バッハで迎えるヨーロッパのクリスマス - 2002年12月19日(木) 今日は、地元のホール「杜のホールはしもと」で初めて聴くコンサート! タイトルが長いのです。 杜のホールはしもと“室内楽入門シリーズ” 奥さまのためのコンサート 第1回 バッハで迎えるヨーロッパのクリスマス ということで。奥さまのコンサートというシリーズは、これからどのくらい続くのか・・・とりあえず第2回は「死と乙女〜ロマンティックなバレンタイン前夜」というタイトルで、2月13日に同じホールで行なわれるのですが。 このシリーズ、企画はNHK交響楽団のオーボエ奏者であり「オーケストラ楽器別人間学」などの本の著者でもある茂木大輔さん企画の、新しいシリーズ。 これまでは三鷹でやってるシリーズが好評でした。そちらも一度行きたいと思ってましたが、そう思っているうちに橋本でのシリーズが始まったので、こちらに行くことにしました。 今回はクリスマスのシーズンということでバッハ。 茂木さんが指揮とお話、演奏は杜のホール室内管弦楽団、合唱ははしもとバッハ合唱団。どちらも今回のコンサートのために臨時に組まれたというのがよく分かる命名ですね(笑) 室内管弦楽団には、N響の楽員さんの名前がちらほら見られて、N響ファンの私にはそれも楽しみでした。 場所が橋本で、家からは最短で15分で行かれます。 今日も7時開演なので、夕食を食べてから6時20分頃家を出て、電車で一駅。6時45分にはホールに着きました(笑) 今日は、珍しく父と一緒に聴きました。父はクラシック好きなのですが、普段はCDはよく聴いてますがコンサートは滅多に行きません。行ってもピアノのコンサートが多い。でも今回はホールも近いし、茂木さんのコンサートで面白そうなので誘ってみたのです。ほんとは、母も一緒に行ってコンサートの後にみんなで食事、なんていうのもいいんだけど。母は演歌系の人間なので・・・(^ ^; 杜のホールはしもと、初めて中に入りました。 入るとロビーがあり、軽く食べたり飲んだりできます。お酒もあったみたい。 ホールは、小さめですが、木がたくさん使われてて雰囲気がいいです。 席は全部で535席、2階席もあります。 今日の席は、9列目の少し右より。9列目は前が通路です。ホールのちょうど真ん中へん。早めにチケット買ったのでいい席を選ぶ事が出来ました。 さて、いよいよ開演!まず、合唱の方がぞろぞろと入場。 持っている譜面の表紙が赤です。クリスマスっぽいですね。 そして管弦楽団が入場。 N響からはバイオリンの永峰さん、チェロの桑田さん、コントラバスの佐川さん、ファゴットの菅原さん、ティンパニの久保さんが出演。 室内管弦楽団ということで、小さめの編成です。チェンバロもいました。 そして茂木さん登場!こうして前に出てきて見ると結構横幅あります…(失礼) まず、「クリスマス・オラトリオ」から第1番。 最初から華やかですね、合唱が入って。合唱の方は、ベテランの方が多く年齢層高めなのですが、声は素晴らしかったですよ!合唱、いいなぁと思いました。 響きもとてもいい!よく響くホールです。 1曲目終わって茂木さんのお話。クリスマスは何の日か、ということに始まり、この「クリスマス・オラトリオ」についての話。 2曲目は第5番、キリストが産まれる前の暗い時代の歌ということで、なんと照明を暗めにして演奏されました。曲も確かに少し暗い曲。 次は第9番、この曲は・・・なんだっけ。話が多かったんで忘れちゃった(^ ^; 9番は明るい派手な曲でしたよ。 ここで合唱の方が退場。器楽の曲ということで、「管弦楽組曲第2番」からポロネーズとバディネリ。 フルートのソリストとして東京交響楽団の高野成之さんが登場。 ポロネーズ、有名な曲ですね!知ってました、さすがに私でも。 でも曲名見ても全然分からなかったです。フルート、よかったですよ。フルートとチェロとチェンバロだけの部分があって。桑田さんのチェロも素敵でした。 チェンバロの音も好きです。これが入るとほんとに宮廷の音楽、という雰囲気になりますね。高貴な感じがします。カツラつけた貴族が出てきそうです(笑) 次は「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調」。 バッハはたくさんの協奏曲を書いたんだけど、その楽譜が喪失されてしまった、でも少しだけ復元されて、この曲もその中のひとつだとおっしゃってました。 ソロはオーボエが東京交響楽団の池田昭子さん、バイオリンが永峰高志さん。 この曲はなんともポップな聴きやすい曲!ちょっとヴィヴァルディの四季を連想させられた。2楽章が美しくて。いい曲でした。 ここで15分の休憩。 休憩時間に、まずトイレをチェック(笑)やーね、オバサンぽくて(笑) トイレもほんとにキレイです。素晴らしい。合格!(笑) トイレの隣にはロッカーがありました。飲み物の自動販売機も。 2階席の方にも行ってみた。2階の一番前の席も良さそうですね。なんか特等席って感じ。座ってみたい。 さて後半。まず「管弦楽組曲第3番」から、ガボット、G線上のアリア、ジーク。 トランペットやティンパニが活躍するガボット、ジークの間に、ナニが出てきますよ、皆さんお待ちかねのナニが、とか言って(笑)茂木さんの話し方もかなーり、うさんくさい(笑)なんかねぇ、通販の口のうまいオヤジみたいな喋り方なんですよ(笑)思ってたよりボソボソした話し方ですが、やっぱり面白い。 今回はトランペットの音にも感動しました、キレイな音で。甲高い音で、普通のトランペットとは違うんですね。この音が結構クリスマスっぽいなと思いました。 ティンパニもよかったですよ。オケとは違って座ってる場所は地味だったけど。 ちなみにトランペット首席は小林史尚さん、ティンパニは久保昌一さんでした。 次は合唱隊が再びご登場、また超有名な2曲を。「主よ人の望みの喜びよ」と「目覚めよと呼ぶ声あり」。 超有名だけど生で聴いたことってないような・・・合唱入りのものは、CDでも聴いた事なかったです。イイですね。 そしてバッハの最後は「ロ短調ミサ」からグローリア。 茂木さんはミサ曲について熱く語っておられました、面白い曲だと。 同じ歌詞にいろんな作曲家がいろんな音楽をつける・・・確かに面白いですね。それぞれの解釈があって。 歌詞は、大地と、よきことばを語る人々に平和を、という意味だそうです。 なんだかちょっと今の時代にもふさわしいような曲ではないですか。 聴いていて、自分が教会にいるような気持ちになりました。神々しさが伝わってきましたよ。 プログラム最後は、ヘンデルの「メサイヤ」からハレルヤ。 ここで、茂木さんは何も言わずに、客席に合図し、なんとお客さんを立たせました!ビックリ。私は歌えってことかと思ったよ(^ ^; そしたら曲の後に説明があって、昔はこの曲は立って聴くというしきたりがあったそうですね。それならそう曲の前に言って下さいよ。でも面白かった、立って聴くなんてないですからね。 さて、アンコール。1曲目は曲名が分からない、すいません。 「目覚めよと呼ぶ声あり」と同じメロディだったようだけど。 そして、もう1曲。照明がまた少し暗くなって、始まったのは「きよしこのよる」!素敵な演出ですね。お客さんも歌っていましたよ。 ということで終了。楽しいコンサートでした! オケのボリュームあるプログラムを聴くのも聴きごたえあっていいものですが、こういう有名な曲などをかいつまんでいろいろな解説付きで聴くというのも、楽しいですね。いろんな種類の曲を聴けたしね。 このぐらいの編成というのもいいもんですね。ただよほど実力ないと、人数少ないということは逆に難しいのかも知れませんが。ビオラもチェロも2人ずつ、コントラバスは1人しかいないんだから、音が外れたらすぐわかっちゃうもんね・・・ 臨時とはいえ、選りすぐりのメンバーだったんだろうなぁ、今日は。 終わって父と語らいながら帰りました。父も喜んでいたみたい。 室内楽なんてあまり聴かないので楽しんだようです。やっぱり生はいいなあと言っていました。 次回の「死と乙女〜ロマンティックなバレンタイン前夜」は、弦楽四重奏。 ハイドンの「皇帝」、シューベルトの「死と乙女」、そしていろんな弦楽四重奏曲のさわりを駆け足で演奏するというのがあるらしい。 出演はロータス・カルテット、美女4人? そして茂木さんがお話されます。 すでにチケット買いました。また父と行きます。バレンタインなのに・・・(T_T) ま、いいか。次回も楽しみです。このシリーズ、ずっと続いてほしいな。 -
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