藤森亮一 リサイタル - 2002年11月22日(金) 今日は待ちに待った、藤森さんのソロリサイタル@町田市民フォーラム!!! とうとうこの日が来てしまいました。長かったような早かったような。 早く聴きたい、と思うけど、終わっちゃうのも寂しいんだよね〜、楽しみがひとつ減るんだもん。。。 町田でのコンサートで近いのですが、開演時間が18時半と早いので、仕事は休ませてもらった。金曜日は早くあがりにくいし。こんな大事なコンサート、遅刻するわけにいかないしね。 あの、休むといっても、その分他の日に出てるんですよ。週休2日で、休みたい曜日があれば申し出れば休みにしてもらえるのです。遊んでばっかりじゃないのです(^ ^; 実は、藤森さんのソロリサイタルを聴くのって初めてなのよね。去年は関東でのリサイタルはなく、おととしのはチケット取れなかったし。ソロの演奏はちょこちょこ聴いてますが正式なコンサートは初めてです。 町田市民フォーラムは、JR町田駅の東側出口からすぐの場所にあります。 東側には東急ハンズや100円ショップのダイソー、図書館などがある。 そのあたりで食事したりして時間つぶしてから、フォーラムへ行きました。 ホールに入るのは初めて。188席の小さなホールです。 キレイなホールでしたよ。ホールの外が市民センターって感じで、あんまりコンサートやる雰囲気じゃないのですが・・・ 私は何故か最前列、しかも座ってみると、チェロ用の椅子の目の前じゃないか(^ ^; 譜面台が邪魔して顔が見えなさそう。 開演時間が来てブザーが。昔ながらのブーーーっていうブザー、心臓に悪い(笑) 見まわしてみると、空席が目立つ・・・うーん、あまり売れなかったのかな。 場所が町田で、開演時間も早いですからね。ちょっとさびしいな。藤森さんのテンションがさがるんじゃないかと心配(^ ^; いよいよ開演!藤森さんと、伴奏の林絵里さん、そして譜めくりの男性が登場。 もうドキドキです。私が緊張してどうする、って感じだけど。 まずシューマンの「アダージョとアレグロ」。初めて聴きます。 最初はアダージョ、ゆったりとしたメロディ。も〜この時点ですでにフワ〜〜〜って感じでした(笑)美しい響きに。それをこんな目の前で聴けるというこの幸せ!!多分顔がちょっとニヤけてました(笑)あやしい人・・・ しかしやっぱり譜面台が邪魔して、藤森さんの顔は見えたり見えなかったりでした。でも恥ずかしいので顔は見れず、足元と手元ばっかり見てた。 足はいろんな動きしてました。スイスイ泳がせるだけでなく、貧乏ゆすりみたいに(失礼)揺らしたりとか。足を片方曲げて片方伸ばしたりとか、いろんなパターンがありますね(笑) あと、右の手首に何かブレスレットのようなものを巻いてたのが見えました。これがマイナスイオンを出してるんでしょうか・・・? シューマン、私は眠くなる事が多いですが、この曲は楽しかったです。 次はショスタコーヴィチのチェロ・ソナタ。 ショスタコのソナタってどんなんだろう、と楽しみでしたが、これがまた期待以上の面白さ!うーん、どうも私はショスタコを聴くと興奮してしまうようです(笑)意外性がありすぎで。思わず手に汗握りました。藤森さん、熱演!いい演奏でした。 15分の休憩の後、第2部。 ドビュッシーの「チェロとピアノのためのソナタ」。CDにも入っている曲ですね。幻想的で不思議な曲。これ、3楽章が好きです。出だしの部分、なんか空を飛んでいく感じ。パーっと目の前が開けるような。生で聴けて嬉しかったです。 ドビュッシーが終わって、藤森さんがマイクを持ってMC。 前半にヘビーな曲が多くて緊張しました、とおっしゃってました。 後半はラテン系やフランスものの有名な小品を集めました、と紹介。 まずラヴェル「ハバネラ形式による小品」。新しいアルバム「ララバイ」に入ってます。スペイン風、妖しい雰囲気の曲です。キレイでした。 次から4曲フォーレです。まず「悲歌」。有名な、エレジーですね。 これ、去年かな、学園祭で藤森さんが演奏されたのですが、私は学園祭のことを知らず聴けなくて悔しい思いをした曲(笑) いや〜・・・素晴らしい。もう何も言えません。感動致しました。 お客さんたち、聴き入っていて、終わってからもしばらく余韻に浸っていてなかなか拍手が来なかったです。そのぐらいなんというか、深い音、見事な演奏でした。 そして同じくフォーレ「子守歌」。これも「ララバイ」に入ってます。 これも聴きたかったのですが、生で聴いてほんとに幸せな気分☆ 思わずニコニコしちゃった。心の中でメロディを歌ってました。イイなぁ。 次も超有名、「シチリアーナ」。この曲にも思い出がありまして。 楽器店で音楽教室の受付をしてた頃、生徒募集のために、講師がミニコンサートをよくやってました。で、フルートのミニコンサートをやるのに、ピアノ伴奏がいなくて、なんと私が弾くはめに・・・その時このシチリアーナもあったんです。懐かしいなぁ。全然うまく弾けなかったけど(^ ^; これも素朴でいい曲ですね。 次は「蝶々」、これは知りませんでした。チェロのメロディ、蝶というより蜂?ってぐらい細かい動き。フォーレにもこんな曲があるんですね。面白かった。 そして最後がカサドの「親愛の言葉」。この曲、徳永兼一郎さんのアルバムに入っていて、一番気に入ってた曲です。徳永さんの演奏、とてもイキイキとして力強かった。藤森さんは師匠の演奏を超えられるのか?と思いつつ聴きました。 超えてるかどうかは分からないけど、すごく良かった!!この曲も、聴いてて空を飛ぶ鳥になったような気分になります。真っ青な空と真っ青な海の間をスーっとまっすぐに飛んでく感じ。今日も聴いててそんな風景を思ってました。 のびのびとした演奏で、清々しかったです。 これでプログラム終了。でも拍手は鳴り止まず、アンコール。 曲は「鳥のうた」でした。譜面台外したのでよく見えた。 感情をこめて歌い上げる藤森さんの姿・・・目に焼き付いています。 コンサート終わってからも気分がハイでした。こんな気分は久し振りだなぁ。 最前列で聴けたこともあると思いますが、やっぱり藤森さんの演奏が良かったからですね。昨日、おとといとN響の定期公演、指揮がゲルギエフで相当な爆演だったらしく、藤森さんはお疲れじゃないかと心配でしたが、表情に多少疲れは見えたものの演奏の方はパワフルでした!さすがです。あらためて尊敬。 あ、ピアノの伴奏の林さんも良かったです。上手な方でした。 私は最近、ちょっと鬱な気分が続いて滅入ってたのですが、今日の演奏聴いてブッ飛んでしまいました(笑)藤森さんの、渾身の演奏聴いたら元気出ました。 なんと、リサイタルは12月にもあるのです!!またショスタコやドビュッシー聴けるなんてっ。どうしましょ。これから、24日はゲルギエフ+キーロフ+N響、27日モルゴーア、12月7日リサイタル、15日にHMVインストアと、もーハイになりっぱなしかも(^ ^; それもヤバいな・・・ とにかく、今日のコンサートは良かった!! 藤森さん、素晴らしい演奏をありがとう!!! -
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