2004年06月30日(水) |
スカウター |
ネオンはしずかに 揺れながら人を誘う 人はふらふらと 揺れながら街を彷徨う そんな日が休むことなく繰り返される ここは天国の風景 でも地獄も発生する 優しい笑顔の裏側で 鋭く光る眼差し 手招きに注意をそらして スカウターで何を図る? |
2004年06月29日(火) |
スローライフ |
ひなたぼっこしてる トカゲの前を通りすぎる 影は少し遅れて 慌てるからつまづいて トカゲのあくびをさえぎる 時間に追われるのではなく 時計の針に怯えてる 僕らも最初は 正確に時を知ることの喜びを この肌で感じていたというのに スローライフの矛盾 時計がなけりゃ 僕らはきっと笑いながら |
2004年06月28日(月) |
しがらみ予備軍 |
まっすぐにモノを見つめる人よ そこにある 強さの秘密を教えてください 壊れそうになったとき 何があなたを前に向かせるのですか? 愛情とか 友情とか 夢とか 希望とか 何もかもがしがらみ予備軍 でもそれだけが 僕の足を大地に貼りつかせている |
2004年06月27日(日) |
裁断道具 |
笑い声に吹き飛ばされて 曇り空は山の向こうへ 太陽に挨拶したら 滲み出す汗を疎む この箱は玩具 切り取って閉じ込めた空間で 切り取られた人たちは 永遠を手に入れる |
2004年06月26日(土) |
魔物 |
ファインダー越しに見た 新しい世界を この手で封じ込めた 世界はこんなにも 色に満ち溢れていたものだったのか ファインダー越しならば どんな感情も押し殺すことができる そんな気持ちになる 君を撮りに行きます そう言った言葉に 嘘はなかったのだけれど |
2004年06月25日(金) |
ありがとうの続きを |
ありがとうの続きが あるとしたらそれは もう恋愛の第一歩だと そう思うことも悪くない 君のためにできることを探して 君が笑顔になることを探して それが好きの形だと 最後は自己満足 たとえこれが 君の手のひらではしゃぐ お馬鹿な自分だとわかっても それはそれでいいじゃないか しかたないじゃんって微笑むと 鏡の中の自分も 僕に微笑みかけてくれた |
2004年06月24日(木) |
無限∞ |
僕の知らないこと がひとつ今 僕の知ってることになった 僕の知らなかったこと は強い人のとても強いエネルギー 焼けた石のように ふつふつと熱を発す 笑顔は湧き水と一緒で 限りはあるけどそれはずっと先 大声で笑うほど 次の笑顔への道が開ける ありがとう と僕も笑顔になって 夜なんて恐れず ただ笑ってた |
2004年06月23日(水) |
もとはひとつの |
それは果てしない空を切り裂く 飛行機に似ている そう言った君が見せてくれたのは 悲しさに支配された瞳 今を生きることができない僕でも その深い蒼に捕まえられてしまう罪 切り裂いて二つになった空には 何が浮かんでいた? やっぱり同じ雲が やっぱり同じ星が やっぱり同じ鳥が やっぱり同じ君が いるんだ なにひとつ変わらないから そのまま瞳を閉じればいい |
2004年06月22日(火) |
蛾 |
切ないという感情が 僕の中から欠落してゆく どこで間違ったのか なにを間違ったのか わからない僕のブルー 照明に導かれた蛾たちは 行き場を縛られて運命のときを迎える ならば僕はここで 愛を詠うことすらできないままに いったいどんな顔すればいい? |
2004年06月21日(月) |
雨あがり |
そういえば昔 台風の来る前日は わけもなく眠れなくて ドキドキしてたっけ なんて思ったら懐かしくなった 小学校のころ 中学校のころ 少しずつ大人になって ドキドキも大人しくなって 心を置いてきたロッカーは 今でもあの中学校の廊下の片隅 雨があがって忘れられた傘と一緒に もう一度帰っておいでと 静かに微笑んでいるのでしょう |
2004年06月20日(日) |
サヨナラの手紙 |
今日の日を 再出発の日としよう 過去のしがらみから 自分を押し出して 二度とない今日に目を向けよう 朝日が昇るのが待ち遠しいなら 君はまだまだ生きていける 待ち遠しくて仕方のないのなら 君はまだまだ強くなれる 今日の自分にサヨナラの手紙を 目を覚ませばきっと世界は晴れ渡っている |
2004年06月19日(土) |
初めて悔やんだ夜 |
悲しみに出会いました それはきっと 僕が貴方を忘れられていない証拠 悲しみに出会いました 貴方の笑顔の前に 僕以外の人がいることへの嫉妬 くだらないと嘆いてみても この気持ちは変わらなくて どうして僕じゃいけないの?とさえ 聞くことのできない僕は弱い 振り回すのが得意な貴方と 振り回されるのが得意な僕 良い組み合わせだとは思わない? 遠く離れてしまったことを 初めて悔やんだ夜に |
2004年06月18日(金) |
マイスタイル |
お茶碗一杯分の 幸せで生きていける 僕らの心の移ろいやすさ 「本当はもっと…」を繰り返し 現状に甘えている 僕らの心の移ろいやすさ つまんない連鎖なら さっさと断ち切ってしまいな 新しい道が見えたなら 迷わずそちらを選ぶ自分でありたい そうすることがきっと 僕が僕らしくいる一番シンプルな手段 |
2004年06月17日(木) |
3割電話 |
ひさびさに聞いた貴方の声は あいかわらずでちょっと安心 と同時に自分が まだ貴方の心から消えていないと 思うことができた安心 電話したいという気持ちが たった3割だったとしても たぶん今の僕は 満足してた 野球で3割って言ったら けっこうたいした数字 普段はそっけない貴方の 控えめに笑う顔が 瞼の裏側をよぎる どうせならもっと もっと話していたかった |
2004年06月16日(水) |
感謝感謝 |
ありがとうございました、と 躊躇なく頭を下げる ことに疑問を感じたりしない ありがとうございました、と 本当に心から思うのなら 何度頭を下げても 下げたりないとさえ 思う 僕の人生を導いてくれた人に 心の中で何度も頭を下げる ありがとうと言われるのが嫌いな人だったから 心の中で頭を下げる |
2004年06月15日(火) |
傷つかないために |
何気ない言葉の裏側に 優しさを感じられたなら 僕らの間の距離は もうあるようでないと言える 冷たいと思ったことはないよ ひとつひとつの棘に 僕が理由をつけてきたから 冷たいと思ったことはないよ その棘が刺さった場所には 自己解釈という絆創膏を貼ったから |
2004年06月14日(月) |
温かい何か |
この手に掴むことのできる あらゆる感情を 失くしてしまったとしたら 僕は生きていることすら 放棄してしまう気がする 悲しみに包まれたよ 深い深い悲しみに そのいちばん深いところで 得体の知れない 温かい何かに出会えたけど |
2004年06月13日(日) |
待ち人来ず |
柔らかい言葉は 心の表面を緩やかに撫でて 染み込んで消える 繋いだ手から伝わる温もりを 忘れたくはないから 右手で左手を覆った 夕暮れ 心と体で愛す 隠す必要など何もないから 伝えられるものはすべて伝えて 君の判断を待つ 待ち人来ず いつか引いたおみくじを思い出した |
2004年06月12日(土) |
当然ながら |
甘い時間だけを切り取ったら 迷わず君を好きになる 当たり前のことを考えながら 帰り道 少し笑った 恋は盲目って言葉 嫌いじゃないんだよ それくらい好きになれる人って 貴重だと思うから 酸いも甘いもひっくるめて 好きになれたらいい 理想を追いかける僕に 真正面から風が吹き付ける |
2004年06月11日(金) |
クライ |
華やかな世界の裏側は 水平線で見えないけれど 光の射さない 暗い・暗い・暗い闇 底抜けの笑顔の裏側は 愛想に隠れて見えないけれど CRY・CRY・CRY闇 お疲れ様って言ったら 一瞬真面目な顔 見られたくない素顔は 自己嫌悪に嘆くライオンのように 解き放つ場所もない 悲しき現実の檻 |
2004年06月10日(木) |
再確認 |
どれだけ感謝しても 感謝しきれない人たちの 笑顔の中にいる幸せを いま 感じながら 僕を導いてくれるものが きっとそういうすべてなんだと 自分に言い聞かせて もうちょっと背伸びできたら 僕らしさを確かめられる? 足りない分を補うように 僕の周りで笑う人たちの 笑顔を忘れず心に刻む |
2004年06月09日(水) |
すべて足りない |
早すぎた決断に 好きだという言葉への 後悔を募らせる 君を包み込める 勇気が欲しかった 君を微笑ませる 強さが欲しかった 何もかも足りない この僕に何が できたというのだろう |
2004年06月08日(火) |
抓ってくれてもいいから |
どんな風にして 繰り返してきたかも わからなくなった たとえば呼吸とか たとえば歩行とか 無意識という意識が 僕を混乱させる 手に捕まえて 君が君だとわからなくなる前に 強く捕まえて 無意識ではない 感情を教えて |
2004年06月07日(月) |
リフレッシュ |
悩み事を丸めて ゴミ箱へ放り投げた 見事に外れて 床に転がったけど うまく行かないことだらけ 世の中ってそんなもの? ジレンマの海の中では 身動きひとつ取れやしないね ちょっと休もう 難しいことばかり考えて 頭がちょっと疲れてるんだ ちょっと休もう 単純なゲームでもしながら すべてを1からやり直すんだ |
2004年06月06日(日) |
みなもと |
積み重ねた皺の数だけ 歴史の上を歩いてきた その力が生まれる源流は いったいどこにあるのでしょう 貴方は師です 生きる道を指し示す師です 何も伝えないけれど 自然と伝わるものもあるから 徐々に小さくなる背中に 寂しさを感じずにはいられない夜は そっと写真を手に取る 生きる力が生まれる場所で |
2004年06月05日(土) |
夢うつつ |
夢に落ち始めた夕暮れに 知らない女の子に出会う 名前も知らない人 なのにすべてを知っている人 平行線だった人を思い出す 想いが届かなかった人 手を伸ばせば触れることもできたのに シンボルとなって流れてゆくのは 手に取った思い出が 美しく消えられないから だから僕は戸惑う 微睡みの向こう側で 覚めない恋に夢うつつ |
2004年06月04日(金) |
堕ちる |
伝えようとしたことの半分は 強い風に飛ばされて届かなかった 大切な大切な大切な 僕のすべてだったのに 悲しいほどに無惨 翅を失った虫が 必死で羽ばたこうとするかのよう その瞬間の僕の顔を 君は忘れてしまったのかな? 落ちた強がりの仮面を 慌てて拾いあげたのだけど |
2004年06月03日(木) |
星空を見る |
周りを見渡して 人工物ばかりでうんざりするとき 僕は星空を眺めることにしている 吸い込まれそうな暗闇の中 見えるもの 見えないもの 何億年に生まれた光に 優しく抱きしめられる心地よさ 風が頬を撫でたなら 現世にもう一度 目を向けなくちゃならない 泣きそうになっても この優しさを知る限り 僕は挫けはしないと思う |
2004年06月02日(水) |
カーテン |
窓を開いたら カーテンを優しく揺らす 心地よい風の 音が聞こえた 開いてみて 初めてわかる世界があると 噂でしか聞いてないのなら 一度開いてみればいい 心にはたくさんの窓がある 開いた数が多ければ多いほど たくさんの景色を 知ることができるんだ |
2004年06月01日(火) |
僕ため |
最後は君のためって 笑いながら言いたいから 大きく振った両手を 君が見えなくなるまで ずっと振り続けた 未来とか難しいことばかり 考えてたから年をとって 思うようにならないことを 誰かのせいにして 自分のことを 一番知っている自分でありたい それは君のためであり それは僕のためである |
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