N響A定期 指揮:アラン・ギルバート - 2002年05月16日(木) 今日は急遽、N響を当日券で聴くことにしました。 理由は、本プログラムの前の「開演前の室内楽」が聴きたかったから。 私の好きなチェリスト藤森亮一がN響のチェロ仲間と組んでいる「ラ・クァルティーナ」が、4月に発売されたアルバム「タンゴ・クァルティーナ」から曲を披露するということで、もういてもたってもいられなくなり、、、という感じ。 5時過ぎに渋谷へ着き、NHKホールに向かう。渋谷公会堂前にダフ屋がいっぱい!!ウザい。いったい誰のコンサートだったんだろうか・・・ N響の当日券、今回は3階の左4列目をとってみた。とある掲示板(2のつくとこ)の情報で、3階の前の方は音がいいと言っていたので。 こないだ3階のセンター後ろの方で聴いたら音があんまり来なかったんですよ・・・ それから軽く食事をし、NHKホールへ戻り、室内楽のロビーへ。 定位置は階段をひとつあがった踊り場。椅子に座ったことはないです。 なんか見づらいような気がして。 さてクァルティーナ登場。藤森さんは、韓国で新調されたというメガネをかけてました。しっかりオペラグラスで確認(笑)紹介のアナウンス、これまでは陰マイクだったのが、お姉さんが外に出て来てしゃべっていましたね。この方が自然。 演奏は、CDから6曲。クラシックだと6曲続けて演奏だと曲間の拍手はないのでしょうが、今回はタンゴということで皆さん拍手してましたね。 どの曲も良かったけど、特に最後の2曲、M.モーレスの「ラ・カジェンシータ」とH.バレラ&A.ネリーの「エル58」が面白かったしお客さんにもウケていたみたい。聴きやすい曲ですからね。 メンバーはそれぞれ楽しんで弾いてたようですが、低音部分を担当することの多い桑田歩さんが張りきっていて、全体のいいノリを生んでいました。 ラストの曲では藤森さんの速弾きに目を奪われちゃいました。 さて本プログラム。アラン・ギルバートさんを生で聴くのは初めて。 N響ファンからも団員さんからも評判のいい指揮者なので期待していました。 1曲目はラベルの「左手のためのピアノ協奏曲」。ほんとに左手しか使わないんですね、スゴイ。ピアノはスティーブン・オズボーンさん。 ラベルの曲って好きです。なんかちょっと東洋的な響きが入ってきて。不思議な美しさです。私は、古典的な美しさより、こういうもっとポップなきれいさの方が好きだな〜。普段ポップス聴く人にはラベルはオススメです。わかりやすいし聴きやすいから。 休憩はさんでショスタコーヴィチ4番。これも聴いたことない・・・ そういえばショスタコの交響曲を生で聴いたことありませんでした。 でも弦楽四重奏は何度も聴いてて、結構好きなので、交響曲もきっと楽しめるだろう・・・ぐらいの考えだったのですが。 これがねぇ、楽しめる、どころの話じゃなかった!!!すんごかったです。 この曲がとにかくなんというか・・・面白すぎる曲で。 演奏の出来がどうとかいう以前に、こんな曲あっていいのかよ〜っていう。 最初は、ああショスタコっぽいなぁという程度だったのが、第1楽章の中盤で弦が第1ヴァイオリン→ヴィオラ→第2ヴァイオリン→チェロ→コントラバスって順番(多分・・・)に加わっていく部分、もう食い入るように聴いてしまった。 その後打楽器が加わり異様なドンチャン騒ぎ(笑)あまりのテンションの高さに思わず笑ってしまいました。やっぱりショスタコは変態!!という思いが新たになりました(笑) 第2楽章はちょっとまともで、第3楽章は気難しさとおどけた感じが交錯して、最後にはホラー映画のサントラにぴったりだ、と思うような不気味なチェレスタの音色。。。ほんとエクソシストみたいだった。怖〜い、背筋凍るような終わり方。 いやぁ〜興奮しました!演奏時間1時間の長い曲だったけど一気に聴いた感じ。 ダレなかったですね。ギルバートさんが曲の良さを引き出してたとも思いますが、今回はオケをほめたい!ソロがどれも良かったです。ファゴット水谷さん、ホルン松崎さん、ヴァイオリン堀さん・・・みなさんギルバートさんが立たせていました。お客さんも熱烈な拍手を送っていましたね。ちょ〜っと拍手が早かったけど(多分3階席の人)、今日は許容範囲かも。しばらく沈黙続いたし。 ということで今日は素晴らしかったです。行ってよかった〜。 帰りにHMVにより、N響+スヴェトラーノフのCD買いました。 ボロディンの「ダッタン人の踊り」が入ってるヤツ。これ評判だったらしいのです。 ああもう1時!そろそろ寝ます。おやすみなさい。。。 -
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