砂漠の図書室
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・一般的には「プスティニク」(プスティニアに住む人々)とは人里離れたところに住む人々を指しています。
・プスティニクは自分の罪、この世界の罪のために主なる神に祈ろうとして、荒れ野に入るよう神のはっきりとした召命を受けた人々なのです。
・プスティニクは苦行とつぐないの人でもあります。
・プスティニクはどんな場合にも人の役に立とうとします。農夫が彼の力を借りたいと思う時、例えば、雨の降り出す前に干し草をとりこみたいと望むような場合、プスティニクに頼めば彼はすべてのものをおいて農夫に喜んで力を貸すでしょう。
・普通、プスティニクの食糧は自給です。野菜をつくれる畑を持ち、流れで小魚を手に入れ、冬の寒さに対してはストーブ用の薪を切り出し、生活の糧は自らの手で得ようとします。
・ロシアでは、プスティニアには風を防ぐためのおおいがありますが、鍵やかんぬきなどはありません。
したがって、多くの人がやって来て、日中であれ、深夜であれ、戸をたたく人は少なくないのです。ここで、この人たちがプスティニアにいるのは彼ら自身のためではなく、全く他の人のためであるという事実を想い起こしていただきたいのです。
・プスティニクは、誰がいつ来ようとも、手もとにある食べ物を人と分かち合います。
・プスティニクの不可思議とも思える生活の次の面は親切、他に対する行為としての親切であって、それはいついかなる場合でも、手もとにあるものを人と分かち合うということであって、それは何よりもまず、神が彼らの手に与えられるものを人に分かつ親切です。みことばであれ、仕事であれ、彼ら自身であれ、食べ物であれ、人に分かつ親切なのです。
『いほりの霊性 <プスティニア>』より キャサリン・ド・ヒュイック・ドハーティ著 中央出版社, 1988
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