バジリスク@ぴこ
作品名;バジリスク 出版社;講談社 アッパーズKC 原作;山田風太郎 漫画;せがわさまき
舞台は江戸初期。徳川三代目将軍を決めるため、徳川幕府後見人・南光坊天海の提案により、家康は、先代・服部半蔵により甲賀・伊賀に定めた「不戦の約定」を解き、甲賀・伊賀忍者の中から10人づつを選抜した人別帖にしるされた者で、忍法勝負を命じる。 その中にはようやく、甲賀・伊賀との永年の敵対関係に終止符をうつ、近々祝言を控えた、甲賀弦之介と伊賀の朧の間に、無情にも一族同士の間に火種が落とされるのであった。
小説と漫画のコラボで、山田風太郎氏は最近またリメイクされた「魔界転生」の原作者で、このバジリスクの原作は「甲賀忍法帖」になる。
せがわまさき氏の作品はこの作品で始めてよんだが、人物、というか、人とは懸け離れた忍びの者を描くのがうまい。 なんとも言えない、奇異であり、人間的な所がある。 話の運びも、テンポもよく読みやすい。
この作品をよんで、原作の方も読みたくなった。 常軌を逸した、忍法。そのわざを使う忍びの人間臭さ、それらが、見事に漫画として表現されていると思う。 女の人はちゃんと色っぽい。
オススメ
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