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今まで日記を書けなかった理由は、何か自慢になるような特別な趣味があるわけでもなく、何か人と共有できるような面白いことがあるわけでもなく、そしてどちらかというと常に何かに迷いながら生きており、つまり自信がなかったからである。はてなdiaryもいつのまにかサービス終了してしまっていて、完全ではないながらも学生時代からの記録が残っている唯一の日記がこのenpituだった。40歳を過ぎたいま、相変わらず自分に自信は無いけれど、やはり迷いながらもここまで生きてくると、今まで以上に客観的に物事を見られるようになり、起こることのすべては自分の選択の結果であるということが、漠然とではなく、かといって強い確信を持つわけではなく、ただそれが自然であるということを受け入れることができるようになる。20代のころは、運命にあらがうことなく生きる、なんて宣言しておきながらも正直不満なことのほうが多く、あきらめて仕方なく受け入れるというのが現実だった気がする。あらがうことなく生きるというのは、今も変わらない。変わったことといえば、自然にまかせて手放すことと、自分の意志でコントロールできる事象とを自分なりに区別して考えられるようになったことで、失望だとか不満だとか自己否定的な要素がほぼなくなったことだろう。
川村
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