我が家の音楽論争 - 2001年07月09日(月) いつもと違ってヘンなタイトルですが。 今日の夕方、家族で食事してました。 そこでちょっとした論争(てほどじゃないが)が起こったワケです。 ちょっと家族の音楽的嗜好をご説明すると。。。 父は、中学生の頃からクラシックを聴いていたクラシック好き。 母は、新潟県出身で、民謡・演歌好き。美空ひばり大好き。 私は、子供の頃から歌謡曲やポップス好きで、最近やっとクラシックも聴き出した。 今日は妹は食卓にいませんでしたが、妹はJ−POPを少しだけ聴く、カラオケ好き。 このように家族で好みがバラバラなのでございます。 で、最近、クラシックのことを私と父でよく話している。 今日も、昨日私が聴いた「メンコン」のことから始まり・・・ じゃあベートーベンのコンツェルトは「ベトコン」か、とかまあ下らない笑い話をしてた。 そういう時、母は当然話に入れない。 それが悔しいのか、こんなことを言い出した。 「日本人が、クラシック音楽をいいと思うなんておかしい。 クラシックというのは元々西洋のもので、日本人の感性とは合わない。 日本人がクラシックをやったって、西洋人にかなうわけがない。」と。 そこで父と私で反論したわけです。 クラシックは確かに西洋から出て、昔こそドイツが本場、そこ以外のオケはダメと思われていたが(今も思っている人もいるが)、今は世界各地にオケはあり、国際化している。 生活だって、世界の先進国は大差なくなってきているし、子供の頃からクラシック音楽に親しむ環境は日本だって充分作れる。クラシック好きになってもおかしくない。 歴史という点では、日本はまだ浅いけど、演奏家は外国へ行って学んだり、外国人に教わったりして、技術だけでなくクラシック音楽の「心」も身につけてきているのだ。 だからこそ、海外でも認められる日本人演奏家が出て来ているのだ、などなど・・・ すると、母の本音が出た。 「わたしはクラシックなんて全然いいと思わないよ!」 それはアンタの好みやがな。。。とは、火に油を注ぎそうなので言わなかったが。 そしてこうも言いました。 「クラシック好きは、クラシックは上、民謡とか演歌は下、と思ってることが許せない」。 こういう傾向はあるのかも知れません。 でもこれも、人によると思う。全てのクラシックファンがこう思ってるとは思えない。 クラシックを聴かない人の側にも、偏見はあります。 「なによ、高尚ぶって。」と勝手に思っている人もいます。母のように。 私も、クラシックの演奏会に行くと言ったら、なんとなく距離が遠くなった人がいました。。。 クラシックだって、ただの音楽で、ロックのライブ行くのと同じなのに。 なぜか、クラシックには妙なイメージがくっついてくるんだよな。 それが極端に良かったり、悪かったりするんです、不思議ですね。 クラシックにある神聖な感じ、崇高な感じは私も確かに好きです。 だけど、高尚だとか、敷居が高いとか、聴くのに知識が必要とか、そんなイメージは早いとこブッ壊すべきだと思う。 意外に、多くの人がそういうイメージを持っているんですよね。 別に、私も父も、母の演歌好きを笑ったりしてはいないつもりなんだけど・・・ 私はあんまり演歌は好きじゃない。民謡は割と好きだったりする。昔から母親が見てた民謡のTV番組を一緒に見てて、知ってる曲が結構あるので。 やっぱり、母は自分だけ話題に加われないのがイヤなんでしょう。 ま、その気持ちもわかるけど。 だけど、家族で音楽の話を出来たのは、楽しかったです。 多少ケンカ腰だったけどね。 ちなみに論争のつまみは肉じゃがでした。 おしまい。 -
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