チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」 - 2001年10月24日(水) 昨日、久し振りに落ち込んだ。 私は秋が苦手で、でも今年の秋はそれほど鬱でもなく、ちょっとしゃべるのが億劫、という程度だったのに。 ま、時々落ち込むのは慣れてるし、一晩寝れば気分が良くなるとか分かっているのでそれほど深刻にはならないけど、やっぱり落ち込む時はツライです。 それで昨日の夜、チャイコの「悲愴」の第4楽章を聴いた。 NHK教育の「N響アワー」で放送されたものでもちろん演奏はNHK交響楽団、指揮がドレヴァンツさんでした。 この曲を知ってる人は、そんな曲聴いたらますます落ち込む、と言うかも知れません。 なんせ・・・絶望的な曲ですからね。特にこの4楽章が。 これを作曲したチャイコフスキーが、その後自殺ではないかと言われるような死に方をしたため、この「悲愴」には余計に「死」のイメージがつきまとうのでしょう。 第4楽章は、まさに悲劇、といったようなメロディで始まり、途中ちょっと希望が垣間見えるような、一瞬光が差すように思えるのですがまた悲しみに沈んでいき最後は重々しく、息絶えるように終わります。 私は、落ち込んだ時にはその気分に同調するような曲を聴きたい方です。 「悲愴」はちょっと大げさだったかも知れませんが、昨日聴いたら気分が落ち着いてゆっくり眠ることが出来ました。 ツライ時に、悲しい映画を観たり悲しい物語を読んで泣いたりするとカタルシスを得られると言いますが、多分それと同じなんでしょう。 チャイコフスキーのピアノ曲で「四季」というのがあって、その中の「舟歌」も悲しげな曲です。前にも書きましたが、クォークのCMで使われてるアレです。 あっちは悲しいというより切ない曲。ツライ気持ちに酔っちゃうような曲なので落ち込んだ時には逆効果かも・・・すごくいい曲で大好きですけど。 やっぱりツライ時には思い切り悲しい音楽がイイですね。 なんか他にないかな。探してみます。 今日はそれほど落ち込んでない。「悲愴」もしばらく聴かないだろう。 でも心のクスリがあると思うと安心して落ち込める・・・落ち込みたくはないけど、また絶対落ち込むから。必死に避けようとしたってどうせ落ち込むんだから、それならもっと気楽に軽〜く落ち込めばいいんだ。 落ち込まないように無理するから疲れるんだよね。そんでドッと落ち込む。 悲しくなったっていいじゃないか・・・人間なんだもんね。 なーんて。 ではお休みなさい。 -
|
|