斎藤ネコカルテット Live - 2003年05月12日(月) 今日はネコかる@吉祥寺マンダラ2! 私は仕事が終わってから駆け付けました。7時20分ぐらいには着けたかな。 今回、月曜日ということで、これまでの経験からいうと割とすいてるかな?と思いきや、やはりゲストがBIGなせいか、混んでました。 最初席が少なく友達とはバラバラになっちゃうかな、と思ってたら心優しい男性が席をかわって下さいました。ありがとうございました。 さて、7時半過ぎ開演。私は後ろの方に座ってたので、最初気付きませんでしたが、なんだかステージのセッティングが変。今回ゲストの方がドラマーなので、ステージ右側にドラムセットがあり、そのため弦の人の場所が左にズレたのはわかるのですが、なぜか椅子や譜面台がやたらに多い。そして、ネコかるが登場すると、左の方にほぼ1列に並んでしまいました。客席から見ると、ネコかるを真横から見るような感じです。なぜこんな配置かは…後でわかります。 とりあえずこの状態で、まずミヨーという作曲家の曲を演奏。何番かは他のことに気をとられて聞いてなかった(^ ^; なかなかキレイな曲でした。 で、いつものまったりしたMCもなく、ミヨーの弦楽四重奏第14番に突入。 ミヨーの14番と15番は、同時に演奏して弦楽八重奏曲にもなるんだそうで。 これはビックリですね。面白い発想だけど、作るの大変そう。 で、今日はそれを実際やってみようという「実験」を試みるという訳です。 ネコかるがまず、14番第1楽章を演奏しました。ほとんど初見の状態みたいです(^ ^; しかし後で藤森さんは弾いたことがあったということが判明しましたが。 で、対になる15番を演奏するのが、ネコかるではすっかりおなじみ、イエノミーカルテット!女性4人組のカルテットです。まだ学生…?かなり若いですが、演奏はなかなかうまいです。 これがステージ上のおかしな配置の理由だったんですね。 左側にネコかる、右側にイエノミーと、狭いステージにぎゅうぎゅうに座ってます。弓が当たりそうだなぁ。 この、4人ずつで向かい合ってる様がまず奇妙で。なんかお見合いみたいだなぁ、と思ってたらネコさんが「フィーリングカップルみたいですね」って言ってて、それそれ!って感じでした。そしたらすぐさま「これで笑ってる人は若くないってことですよ〜」なんて言われてしまい。ハイ、そうです(笑) イエノミーだけで15番の第1楽章を演奏。ネコかるより上手いかも?しっかりと弾いてました。 で、これを同時に弾いてみた。なかなか壮観。さすがに迫力ありますね。 ちゃんと曲としても聴けたし。もろ現代音楽!という感じで、ちょっと眠くなりそうでしたが。2楽章、3楽章と演奏しました。 ここで疲れ切ってしまったのか休憩。 いよいよ第2部、大物ゲストが登場!その前に、そのゲストが邦楽界の方ということで、迎える音楽は…「君が代」。普通バージョンとジャジーなアレンジのバージョンを続けて演奏。 そして今日のゲスト、仙波清彦さんが登場! この方、名前は知ってたんですけど、どんな方かは知らなかった。パーカッショニストということぐらいで。あと「はにわ」っていうのをやってたなぁ、ぐらいでした。 それに弦カルとドラムって、一体どうなるんだろう?と予想もつかなかった。その組み合わせは聴いたことなかったので。 最初にネコかるのオリジナル曲「EIN KATZENSPRUNG MIT HAIKU」。 山下洋輔さん作曲なので、一応ジャズなんですよね。でもカルテットだけの演奏ではあまりジャズっぽく感じなかったんですが… そこに仙波さんのドラムが入ったらもう、もろジャズ!仙波さんてジャズだったの?!いや〜コレがカッコよくて。ジャズドラムってカッコイイよねぇ。自分がドラム習ってた頃を思い出した。夏に合宿に行って、そこで先輩が叩くジャズドラムがものすごくカッコよくて感動したんです。 かと思うと邦楽っぽい音も出してましたね、鼓の音みたいな。シンセドラムのようなのもセッティングしてあって。いろんな音が出せるようでした。「よ〜〜〜っ」という独特の声は、サンプリングかと思ったけど自分で言ってたのかな? でこの曲は、間にそれぞれのソロが入るんですが。それがもう長引いて長引いて(笑) で仙波さんいきなりドラムセットを離れてスティックで壁を叩きだした。叩きながらステージから出て行っちゃって、帰っちゃった?と思ったら客席の方まで歩きながらいろんなモノを叩いてました。床やら、ゴミ箱やら… ウケたなぁ。 そしてそこからステージに向かってカウント出しちゃって。いいようにカルテットを操ってたな(笑) それでもなかなか曲が終わらないので仙波さん「しつこいな〜!」と怒鳴っていました(笑) すかさずネコさんは「あなたに言われたくないです」なんて応酬してたけど。 こういう方だったんですねぇ。演奏中に「ハッハッハ」って笑ったりして。 まさしくエンターテイナーですよ。かっこいい。 カルテットとドラムの意外な相性の良さにも驚きました。まぁ、ネコかるはそういう曲が多いからなんでしょうけど。 のっけから驚きましたが、次は「ネコビタンX」!うわ〜嬉しい。大好きですこの曲。これもネコかるオリジナルで作曲は渡辺香津美さん。 ネコかるのために作った曲ですが、渡辺さんは気に入ってていろんなとこで演奏してるらしいです。 これは青と赤があるんですが、赤の仙波さんのリズムがね〜最高っ!! シビれましたよぉ。複雑でどう叩いてるかは分からないんだけど(^ ^; ハイハットの入り方がもう。ああ、もう一回聴きたいなぁ。素晴らしかった。 そして次が「モスボール」だったかな?ちょっと順番があやふやです。 これは超難曲らしくネコかるはたまにライブで「練習」しています(笑) ドラムが入ると…やっとこの曲の一拍目がどこか分かりました(^ ^; 弦だけだと分かりにくかったんですが。ドラム入ってつかみやすくなりました。 これも途中からなんだか分からなくなり… アドリブ大会。チェロというかもうすでにベースの藤森さんと、ドラム仙波さんの不思議なコンビができてました(笑)自然と呼応してるというか。やっぱりベースとドラムは切り離せませんからねぇ。 今日の藤森さんはアドリブ冴えてました!珍しく本気でやってるな、と思った(笑) アドリブはいつもふざけて手を抜いてるから。 ネコさんもいろんなメロディ弾き出して、水戸黄門のテーマやらルパンやら太陽にほえろやら…楽しかった〜! 次に「いつか王子様が」…だよねあの曲。いまひとつ自信がない(^ ^; 先日イエノミーカルテットがやって痛い目にあった曲。 今日聴いてみたら、やっぱコレは無理だわ、と思いました。難しそう。 ドラム入ると、さすがにバッチリハマりますね。ジャズのスタンダードですからねぇ。素敵。 ここでいったん全員さがり、当然のように(笑)アンコール。 仙波さんと、再びイエノミーがステージに上がって、今度は向かい合わせに座らずネコさんの隣にイエノミーのファーストの方、って感じで交互に座りました。 オジサンたち楽しそう(笑) 仙波さんは、シンセドラムをひとりで叩いてる。 仙波さんは、最近クラブ(語尾上げ気味の方)でやったりしてるそうです。人気あるらしいですよ。オジサンも結構やるじゃん、とか言われてるそうで(笑) そこでもこういうシンセドラム使ってるんでしょうか。ていうかそういう呼び方でいいのか?古い呼び方だよな(^ ^; で、大勢で何をやるかと思ったら、なんと「ライディーン」ですよ!いや〜これまた嬉しいなぁ。ネコかるでは久し振りに聴きました。 仙波さんがなんだか懐かしい昔のテクノっぽい音を出してて。で、YMOの散開コンサートの時のドラムの音にそっくりな音でそっくりなフレーズ叩いてて、も〜涙出そうでした!似せたのか偶然か分かりませんが。 そして最後に「スモーク・オン・ザ・ハイウェイ・スター」!!これもやってくれるなんて。ただこれは、シンセじゃなくて普通のドラム叩いて欲しかったかな。そっちのがロックらしくなった気がします。でも凄かったですけど。 これですべて終了!面白かったなぁ。これが今年のネコかるライブではベストになりそうな気がします、早くも。そのくらい楽しかったです。 仙波さん良かった!会場でもCDを売ってたようですが、帰り買おうと思ったらすでになかったです。今度どこかで買います。すっかりファンになってるかも(笑) ドラムってイイなぁやっぱり。理屈じゃなくワクワクしてしまうというか。 それとアドリブの楽しさを今日は満喫できました。 仙波さんにはぜひまたネコかると共演してもらいたい! 今回十何年ぶりだったらしいですが。2年に1回ぐらいはぜひ! -
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