マティアス・ムジクム合奏団 演奏会 - 2001年11月10日(土) 今日は雨の中、演奏会へ行って来ました。 場所はサントリーホールの小ホール。小ホールに入るのは初めて。 マティアス・ムジクムという小難しい名前ですが、メンバーはN響の若手団員です。若手というより中堅の方が多いような気もしますが。。。 コンマスは斎藤真知亜さん。その真知亜さんの洗礼名がマティアスだそうです。 ヴァイオリンが5人、ヴィオラ2人、チェロ3人、コントラバス1人、チェンバロ1人。でも曲によっては出てこない方もいました。 プログラムは、副題が「今宵バロックな気分で」とある通り、バロックです。 (でも昼間の演奏会だから今宵じゃないんだけどねぇ〜) ヴィヴァルディの協奏曲「田園風」、バッハのブランデンブルク協奏曲第3番、ヴィヴァルディのチェロ協奏曲、そしてヴィヴァルディの「四季」という順。 私は「四季」しか知りませんでした・・・でも曲を知らないのはいつもの事(笑) その場で楽しめればいいのです。 開場の30分ほど前に着くとすでに並んでいる方たちがいました。 今回席は自由席です。そのため開場前に長い列が出来ました。 小ホールは小ぢんまりしてちょっとレトロな落ち着いた雰囲気。 席が後ろの方になると、段差がないので舞台上の演奏者が見づらいようです。 私は真ん中へんの席を確保しました。 開演時間までに席はほぼ埋まっていたようです。 メンバーが若手なので、お客さんも若い人たちが来るのかな、と思ったら意外に年齢層は高めでした。もっと若い人たちにも聴いて欲しいなぁ。。。 さて、開演。まずヴィヴァルディの「田園風」。とても爽やか。ハーモニーが美しいです。なんというか、N響メンバーがこういう小さいホールで、少ない人数のために弾いてくれるというのがなんとも贅沢で、気分だけでも昔の貴族のような(笑)感覚に浸ることが出来ました。 今回、曲間にこのコンサートを企画された岡本和子さんという方が登場し、曲の解説などをしてくれました。パンフレットに解説がないのでありがたいのですが、ちょっと長かったかな・・・もっと簡潔でもいいのでは、と思いました。 演奏をテンポよく聴きたいですからね。 さてバッハのブランデンブルク協奏曲は、ヴァイオリンとヴィオラはなんと全員立って弾きます。どんな効果があるんでしょ・・・でも視覚効果はありました。 ヴァイオリンのトップから1人ずつソロが移っていったり、かけあいのように弾いたりするので、見ていて変化がある。曲も、バッハだから眠くなるのかと思ったらなかなか激しい曲で楽しかったです。 次はヴィヴァルディのチェロ協奏曲。チェロの藤森さんがソロです。 ちょっとハラハラしましたが、いい演奏だったと思います。2楽章、うっとりしてしまいました。。。ホールのせいか、いつもと少し音が違う気がしたのですが、それも2楽章では気になりませんでした。 休憩を挟んでいよいよ「四季」です。 演奏の前に、コンマス真知亜さんによるメンバー紹介(笑)普通クラシックでやらないでしょ、メンバー紹介って。しかもおもしろ暴露話付き。ウケてました。 面白かったのが、みんなで中華料理屋に入った時にとても混雑していて、「商売繁盛だね」と言うべきところを「商売上がったりだね」と言ってしまったというヴァイオリンのNさんの話・・・Nさんと言っても根津さんじゃないです、って誰も思わないか。どう見ても若手じゃないし(失礼) 「四季」は初めて生で聴きました。じっくり聴いてみるとこんな曲あったっけ、と思ったりして・・・私の好きな秋の3曲目や冬の2曲目がやっぱり良かった。 そしてこれは思った以上に難しい曲なんだなということが、観てみて分かりました。特にヴァイオリンのソロ・・・真知亜さんでも苦労しているように見えました。 最後、アンコールに1曲応えてくれました。「四季」のパロディ、と思ったらいきなり♪ゆーきやこんこ、のメロディ。楽しかったです・・・ でも実は、休憩時間に飲んだオレンジジュースのせいで、「四季」の途中からトイレに行きたくて、アンコール終わった頃には我慢の限界だったので、アンコールの曲は正直頭に入っていなかった!頼む、早く終わって!!と祈っておりました。 というわけで終了、とあるHPで知り合ったN響ファンの人たちとお茶して帰りました。 マティアス、企画として面白いので、またぜひやってほしい。 どうせならいろんな冒険をしてほしいと思う。若手なんだから。 -
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