流亞風弦楽四重奏團 第五回演奏会 - 2001年12月16日(日) 今日は、流亞風の演奏会@東京文化会館小ホール。 流亞風は「るあふ」と読みます。凝った名前だ・・・ 毎回、日本人作曲家の作品を取り上げ演奏しています。 メンバーは、NHK交響楽団の若手(中堅?)、斎藤真知亜・大林修子・井野辺大輔・藤森亮一、今回のゲストはソプラノ釜洞祐子さん。 私は流亞風の演奏会は今回で2回目です。 今回はかなり前の方でかぶりつきで観ました。 そしたらお隣に今回取り上げられている作曲家安部幸明さんと、安部さんの作品をその昔演奏された松本善三さんが座ってらっしゃいました。 今日の演奏会にはお2人の卒寿のお祝いという意味も込められているそうで、卒寿ってことは90才!!ひぇ〜ビックリです。 今回は安部さんの弦楽四重奏曲2番、12番、7番と、ソプラノの方がピアノ伴奏で歌曲を4曲歌われました。 まず2番。オーソドックスな作りです。64年前初演された曲です。 その後、松本善三さんをステージに呼んでトーク。面白い方で笑いが起こっていました。演奏が途切れたところで警報が聞こえた、なんてその当時ならではのエピソードなどもあり・・・真知亜さんが、「今はその当時にはあったいい意味での渇きが失われてしまった」とコメントしていたのが印象に残りました。 次に12番。これは87年に作られた曲。現代曲風で、楽しめました。 ところどころ、日本的なメロディが聴かれて面白かった。 休憩挟んで歌のコーナー。ゲストの釜洞さんが登場。 それまでステージ上になかったグランドピアノがセッティングされていた。 どうやって入れたんだろうなぁ。休憩時間にトイレに行ってしまって見れなかった。う〜ん眠れなくなりそう・・・ 歌は4曲、昔が懐かしくなるような歌でした。とても素朴。 その時だけタイムスリップして昭和初期に行っちゃったような感じがしました。 拍手に応えてアンコール、なんと「馬鈴薯」といってじゃがいものことを歌った歌です。自然をたたえた歌で、かわいらしかった。 最後に7番。あ、ピアノはステージはじに寄せられ、しまわれなかった。 7番は安部さんの曲では一番有名らしいです。確かにいい曲でした。 アンコールでは、安部さんがステージへ呼ばれて少しお話をされました。 自分の曲はお蔵入りになっていたのだが、それを演奏してもらって、「ミラクル」だとおっしゃっていました。90才の方から、「ミラクル」という言葉が出てくるとは思いませんでした・・・ そして7番の第3楽章がもう一度演奏されて終演。 終始暖かい雰囲気に包まれた演奏会でした。 終演後にはロビーで出演者と関係者の方々とのレセプションもあったようです。 私は関係者じゃないので、藤森さんが出てくるのを見届けてからホールを後にしました。藤森さん、お疲れのご様子でした・・・真知亜さんは元気そうだったけど。 演奏の方は、作曲家の安部さんや演奏家として大先輩の松本さんが聴かれてたせいかちょっと緊張気味だったようにも思えました。 日本人の曲を取り上げる貴重な演奏会なので、これからも続けていって欲しい。 次もまた聴きに行きたいと思っています。 -
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