Why Can't I Be You?...なあぼ

 

 

キーロフ・N響合同公演 指揮:ワレリー・ゲルギエフ - 2002年11月24日(日)

本日は、キーロフ歌劇場管弦楽団と、NHK交響楽団の合同公演の日。
指揮はあの、ワレリー・ゲルギエフ。場所は東京国際フォーラムAホール。
ゲルギエフを好きな人からいろいろ噂は聴いてたし、CDダビングしてもらって音も聴いてた。多分、自分も気に入りそう、と思ってました。派手にガンガンやられる方って感じがしたので。
そのゲルギーを生で観られる!てことで楽しみでした。
キーロフとN響が合同というのも面白そうだったしね。

当日は、友達とお茶する約束で午後1時国際フォーラムで待ち合わせ。
しかし私は大幅に寝坊してしまった!もう11時まわってるじゃないか(^ ^;
全然間に合わない、と思ったら携帯にメール入ってて、待ち合わせ時間が1時半に変更になっていた。これはラッキー、と思い急いで支度して家を出た。
そしたらなんとか、間に合った。東京駅から歩いたんだけど最初はどっち行っていいか分からず。でも1度行ったことあるので建物の雰囲気は知ってた。
外から見てもとにかくでっかいですよね。地震がきたらあのガラスが全部崩れ落ちるのか・・・とかつい考えちゃう、常に悲観的な私。

前に来たのは、「ビューティフルソングス」というコンサートの時。
矢野顕子・大貫妙子・鈴木慶一・宮沢和史・奥田民生という豪華メンバーで、大きなホールがお客さんでいっぱいだった。
ロックのコンサートなので音は特に悪いとか思わなかったな。横に広ーいホールだなと思った。1階後ろの方で観たんだっけ。

今日はクラシックのコンサートで、そんな広い会場ってどうなんだろうとちょっと心配だった。オケの人数多いとはいっても、ねぇ。

友達とお茶してゲルギエフさんの話で盛り上がったりしてました。
そして3時からプレトークといって、ゲルギエフさんの話を聴くコーナーがあった。
とりあえず自分の席に着かなきゃいけないかと思って2階へ。もう、すごく遠い!
ずいぶん上まであがった感じがしました。私の席は8列目の真ん中へんでした。
中に入るとすでにゲルギエフさんがしゃべってました。インタビュアーはいなくて通訳さんだけが横にいた。ゲルさんはスーツをビシっと着てなかなかカッコいい!
あの、指揮してる時の野人のようなイメージとは違い、声も渋くて紳士!
とっても失礼だけど、髪が結構あるじゃん!(笑)なんて思ってた。
話の内容も知的な感じでした。私はあんまりロシアの歴史知らないんだけど、戦争のことを話してましたね。今回演奏する「レニングラード」も、戦争のさなかに作られたけど平和を表現した曲です、なんておっしゃっていた。

30分ほどでトークは終了。
ステージは、本来は横にだだっ広いのですが、そこにちゃんとクラシック用に木の反響板みたいなものが組まれていて、実際のステージの空間はそれほど広く見えなかった。そこにところせましと人が並ぶ感じ。
開演時間になり楽員さんたちが入ってきた。
最初はチャイコフスキーの「弦楽セレナード」。弦楽器の人たちだけ入ってきたけど、それでもすごい人数!
で、キーロフの人とN響の人が交互に座ってました。
私は持参したオペラグラスでしっかり藤森チェック(笑)チェロは右手前、首席なので一番前にいて、最初は奥に座りました。

そしてゲルギエフさんが登場!服を着替えて、紺色のシャツでした。
髪の毛もすでに乱れてるような(^ ^; さっきと違う・・・
やっぱり指揮モードは別人になっちゃうのかも。

さて、弦セレ。音はどんな風に聞こえるかと思ったら、意外にいい響き。
上の方が音が飛んでくるのかな〜なんて思ってました。
これだったらNHKホールのヘンな席よりよほど響きいいよ、なんて(笑)
でこの弦セレが、キレイだったのです!もともと好きな曲なんだけど、ゲルさんの弦セレ、なかなかタメや間があってゆったりしていて好み!
2年前にN響オーチャード定期で聴いたスヴェトラーノフさんの弦セレをちょっと思い出しました。あの時も感動したなぁ。
今日も、感動して涙が出ました・・・最近涙もろくて。年です(^ ^;
ゲルさんて、意外に繊細で丁寧じゃないの、なんて思って感心してたら、最後にやってくれました!4楽章ラスト、テンポアップ!ものすごい速さで駆け出して走っていっちゃった感じ(笑) 思わずニヤリ。最後に笑わせてくれました(笑)
とても良かったです、弦セレ。そうそう、3楽章に入る前に、首席が交代してました。つまり1、2楽章はキーロフ、3、4楽章はN響が首席になったんですね。わざわざ席をかえていました。

20分の休憩後、いよいよメインのショスタコーヴィチ7番「レニングラード」。
初めて聴きます。昔シュワちゃんがCMで「チチンプイプイ」とやってた曲・・・だそうだけどあんまり記憶にないのよね。
まず第1楽章。最初静かなのですが途中から、出てきました「チチンプイプイ」。それがいろんな楽器で繰り返されてどんどん盛り上がっていきます。
この部分は面白い!!だんだんテンション上がっていって皆好き勝手に鳴らす感じになって訳わからなくなります。この異様なテンションがショスタコなんだよねぇ(笑)交響曲以外の弦楽四重奏や先日のチェロソナタもそうだけど。アブないんだよねぇ。前にも書いたかなあ・・・竹中直人がやる「笑いながら怒る人」みたいな(爆)怒ってるようでいて笑ってるようでもある。だからちょっと聴いてて笑いそうになっちゃうのかなぁ・・・ショスタコ。

そんな1楽章が終わり・・・あ。そうそう、その1楽章の割と静かなところで、1階席の方から大きな咳が何度も聞こえた。それがなかなか終わらない!お前はぁ〜口ぐらい押さえろ、ハンカチで!!!とあの会場にいた人のほとんどが思っただろう。思わなかった人は寝てた人。ってぐらい会場中に響いてたねぇ。
実は私のすぐ後ろにも咳してる人がいて・・・なぜか静かなとこになると咳するのよね。あれはしちゃいけない、と思うと余計出ちゃうのか・・・
まぁ、こういう季節だし仕方ないですが。飴なめたり、ハンカチ用意したり、しようね。私はいつも用意しますよ。

2楽章。初めて聴くのでなんとも言えないけど・・・地味で重い印象。
うーん、なかなか難しい・・・ちょっととらえどころがないというか。
3楽章のアダージョは結構キレイなところも多かった。でも、その3楽章と4楽章がつながってて、いつのまにか4楽章になってたのよね。
でもそれに気付かず、この3楽章長〜い・・・とか思ってた(^ ^;
かなりこの部分が、眠くなるスポットでした。寝ちゃいかん、もったいない(貧乏性だから)、と思うんだけど、ついついガクっと。
でいつのまにかなんとなく盛り上がってきて、アレ?これはもう4楽章?とか思ってるうちに、バーっと盛り上がって終わっちゃった。
ちょっと静かな部分が長すぎて、そこで疲れちゃったようです。自分がね。
これは知らないで聴くには難しい曲だったかも。N響で予習なしでショスタコ4番聴いた時にはとても面白かったので、今回も期待してたんだけどな・・・
そしたら、他のオケの演奏で7番聴いてた友達によれば、今回の演奏は重かった、他の演奏でもっと軽くて聴きやすいのがあるとのこと。
なるほど。。。それでも、曲が終わったらものすごくブラボー飛んでいました。
あのブラボー・・・あんまりお年寄りの隣とかではやらない方がいいよね。心臓マヒ起こすかもよ(^ ^; 大きな拍手のうちに演奏会は終わりました。

とこんな感じでした。あ、ゲルギーの動きのことを全然書いてなかったな。
指揮棒を持って指揮してました。なにせ遠いので私は気付かなかったけど、友達によればノッてきたら指揮棒を左手に持って右手をヒラヒラさせだしたとか。
ゲルギエフといえばあのヒラヒラだと思うんですが。今回も、N響定期でも指揮棒持ってたようですね。あのヒラヒラじゃ、慣れてないと解読不可能なんだろうか(笑)
あとは独特の髪をかきあげる仕草ですね。やってましたよ。でもあとは普通に見えたけど。TVでの放映が楽しみです。どんな顔して振ってたのかな〜。
TVでは弦セレも流してくれるだろうか。ぜひ録画して保存したい。

終わってから、友達と噂の丸ビルへ。大きくてキレイですね。
レストランで食事して、おしゃべりして帰りました。
いろいろしゃべるのも、演奏会と同じぐらい楽しいんだよね。
ま、好き勝手なこと言ってるんですが。ゲルちゃんの頭が志村けんの変なおじさんみたい、とか(笑)そんなこと演奏前に言うからコンサート始まってから吹き出しちゃうんじゃないか〜(笑)しかも昨日めちゃイケで変なおじさん観たばっかりだし!!(爆)あーあ。ま、クラシックのコンサートにはそういう楽しみ方もあるってことで(笑)
楽しかったです。合同公演というのはなかなかいいイベントだと思います。大変だと思うけど。まぁ音響の問題はあるけどね・・・
ゲルギエフさんはぜひまた聴きたいな。



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