけ方 最後の初恋 最終目的地 サイレントヒル ザ・インタープリター サウスバウンド 佐賀のがばいばあちゃん 魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE さくらん 殺人の告白 座頭市物語 サニー 永遠の仲間たち サブウェイ123 激突 サマーウォーズ ザ・マジックアワー ザ・ファイター さまよう刃 さよなら。いつかわかること さよなら渓谷 サラ、いつわりの祈り サラの鍵 サラバンド サルトルとボーヴォワール 哲学と愛 猿の惑星・ジェネシス サンキュー・スモーキング サンシャイン・クリーニング 三銃士・王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 サン・ファジョム
しあわせの隠れ場所 幸せパズル 幸せのちから J・エドガー SHAMEーシェイムー ジェシー・ジェームズの暗殺 ジェネラル・ルージュの凱旋 四月の雪 シークレット・サンシャイン 地獄(新東宝 チャンネルNECO) シークレット・ウィンド シッコ 死に花 死にゆく妻との旅路 忍 SHINOBI 下妻物語 灼熱の魂 Shall We Dance? しゃべれども しゃべれども シャーロック・ホームズ シャドウゲーム 昭和残侠伝 死んで貰います 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 重力ピエロ シュガー・ラッシュ 2D字幕版 JUNO/ジュノ ジュリー&ジュリア 女囚さそり けもの部屋 女囚701号 さそり 女囚さそり 第41雑居房 少年は残酷な弓を射る ショートバス 仁義なき戦い 5部作 仁義なき戦い 広島死闘篇 Gガール シャッターアイランド(超吹替え版) シャネル&ストラヴィンスキー シャーロック・ホームズ ジャーヘッド ジャンプ ジャンゴ 繋がれざる者 THE JUON/ 呪怨 呪怨 受験のシンデレラ シュレック2(吹き替え版) 純喫茶磯辺 少年の自転車 少年メリケンサック 笑の大学 自虐の詩 白ゆき姫殺人事件 シリアナ 死霊館 シルミド 白いカラス シングルマン シン・シティ 人生、ここにあり! 親切なクムジャさん ジーン・ワルツ
酔画仙 スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 スウィミング・プール スウィングガールズ SPIRIT スピリット ZOO スカイ・クロラ スカーレットレター スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ スキャンダル スターダスト スター・トレック スタンドアップ ずっとあなたを愛してる スティング ステキな金縛り ステップフォード・ワイフ 砂と霧の家 砂の器(デジタル・リマスター版) スネーク・フライト スノー・ピアサー スノーホワイト スパイダーマン2(吹き替え版) スーパーマン リターンズ スパングリッシュ スプライス スペル スラムドッグ$ミリオネア スリー・デイズ
清作の妻(日本映画専門チャンネル) 世界最速のインディアン セックス・アンド・ザ・シティ セッションズ 切腹 セデック・バレ 第一部 太陽旗 セデック・バレ 第二部 虹の橋 蝉しぐれ 潜水服は蝶の夢を見る 戦争と一人の女 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 世界にひとつのプレイブック 世界の果ての通学路 接吻 ゼロ・グラビティ(3D字幕) ゼロの焦点 ゼロ・ダークサーティ 戦争と一人の女
ソーシャル・ネットワーク ソウ SAW ソウ SAW2 ソウ SAW3 そうかもしれない 捜査官X そこのみにて光り輝く そして父になる その名にちなんで それでもボクはやってない それでも夜は明ける ゾディアック ゾンビ ゾンビランド
か行
外事警察 その男に騙されるな 怪談 怪物はささやく 海洋天堂 カウボーイVSエイリアン 鍵泥棒のメソッド かくも長き不在(BS2) 駆け込み女と駆け出し男 籠の中の乙女 崖っぷちの男 火口のふたり カーサ・エスペランサ 赤ちゃんの家 かぞくのくに 家族はつらいよ2 カーズ 吹き替え版 風が強く吹いている 葛城事件 カティンの森 カーテンコール 華氏911 家族を思う時 勝手にふるえてろ 哀しき獣 カナリア 悲しみが乾くまで 彼女がその名を知らない鳥たち 彼女の人生は間違いじゃない カポーティー 紙の月 紙屋悦子の青春 カールじいさんの空飛ぶ家 Girl/ガール ガール・オン・ザ・トレイン ガラスの城の約束 カリフォルニア・ドールス 華麗なるギャツビー 華麗なる恋の舞台で 渇き(韓国映画) 渇き。(邦画) 鑑定士と顔のない依頼人 カンフーハッスル ガンパウダー・ミルクシェイク がんばれ!ベアーズ/ニューシーズン
消えた天使 危険なメソッド 紀元前一万年 キサラギ 傷だらけの男たち キッズ・オールライト きっと、星のせいじゃない きのう何食べた? ギフテッド 君と歩く世界 君の膵臓をたべたい 君の名は。 君の名前で僕を呼んで 宮廷画家ゴヤは見た 恐怖奇形人間 キャリー キャロル 嫌われ松子の一生 キリクと魔女 桐島、部活やめるってよ きみに読む物語 きみはいい子 休暇 キャタピラー キャビン キングコング キングスマン キングスマン・ゴールデンサークル キングダム
クィーン 空気人形 グエムル ククーシュカ ラップランドの妖精 愚行録 くちずけ クーデター グッド・シェパード グッド・バッド・ウィアード クヒオ大佐 蜘蛛の巣を払う女 クライマーズ・ハイ クライ・マッチョ クラウド アトラス クラッシュ クララ・シューマン 愛の協奏曲 グランド・イリュージョン グランド・イリュージョン 見破られたトリック グランド・ブダペストホテル グランドマスター クリーピー 偽りの殺人 グリーン・ブック クリムゾン・ピーク グレイテスト・ショーマン ぐるりのこと。 クロエ クローサー クロッシング(韓国) クロッシング(アメリカ) クロニクル 黒薔薇昇天 クワイエットルームにようこそ
毛皮のエロス 毛皮のビーナス ゲットアウト ゲート・トゥ・ヘヴン 軽蔑 「ゲノム・ハザード ある天才科学者の五日間」 幻影師アイゼンハイム ケンタとジュンとカヨちゃんの国 玄牝
恋妻家宮本 恋するベーカリー 恋の罪 恋の門 恋人たち 交渉人 真下正義 荒野の七人 子ぎつねヘレン 国際市場で逢いましょう 哭声/コクソン 告白 告発のとき ココ・アヴァン・シャネル 後妻業の女 ゴジラ FINAL WARS ゴーストライター 五線譜のラブレター 孤島の王 コドモのコドモ CODE46 孤独のススメ この世界の片隅に この世界の(さらにいくつもの)片隅に コニー&カーラ コネクテッド この愛のために撃て この国の空 この胸いっぱいの愛を コーヒー&シガレッツ コードネーム UNCLE コンティジョン コープス・ブライド コーラス コードネーム UNCLE ゴーン・ガール コレラの時代の愛 孤狼の血 孤狼の血 LEVEL2 コンスタンティン 今度は愛妻家 ゴーン・ガール こんな夜更けにバナナかよ
あ行
愛さえあれば 愛、アムール アイアンマン 愛と誠 愛について ある土曜日の面会室 あしたのパスタはアルデンテ 愛する人 愛を読むひと 愛についてのキンゼイ・レポート 相棒 愛の流刑地 アイランド アイ、ロボット アウェイ・フロム・ハー アウトレイジ アウトレイジ ビヨンド アウトロー 悪人 悪の法則 悪の教典 悪夢のエレベーター アクロス・ザ・ユニバース 明日に向かって撃て! 明日の記憶 アジョシ 阿修羅城の瞳 再び阿修羅城の瞳/(ネタバレ冷静編) 「新しき世界」 熱いトタン屋根の猫(DVD) アーティスト アデル、ブルーは熱い色 あなたを抱きしめる日まで アバウト・タイム アバター(3D字幕) アフター・ウェディング アフタースクール アベンジャーズ 3D字幕 甘い人生 アマルフィ 女神の報酬 アメリカン・ギャングスター アメリカの夜 「アメリカン・ハッスル」 アリス・イン・ワンダーランド(3D) アリス・クリードの失踪 蟻の兵隊 R100 ある愛の風景 歩いても歩いても ある結婚の風景 アルゴ ある侯爵夫人の生涯 あるスキャンダルの覚え書き アルバート氏の人生 アンコール アンストッパブル アンチクライスト あんにょん・サヨナラ 硫黄島からの手紙 イーオン・フラックス イカとクジラ 息もできない イージーライダー イースタン・プロミス いつか読書する日 偽りなき者 犬神家の一族 いぬのえいが 犬の首輪とコロッケと イノセント・ガーデン いのちの食べかた 今、このままがいい イラン式料理本 イリュージョニスト 刺青 イングロリアス・バスターズ イン・ザ・プール インシディアス 「インシディアス 第二章」 インセプション インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルスの王国 イントゥ・ザ・ワイルド イン・ハー・シューズ インビクタス 負けざる者たち インファナル・アフェア�掘―�極無間 インプリント ぼっけぇ きょうてぇ インベージョン ヴァン・ヘルシング ヴィーナス ヴィレッジ ヴィヨンの妻 ウィンターズボーン ヴェニスの商人 ヴェラ・ドレイク ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 ウォッチメン WALL・E/ウォーリー 牛の鈴音 宇宙戦争 宇宙人ポール 有頂天ホテル 美しすぎる母 捕獲目の夏 海を飛ぶ夢 裏切りのサーカス ウリハッキョ 「ウルフ・オブ・ウォールストリート」 噂のモーガン夫妻 運命じゃない人 永遠の僕たち 英国王のスピーチ AVP2 エイリアンズVSプレデター エイプリルの七面鳥 エイリアンVSプレデター エクスペンタブルズ2 エクソシスト・ビギニング エクスクロス 魔境伝説 エターナル・サンシャイン X-MEN ファイナル・ディシジョン エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜 江戸川乱歩大全集 恐怖奇形人間 エミリー・ローズ エリザベスタウン エレファントマン M:i:�� 円卓 こっこ、ひと夏のイマジン エンディングノート 大奥 大阪ハムレット 大鹿村騒動記 王手 王になった男 王の男 王妃の紋章 おおかみこどもの雨と雪 狼少女 奥様は魔女 おくりびと オーケストラ お父さんのバックドロップ 男たちの大和/YAMATO 男と女の不都合な真実 おとなのけんか 鬼婆 オフサイド・ガールズ オペラ座の怪人 オーメン 俺たちフィギュアスケーター おとうと おとなの恋には嘘がある オブリビオン オマールの壁 オールドボーイ ALWAYS 三丁目の夕日 ALWAYS 続三丁目の夕日
|