待ち焦がれている間の
高揚感に支配される
地上から１センチ
浮かんだままで
僕は明日に滑り込む
へたくそな笑顔で
君を迎え入れる準備
あのころと何も変わらない
心がずっと止まっていたんだ
戻ってきた
君と僕の日々が
いつまでも続きますように
と願う
そっぽを向いても
しっぽを全力で振っている
それくらいのわかりやすさが
いまの僕らには
必要なのかもしれない
やらねば
と
思えば思うほど
生まれる駄作
手は動いても
心は動かない
心も動かせない
当たり前のことなのに
どうしようもなく苛立つ
握り締めた筆が
地面から1センチ
行き場をなくして
真っ黒な涙が一粒
真っ白な紙にポトリと落ちた
そうやってさ
壊れていくんだよ
夢は
口ばっかりが大きくなって
なんでもできるみたいな顔して
全部強がりだって
気付いて初めて挫折した
問題はここからだ
挫折なんて夜空に瞬く星くらい
ありふれたことなんだ
問題はここからだ
折れそうなその心をもう一度
揺り起こせるかどうかなんだ
はじまりは
驚くほどにあっけなく
いつものように笑い
いつものようにふざけあう
そんな中に存在する
生まれて死ぬまでの
ほんのわずかな時間に
区切りをつけるならきっと
今日
だったんだろう
なんて考えながら
それでもあっけなく
いつものように笑い
いつものようにふざけあった
区切るとは
終わりをつくることでもある
たぶん僕らは
そのことに気付いていたんだと思う
通過点だ 今日は
終わりでもはじまりでもない
ずっと繰り返してきた幸せを
繰り返し続けるために
手をつないだとき
ほんの少しだけ新しく感じた
それだけで僕らはふたり
これからも笑っていけるんだろう
最近はmixiでも公開中。←mixi直リン注意。
こんなこともしています。『ぼくのせかい』
