言葉では伝わらない
文字では伝わらない
いくつものこの想い
半分も伝わらない
伝える勇気もなく
飲み込む力もない
二人を同時に想うこと
それは不可能だと
彼は呟く
行かないで
そばにいて
遠くなんて嫌
泣いてすがりつくことは
今のあたしにはない。
ただ待つことしか できないあたしに
苛立ちを覚える
大人になれたのか
さめているのか
わからない。
ただ
出会ったときより 確に愛は大きいのに
泣いてすがりつけない あたし
あたしに苛立つ
あなたはいう さよなら と
あなたはいう また いつか と
あなたはいう 待っていて と
この気持ちを 温めて待つことを きめた あたし
何年でも待つよ
もう 嘘はつきたくないから
永遠に待つよ
彼方に触れた この指も
彼方が触れた この肌も
彼方と触れた この唇も
全て彼方の 温もりを失って 冷えきっているよ
彼方があたしを 呼ぶだけで
こんなにも ドキドキすること 忘れてた。
|