みかけだけの愛の
多さにうんざりしながら
たばこをふかす
味などわからず
うまく吸い込めず
純粋な心はどこへ行ったか
行方知れず
もう何年も出会っていない
純粋な心はどこへ行ったか
どこかで朽ち果てて
もう何年も感じていない
汚れたのは僕か
それとも世界か
その議論のむなしさを
頑なに認めない愚かな終焉
不幸なことに
人間には燃料メーターが
ついていない
燃料切れになる
直前で気づけるか
燃料切れになり
身動きがとれなくなるか
わずかな差が命運をわける
そんな世界で生きている
だからこそ
輝いている
たいていの場合その答えは
それが正解かどうかがわからない
不安にあふれたものだ
いま
君を抱きしめるかどうかさえ
正解かどうかと自問する
あらゆる邪念を忘れられる
それもまた強さなんだ
思い込みだと言われても
迷わずの道を行く
心の海の中
やわらかな光に気付かされる
首が回らない日々
無理に首を回そうとして
苦しむくらいなら
まっすぐに前だけを見て
とにかくこの狭い路地から
飛び出すことを考えてみた
順調だ
と思おう
マイナス思考で歯車が
狂ってしまうその前に
壊れる
ひとつ手前
かすかに震える肩が
目印だった
もう
戦わなくてもいいんだよ
望まなくても
いつか戦いは終わるんだよ
泣き顔を笑って隠した
ひとつひとつの優しさに光を
そして空の彼方
陽炎のむこうで揺れる
いやそれはただ
まだ震えているだけだったか
嘘のない言葉は
鋭い棘を剥き出しにして
襲いかかる
弱った心への一撃
嘘のある言葉は
棘を優しさで包み込み
頬に触れる
弱った心への抱擁
嘘は悪いことじゃない
悪い嘘をつくことが悪いんだ
心と心を優しくつなぐ
接着剤にもなれるというのに
遥か未来で
二人の道が寄り添っていると
誰かが教えてくれたなら
迷うことなく君を抱きしめる
戸惑いすらもどかしい
この時間を落ち着かせる
強い言葉を探している
期待されたら
期待されただけの力を
発揮できればいいけれど
過剰な期待はときに
僕らの足枷となってしまうんだ
力の限りを尽くしたら
それはすでに拍手に値することだ
ほかに戦えるものがいたか？
そう問えば答えは自然と見えてくる
いらないものを拾って
捨てられなくなって困る
そんなことを繰り返し
背中に背負った不要物の雨
涙が乾いたら
次の未来を見よう
背中が重くても
捨てられないものは割り切る
ただ
悲しみだけは背負わないように
ただ
人生だけは背負わないように
心の運動が足りない
浮き沈みの無い日々
どんどん消えていく
人間らしさを取り戻したい
心の運動が足りない
足りないけど動けない
どんどん過ぎていく
時間をもどかしく感じる
何も手につかないほど
激しく揺さぶられた
遠い夏の昼下がり
悲しみが思い出に変わったら
懐かしさだけが映し出されて
近づきたい
けれど
近づけない
どうしようもない距離で僕らは
己の不遇を嘆いている
出会いがすなわち運命ならば
神様は許さない恋をしたんだね
運命に賞味期限がないならば
僕らはまだスタートにも立っていないね
探っていけばいい
どうしようもない距離は
どうしようもないくらい変わらないから
わからないことを
わかるように整理する
その作業こそ
有意義な時間だと思う
難しいことはわからない
口にするのは簡単すぎて
逃げ道を用意していることに
気づくことすらできない
振り返る余裕がないんだ
だから走っていくしかない
ゆっくり歩くのは不安なんだ
誰かに追われている
たぶん自分で追いかけている
太陽は止まることなく
東から西へと移動し
時計は止まることなく
響きわたる正確な旋律
止まらないんだ
僕以外のものはなにも
僕が立ち止まったら
置いていかれて当然なんだ
わかってたことを
思い出した
ほんのちょっと
涙が出た
思いを消せないなら
いっそのこと消さないままで
同時並列的に愛しても
いいんじゃないかって
弱虫の発想
壊れてんじゃないよ
疲れてんじゃないよ
それでも乗り切らない身体のテンションは
きっと未来の不幸ななにかを暗示してるね
弱虫は弱虫なりに
強がって強がって生きるんだ
まだまだ上り坂の途中
それすら認めずに
さて
僕に何が出来る？
分かれ道に出会う
その2本の道を前に
幸せについて考える
大切なことは
いま 幸せということか
いつか 幸せになるということか
抱きしめたいって思っても
抱きしめたら壊れる幸せなら
抱きしめちゃいけないってこと
正と負の狭間で
頭が真っ白になっていく
正と負の狭間で
どんどんゼロになっていく
たしかに君は
僕の心に居座って
笑ってる
笑ってる顔しか
僕は知らないから
たしかに君は
僕の心に居座って
あったかくなる
そんな会話しか
僕は知らないから
それでも
わからないことは
次から次へとやってくるから
ただひたすらに
舟を漕ぐ作業のようだ
君の笑顔は知っているよ
僕の心はわからないけれど
君との会話は覚えているよ
僕の心はわからないけれど
会いたい気持ちが暴走すると
抑えきれなくなった想いが
暴れだそうと蠢く
叶わないとわかっている
届かないとわかっている
それでも
か細い光にすがっては
何かを期待し続ける
裏と表
言葉なんて
所詮うわべだけを刈り取る道具
本当の気持ちは
すぐに言葉の裏側へ回る
この不安定は
なにもできない自分への
怒りと失望と悲しみ
全部まとめてやってきた
現実という重圧
楽しそうだねってみんなが笑う
楽しいよって強がってみせる
みんなが思うよりずっと
自分は弱いこと
自分だけが知っているんだ
そんな自分のこと
嫌いにならないようにただ
僕は努力するしかないんだ
前へ進め
前へ進め
不安で未来が見えなくなっても
前にしか
未来は広がっていないんだから
これで世界が
終わってしまうわけじゃないけど
落胆すら共有する
この空間で世界は終わった
かすかな光を求めて群がる
蜘蛛の糸の亡者たちは
それでもまだ
光ある世界へ戻れると信じている
閉じた世界でもう一度
捻じ曲がった世界でもう一度
夢見ることは罪じゃない
戦いをやめないことは罪じゃない
言葉が君を傷つけた
というのに
なぜにまだ
言葉を信じようとするのか
仕方ないよ
僕らは態度と言葉でしか
伝えられない生き物なんだ
仕方ないよ
傷つけたのが言葉でも
最後は言葉でしか
立ち直ることもできないんだ
そう言った君の横顔が
苦痛に歪んでいた
言葉に重みがあったなら
その言葉はきっと
世界一重たい
何かを背負っていたのだろう
不安な夜を乗り越えて
いつか手に入れる幸せを思う
真っ暗闇な未来が
わずかに肩を震わせる
大丈夫か と自問する日々
大丈夫だよ と自答する日々
ただこの夜を超える
そのためだけの
拠り所が欲しいわけじゃない
出会えなかったら
出会えなかったなりの
別の人生があっただろう
それでも
生まれて死ぬまで
出会うこともない人の多さを思えば
出会えたことがすでに奇跡なんだ
奇跡を大切にしたい
奇跡を運命と思いたい
だから何度でも言うよ
会おう
死ぬまでのわずかな時間
会えるなら
会えるだけ
殺されていった感情を
思い返すのはもうやめた
それを追いかけても
暗闇へと続く道があるだけだから
ただ
無になることを恐れているんだ
ただ
空虚を彷徨うことを恐れているんだ
病んだ心は治らない
特効薬など存在しない
迷って悩んで涙して
出口を求めて魚になった
不確かさの中に
確かなものを探す作業だ
濃い霧の中
道があったことすら
もう忘れてしまった
いま
この身を削れば
幾許かの安らぎを
拾い上げることもあるだろう
いま
望まぬ未来に諂えば
ささやかな日々を
手に入れることもできるだろう
ただ
未来に君がいないだけで
ただ
笑顔の仮面を外せないだけで
たぶんこれは愛だ
と思ったとき
それを口にしてはいけない
そんな世界に僕はいた
たぶんこれは愛だ
と思ったとき
それを口にしてはいけない
そんな表情で僕を見た
わかっている
わかっている
何度も何度も言い聞かせた
それでも消えない
残像と葛藤を繰り返す日々
その優しさも表情も佇まいも
何もかもが僕を
微笑みながら苦しめる
たぶんこれは愛だ
けれど封印すべき感情だ
たぶんこれは愛だ
心の底に沈めるべき存在だ
手に入れたいものほど
遠いところにある
大体そんなもんだけど
手に入れたいものが
すぐ近くにあれば
努力することを忘れてしまう
大変だね
って言い合いながら
頑張ってゆくしかないんだろうね
大変だね
って言い合える
そんな友がいることこそ
忘れちゃいけない幸せなんだろうね
ここに君がいる
そう思うだけで自然と
微笑んでしまう僕は
たぶんとてもバカなんだろう
バカを承知で飛び込むんだ
バカって言われても
バカだから仕方ないんだ
それくらいの開き直りがなきゃ
バカを承知でバカできないでしょ
いくらでも開き直ってやるよ
怖いものなんてない
ただ君の笑顔を取り戻したいだけ
慢性的な優しさ不足で
当たり前のことすら
優しさだと思ってしまう
習性とは恐ろしいもの
スプーン一杯のスープで
おなかいっぱいになっている
それはとても身体に悪い
生活だということに気づいて欲しい
スプーン一杯のスープで
笑顔になっているなんて
隣の人はお皿一杯しっかりと
ほおばっていることに気づいて欲しい
人生は
一本道じゃない
それに気づいたら
少し怖くなった
僕が思う未来へ
まっすぐ歩けない
という不安
将来はいつまでも
未確定だと
受け入れられない弱さ
大きな穴があれば
大きく避けて通ればいいのに
端っこになると油断する
飛び越えられると思ってしまう
いま
僕が落ちたのは
落ちるはずのなかった未来
いま
僕が堕ちたのは
堕ちるはずのなかった未来
すべてを背負えるか
自問しながら不安を隠し
涼しい顔して笑ってる
堕ちてしまってから気づく
刹那さだけが
胸を締め付ける
最近はmixiでも公開中。←mixi直リン注意。
こんなこともしています。『ぼくのせかい』
