2006年04月30日(日)
曖昧な幸せ

なんとなくでも

伝わる距離感が

一番好きだ


ほら あれ

ああ あれね

その空気には

幸せが溢れている


背中合わせて

話をしよう

顔を見なくても

貴方の表情がわかる

そんな二人でずっと





2006年04月29日(土)
次の未来

終わりたいなら

いつだって終われるよ

投げ出してしまえばいいんだから

ただ

始めたくても

何も始められない人が

たくさんいることを忘れないで

欲しいんだ


終わりがあれば

始まりがあると

信じることの不確定さ


次の一歩は

もしかしたら

ずっとずっと遠い

未来なのかもしれない




2006年04月28日(金)
いつかの糧が

人生を

本に例えることが

往々にしてあるけれど

たぶん本当は

本というより

巻物に近いと思うんだ


ページをめくれば

また別の物語が始まる

そんな人生はたぶん無い

いつだって昨日は今日に

いつだって今日は明日に

繋がりながら続いていくから


今日はいつかの糧になる

いつかの糧が今日を作る


あの日あの時の僕がいて

今この場所に僕がいる

そう思えばちょっとは

前向きになれるかもしれないね





2006年04月27日(木)
凪と波紋

海にロマンを感じるのは

そこに波と風があるから

そして合間に

凪があるから


平穏な日々を望む

それもまた一つの生き方だ

けれど

波紋が広がる生き方のほうが

感情豊かに暮らせるんじゃないかって

そんなことを思ったりもする


疲れたら休めばいい

ただそれだけのこと

走って転んで笑って泣いて

心に何かが芽生える日まで




2006年04月26日(水)
飽食主義

時間が足りないと嘆く

そんな自分がいるのに

時間が余るともてあます

人とはなんと我侭な生き物か


足りないものを追いかける

たぶんそれが人間の姿

飽食主義なこの横暴は

人類滅亡を目の前にしなきゃ

きっと治らないんだろう


今日も時間を殺していく

今日も時間を殺していく


どうすれば生かせるか

生かさなきゃって

本当はわかってる





2006年04月25日(火)
意味を探す旅

わずかな差で

ほんのわずかな差で

彼は生かされた

そして人はみんな

それを奇跡と呼んだ


ただ 彼が

生かされたことの意味など考えずに


意味を探す旅は

けして終わることのない旅

僕らの存在が

他人あってのものであるかぎり

自分ひとりで意味を追うことなど

不可能なんだ


意味を探す旅は

けして終わることのない旅

生かされたことに感謝しながら

生きることに戸惑いを感じる

終わりのないトンネルにいま

飛び込んだ感覚


ただ 彼は生かされた

奇跡とともに生み出された

逃げ場のない想いを背負って


ただ 彼は生かされた

悲しみの向こう側に

何があるのかを確かめるために


+++++
ジャーナリズムは似合いませんが…。
尼崎脱線事故から1年。
被害者の方のご冥福をお祈りします。




2006年04月24日(月)
かがくのしんぽ

大事に選んだ言葉なら

受け取る人も大切に

受け取ってくれるはずだよ


大切に思ってるのなら

無責任に放つ言葉じゃ

何一つ伝わらないんだよ


手と手を取り合えば

すべてを分かり合える

ほど現代科学は進んじゃいない


ちゃんと伝える

ちゃんと受け取る

どんな思い出にも

そこには心が宿っているよ




2006年04月23日(日)
信念

立ち止まるな

と言われても

立ち止まりたくなる

ときもあるだろう


動き出すにはまた

すこしの努力が必要となる

動き出すにはまた

先を見据えた踏み出しが必要となる


それでも

いま一番大切なのは何なのか

その決断の連続で

今日は作られていくのだから


最良の道を往く

近道を望まない

そこに答えがあると

僕は信じている




2006年04月22日(土)
終わりと始まりの間で

節目になるといつも

時間が流れていることを思い知る

忘れていた手紙や

失くしたと思っていた指輪が

時間を越えてまた心に流れ込むと

どうしようもないくらい

自分の居場所を求めてしまう


やっとわかったよ

答えを探そうとしていた日々が

どれだけ無駄なものだったか


やっとわかったよ

答えが見つからないで嘆いたけれど

探したという事実が大切だったこと





2006年04月21日(金)
ないない

理由なんてない

あるかどうかもわからない

けれどたしかに

優しくなっている


僕すら知らない気持ちが

心のどこかにあるのか

本当は気づいているけれど

すべてを演技でごまかしてるのか


誰も知らないままでいい

ただ

この関係が続けばいい

と願う





2006年04月20日(木)
ならばせめて

過去なんか忘れて

自由になりたいと思った

打ちひしがれた午後に

太陽が沈むというだけで

涙が出そうになる


過去は背負うしかない

ともに生きるしかない

ならばせめて

喜びで覆い隠すような

そんな未来の作り方を





2006年04月19日(水)
なりの

努力すれば

努力したなりの

結果が欲しくなってしまう

けれど

現実は残酷で

ときに何一つ

形を残さないときもある


わかってるんだろう?

その可能性を感じていただろう?


認めることで何かが変わる

変わり始めたらきっと

残酷な現実を受け入れられる





2006年04月18日(火)
識別力

何が違うかもわからない

そんな些細なことを

僕らは必死に悩んでいる


そうして

生きているとカンチガイする


大切なものを

間違えちゃいけないんだよ


大切なものを

大切にできることが

幸せな人生を過ごす

秘訣だったりするんだよ




2006年04月17日(月)
息をのむ

飛び出す前に

息をのむ

それは

恐れからではなく

武者震いなんだ


飛び出せば

解放される

そう信じてる

だから

息をのむ




2006年04月16日(日)
八方塞

何もできない

という状況は

ただの思い込みだ


何かをしても意味がない

何も変えられない

そんな絶望が

そう思わせているだけだ


変わらなくても動き出す

それを勇気と呼ぼう

動き出せば景色も変わる

景色が変われば

新しい道が見えるかもしれない





2006年04月15日(土)
ふたりじめ

楽しいことを見つけたら

なんでも君に

教えたいって思ってる


君と二人で

ふたりじめ


同じ時間を

過ごすという喜び




2006年04月14日(金)
突然開く扉

期待の混じった幕は

大体の場合ゆっくりと開いてこそ

意味のあるものなんだと思う

そう 待ちわびた舞台の幕が

ゆっくりと開いていくように


それでも

突然開く扉だってある

大抵の場合それは

僕らを悲しみと絶望に追いやる

悲しいニュースと共にやってくる





2006年04月13日(木)
つぎ

新しいことから

けっして

逃げない


その心だけが



を作っていく


いざというとき

足を踏み出す勇気を

いざというとき

背中を押してくれる誰かを


次へ

そのまた

次へ




2006年04月12日(水)
誰かの手

ああ

僕が存在するということは

いつだって誰かの言葉

誰かの手 誰かの目で

確かめられているんだね


あるいは

僕が存在しているのは

誰かの言葉 誰かの手

誰かの目があるから

なのかもしれないんだね


生きてる

生かされている

どちらにしても

素晴らしいことだ


感謝しよう

自分以外のあらゆるものに

自覚しよう

認められなければ

存在していないのと同じだ

ということを




2006年04月11日(火)
ニンジン

苦しみのさきに

晴れが待っていると信じないと

前に進む力は出てこない


結局のところ

僕らは顔の前に

ニンジンをぶら下げられた

馬みたいなもんなんだ


モチベーションという名の

新鮮なニンジンを


走らなくなるのは

誰もニンジンを与えないからなんだ





2006年04月10日(月)
遅延

気がつけば

時間は流れていて

当たり前だけど

過ぎた日にはもう

戻ることはできない


成長してもいないのに

時間だけが過ぎていくんだ


完成予定図は変わらないのに

ペースは徐々に遅れていく


ちょっとだけ胸が痛んだ

つまり

きっとまだまだがんばれるんだ





2006年04月09日(日)
始まる

終わりが来るとき

新しい何かが始まる

と思えれば

悲しい別れだって

少しは希望が持てる

ような気がした


何が始まったか

についての話をしよう


どれだけ泣いても

未来が変わることはないのだから




2006年04月08日(土)
心を冷ます

茅葺き屋根の下で

雨が過ぎるのを待った

その日

僕が探していたのは

勇気とか希望とかではなく

自らの心に刺すための

釘だった


浮き沈みする心は

浮いたときほど人目に触れる

そのぶん 妬みを受けてしまう


いましめなさい

と言い聞かす

雨の音を聞きながら

心が冷めるのを待った




2006年04月07日(金)
逃げない

ひとそれぞれに

時間の流れ方があり

空気の流れ方がある


あるいはそれを

価値観と呼ぶ


その相違は

恒常的な、かつ致命的な

亀裂を生み出してしまう


今日出会った空白は

埋まることのない絶望

空気すら重くなる

逃げ場のない感覚


強くなるために

逃げない

と決めたけれど





2006年04月06日(木)
戦友へ

水面を通るレーザー光が

ほんのちょっと屈折する

そんな感じに似ているんだ

僕らが嗜好する言葉というヤツは


でも

心で生まれた感情を

まっすぐに伝えたいから

僕らはまた言葉と向かい合う


言葉だけで世界を作る

楽しさを教えてくれたのが貴方でした

言葉だけでも世界は作れる

そう思わせてくれたのが貴方でした


感情と言葉の狭間で

もどかしさと戦う

僕らはきっと戦友だよね


言葉の海でさまよいながら

ときどきはこうやって

同じものを見て

笑顔になれたらいいと思うんだ



+++++
今日が誕生日の美和さんに捧ぐ言葉。
細かいコメントはブログにて。




2006年04月05日(水)
おやじ

追いかけていた背中は

いつしか小さくなり

あっという間に

追い越してしまう


大きくて強い

その背中に安心をおぼえ

厳しくも優しい

その生き方に憧れを抱いた


早いもんだね

あれからもう十数年

老いを感じさせる貴方の仕草に

泣きたい気持ちがこみあげる


早いもんだね

あれからもう十数年

憂いに満ちた夕焼け色がまた

泣きたい気持ちを増長させる





2006年04月04日(火)
大切な気持ち

明日が来ることを

うれしく思う

僕は幸せの中にいるんだろう


雨が降っても

気分が沈まない

僕は幸せの中にいるんだろう


いろんなことにかこつけて

自分の幸福を確認しよう


ぼんやりしてたら忘れてしまう

大切な気持ちを落としてしまう




2006年04月03日(月)
透明なトゲ

伝える前に

自分に言い聞かせた

この言葉はまだ

未完成なんだ と


未完成の言葉は

簡単に人を傷つけてしまうから


丁寧にトゲを取り除く

そんな作業をしている


傷つけて初めて気付く

透明なトゲを取り除く作業を




2006年04月02日(日)
間接サンキュー

顔を見て

サンキューって言わなくても

ありがとうの気持ちが伝わる

そんなふたりがいい


顔を合わせなきゃ信じられない

そんなものを信頼と呼びたくないし

見えないところで繋がっている

そんな感じが心地良い


気持ちは風に乗る

僕のサンキューも

風を切って君へと届く




2006年04月01日(土)
エイプリルフール

嘘をついても許されるって

君が言うから嘘をついた


そしたら怒られた


嘘をついても許されるって

言ったじゃないかと抵抗した


よけいに怒られた


でも最後に笑った


理不尽が溢れている

この世界を和ませるのは

些細でも深刻でもない

ちょうどよい温度の嘘なんだろう


二人が笑った温度を覚えておこう

辛くなったときこそ

そんな言葉を発していこう




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