斎藤ネコカルテット Live - 2002年04月25日(木) ネコかるライブの日です。なんか毎月あるってヘンな感じ。嬉しいけど。 ちょうど仕事も休みで、ゆっくり仕度して・・・と思ったけど来月分のチケットも買わなきゃいけないので早めに家を出た。 吉祥寺に着き、マンダラ2へ直行すると、リハーサルが始まっているようで奥から弦の音がチラホラ。まだ演奏はしてなくてネコさんが何か話してたみたい。 チケットを買って、時間があるので雨の吉祥寺をブラブラ。 実は、元祖曼荼羅で、倉橋ヨエコさんが出るライブのチケットも買おうと思ったのですが、会場にはチケットは置いてなくて、主催の方が持っていらっしゃるそう。メールで買えるみたいなのでひとまず退散。すごく久し振りに覗いた曼荼羅。3年前、初めてネコかる観たのはここでした。やっぱ狭いなぁ。 さて開場、入り口入ったとこで藤森さんの別ユニット、ラ・クァルティーナの新譜があるかどうか素早く確認(笑)、いつもの席を確保して、飲み物もらって、さっそく新譜を購入。 すでに、BGMとして流れていました。イイ感じ。今回はラテン系です。 そして開演。今日のパジャマは・・・原色系?襟や袖のとこがちょっとカラフルな柄が入ってた。毎度毎度調達大変だな〜。いろんな種類を。 だって作らないとないもんね。キティちゃんの柄の大人しかも男性用のパジャマなんてあるわきゃない!(笑)あったら怖い。 まず「産業革命」。私、前回一番後ろのテーブルで観て、今回は一番前だったんですが、そのせいかやたら皆さんが元気に見えた(笑)音とかハツラツとしてるんです。聞こえ方ですかね・・・ネコさんが特に。 でMC、藤森さんはCDのお話。N響のチェロの主力4人で組んだのがラ・クァルティーナ。4月24日に2枚目のアルバム「タンゴ・クァルティーナ」を出しました。ネコさんはこの中の2曲を編曲。1曲はあの「黒猫のタンゴ」です。これ、聴いたらとてもカッコよかったです。 クァルティーナはイタリア語っていう話になり、ネコさんが「あなたたちはイタリア人なんですか?」という質問をぶつけると藤森さんが「ハイ」・・・「どこらへんが?」というネコさんに「・・・関西人なところですかね」・・・おいおい。関西人はイタリア人ぽいの??でもちょっとラテン系ではあるかもね。この漫才のようなやりとりにウケました。 そして重大発表が!ビオラの山田さんになんと初のベイビーが!! うぉ〜おめでとうございま〜す!んも〜可愛がっちゃいそうだなぁ。 イメージとしては女の子なんだけど。でもそういう時って意外と男の子なのよね。 出産予定日は来月のライブあたりとか。出来ればネコさんと同じ誕生日に・・・なんて(笑) 栄田さんは特にありませんでした。髪の毛が思い切り金髪になっていました。 さて2曲目は「ああ人生に涙あり」。早いんでないの〜?いつもは終わり頃に出ますよねこの曲は。1部の最後ってこともあるね。 で、3曲目がクライスラーの「愛の悲しみ」だったんですが。 どこが悲しいのってなぐらい面白い愛の悲しみでした・・・ 言葉じゃとても表現できませんが。ネコさんがノリノリで楽しかったな〜。 ええっとまだ1部なんだよね・・・これはおそろしく長文になりそうな予感(笑) まいっか、制限ないし。 はい、で今回も素人さん飛び入りコーナー。前にも出たことがある、ネコかるのコピーカルテット(W大学の学生さん)から1stバイオリンとチェロの方が。 いきなりバイオリンとチェロのデュオの楽譜を初見で弾かされていた。でもがんばってましたね。 そして栄田さん・山田さんが加わりネコかるの「麒麟等が歩いている」を。 なんかネコさんがレッスンしてあげてるせいか、前よりだいぶうまくなってる気が。気のせいだろうか・・・ これで終わりかと思ったらなんとなんと、その1stバイオリンの子が男性だけど腰まである長髪なんですが、断髪式をやることに!! 長髪は洗うのも大変で、アルバイトも落ちるので、ということらしい。 その子は普通に美容院で切るつもりだったのを、ネコさんがキャンセルさせ、恥ずかしがるのを無理矢理って感じでした。でも楽しそうだったけどね。 まず、君が代をネコかる伴奏でそのH君が熱唱(笑)、んでステージの真ん中の椅子に座り、ネコかるメンバーがひとりひとりハサミを入れ、彼の友人も入れて、最後にネコさんがバッサリと。切り取られた髪、ほんと見事でした、長くて。 だけどいい思い出だよなぁ。ていうかネコかるってホント何でもありだよな〜(笑)断髪式やるライブなんて観れないよもう。 で1部の最後はそのH君のリクエストにより、「EIN KATZENSPRUNG MIT HAIKU」という山下洋輔さん作曲の素晴らしい曲でしめ。 ここですでに9時になってたかなぁ。休憩が30分くらい。 終わりが何時になるのか心配になってきました。。。 やっと2部。ここでゲストの工藤直子さん登場。 この方、詩人で、前回ネコかるライブのゲスト新沢としひこさんと、ネコさんと、工藤さんの3人でよくライブをやってらっしゃいます。 工藤さんは朗読をされるんですね。私、歌手かと思ってました・・・ そして想像よりず〜っと年が上のかたでした。 今回は、工藤さんの選んだ6篇の詩に、ネコさんがカルテット用の曲を作り、ネコかる伴奏で工藤さんが詩を朗読するという形になりました。 それぞれ、工藤さんが詩が出来たいきさつやその時考えていたことなどを語られるんですが・・・詩もステキなんだけど、それ以上にこのトークに私はすっかり魅了されて。言葉を大事にする方だけに、話す言葉も美しくて、でもユーモラスで毒もあって、ちょっと話が長いんだけど(笑)、聞いていてとても安らぐ感じ。 ここにあの前回の新沢さんが加わるとどうなってしまうのか、見たいような見たくないような(笑)、いやでも見たい!面白そう! 6つの詩、全部は思い出せない・・・「ひぐま」と「ねこは海へ」と「恋するクジラ」と「帰る」と、あとムカデの詩と、あと1個!ダメ、思い出せない。 どっかで調べます。図書館に詩集があるかなあ。他のもタイトルうろ覚えです、ちょっと間違ってるかも。 この中で詩がよかったのが「帰る」、曲がよかったのが「ねこは海へ」。 私、ついつい曲を聴いてしまって、詩をちゃんと聴けなかった気もします。 このねこのはねぇ、素晴らしいリズムでした。カッコいいんです。めっちゃ。 「帰る」は詩も曲も物悲しくて、トータルではこれが一番良かったかも。 工藤さんの朗読も、曲を何度も聴き込んだ訳でもないのに、ちゃんと曲に乗るんです。まぁ、演奏する側が最後の方繰り返したりして帳尻合わせることもあるようですが。でも工藤さんもとても耳がいい、リズム感ある方だな、と思いました。 さて、これだけで終わらず、工藤さんはさらに詩を持ち出し、なんとネコかるメンバーひとりひとりに即興で伴奏させました!いきなり詩を渡され、それに合った曲をアドリブで弾く、これは演奏家にはかなり恐怖なのでは?そういうのに慣れたジャズの人や、工藤さんに鍛えられてるネコさんは別だけど・・・ でもさすが、皆さん無難にそれっぽく弾かれてました。藤森さんは「トラ」というテーマの詩、タイガーズファンとしてはピッタリ?? トリはやはりネコさん。「夏の風景」という詩を読み、おもむろにピアノへ。 ネコさんはピアノもあんなに弾けちゃうんですねぇ。 あんまり見事で、も〜涙出そうでした。すごくキレイな曲、というか朗読も含めて美しい作品だな〜って思って、感動しちゃいました。 そしてまだまだ終わりません!あー長い。今度は、ネコかるの曲を工藤さんに一度聴かせて、工藤さんが即興で詩を書き、演奏に合わせて朗読するっていうのをやった訳です。ネコさんは仕返し、のつもりなんですが工藤さんはかる〜くクリア。 曲は「カラペ」。聴きながら、そしてお酒を飲みながら、サラサラサラ〜って書いちゃった。朗読も、ちゃんと演奏終わりに合わせて終わったし。すご〜い。 1回聴いただけなのに、曲の構造をちゃんと分かって読んでいる。 いや〜、面白いものを見せて頂きました! そうそう、工藤直子さんがあの漫画家松本大洋さんのお母様ってことにもビックリでした。でもネコさんが松田優作さんにかわいがってもらってたって話もビックリだったけど。なんだかとんでもない人たちだな〜ホントに。 こうして2部が終わり、アンコールは朗読なしの「帰る」・・・を弾くと思ったらいきなり「かえるの歌」弾きだしちゃって・・・ちゃんと輪唱、ていうか輪奏?になってた・・・ でも「帰る」、きっちり弾きましたよ。いい曲でした。 これで全て終了!終わったのが11時20分頃だったかな? お客もかなり疲れてます、でも演奏する人は何倍も疲れますよね。 お疲れ様でございました・・・いつも素晴らしいライブをありがとう! ほんと、毎回こんなに楽しいライブなんてないよ。飽きちゃうよね普通。 これはネコさんの人脈ってのが大きいかも。ゲストが多彩ですから。 そして今日は言いたいことがありすぎて超長い文章となってしまった。 ま、自分の記録のためだし、いいや・・・ もし全部読んでくれた人がいたら・・・「アンタはエライ!!」 この小松政夫の名言を捧げます。 次回斎藤ネコカルテットは5月24日(金)19:30〜、吉祥寺マンダラ2! -
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