モルゴーア・クァルテット 第15回定期演奏会 - 2001年06月20日(水) モルゴーアです。もう6月20日!早いなあ。モルゴーアはずいぶん先と思ってたのに、もうですか。 今回は紀尾井ホール。これまでモルゴーア定期は上野の東京文化会館小ホールでしか聴いたことなかった。どんなホールだろう? JR四ツ谷駅を降り、信号を渡って上智大学の横をまっすぐ歩く。 途中、見たことのある人が、と思ったらモルゴーアの荒井さんが向こうから歩いてきた。視線を感じたのか荒井さんはうつむいたままでした。どこ行くんだろう? 前方にでっかい、そして古そうな建物が見えてきた。 あれがホテルニューオータニ?大地震が来たら崩れそう、なんて言っちゃマズイね。 それと向かい合うように紀尾井ホールはありました。 紀尾井ホールは木のぬくもりの感じられる小ぢんまりした感じのホール。 文化会館より狭いけど、2階席もあるので、席数は文化会館よりずっと多い。 今回もらったパンフレットを開けると、今後のモルゴーアの演奏会の予定のチラシが入っていた。なかなか精力的な活動!楽しみですね。 そうそう、今日からメンバーが交代し、第2バイオリンが戸澤哲夫さんになったのです。東京シティフィルのコンマスだそうです。まだ30才くらいなのに。 てわけで新生モルゴーア、プログラムもショスタコが入ってないモルゴーアはどうなるのか?という期待と不安があったわけです、聴く方も。 さて開演。藤森さんの演奏を聴くのも1ヶ月以上ぶり。ドキドキです。 最初の曲はイサン・ユンの第4番。1988年作なのでつい最近ですね。 現代曲らしかったですが面白かったです。アジア的響きが聴かれました。 モルゴーアはこういう曲は大得意ですね。お手のもの。 次のスメタナの第2番。最初は、モルゴーアらしくない普通の曲?なんて思ってしまったけど、やっぱりとんでもなかった。 途中で一気にテンション上がりました。こういうとこがモルゴーアなんだよなあ。 私は他のカルテットはネコかるとか流亞風しか知らなくて、こーゆーテンションはモルゴーア独特なのか、他のカルテットはもっとスゴイのか、うーん。でもこういう曲を選ぶとこがモルゴーアなんではないだろうか。 休憩時間ロビーを歩いてると、何人かN響楽員さんが。ビックリ。 いつもそうなんだろうか?これまでは私が気付かなかっただけ?ひゃー。 そういえば元モルゴーアの青木高志さんが今回は観に来られるという噂があったのだが、見かけなかったなぁ、残念。青木さん結構好きだったんですよ。 弾いてる姿が凛々しかったです。そして笑顔は爽やか。 休憩後のベートーベンの第12番。 2楽章のアダージョが美しかったです。そして3、4楽章でグッと盛り上がり。 でもなぁ。メインはずっとショスタコだったから、ショスタコないとなーんかモルゴーアって感じがしない、というのが実感かなぁ。 あのショスタコの異様な存在感、どっかユーモラスなところ・・・ 別に、ショスタコ大好きでもないし、全然よくは知らないんだけど、モルゴーアで聴いてたからか多少は耳になじんでいたらしい。 モルゴーアとショスタコはセットだったんですよねーやっぱ。 私のようなモルゴーア歴浅い人間でもそうだから、昔からのファンはもっとそれを感じたのではあるまいか。うーむ。 いや、ベートーベンもすごく良かったのですけどね。 アンコール、1曲目は・・・ごめんなさい忘れた。キレイな曲だった。 2曲目の前に小野さんと荒井さんのトーク。この二人はトーク担当らしい(笑) メンバー交代のこととか、ショスタコシリーズが終わって、これからのプログラムのことなど話されてました。 そして次回定期の予告編として、マリピエロの第1番から演奏してくれたんですが、これがとても良かった。現代的ですが難しくない面白い曲でした。イタリアの方だそうです、マリピエロさん。 ビオラのソロがあって、小野さんの音、素敵だった! 私は、うねりのある音が好きかも知れません。それが一般に評価が高いのか低いのかわからないのですが、藤森さんも荒井さんも、この小野さんのソロでも、そういう音がした。1本の弦を弾いてるのに、一つの音というよりも厚みのある、立体的な音がするんですね。その音を「うねりのある音」と呼んでいいかさえ、わかりませんが。私にとってはうねってるんですけどね。。。 というわけで。次回定期の予告編をやるあたり、上手いですね!(笑) 今回のプログラム、迫力ありましたがちょっと面白味には欠けてたので最後の曲でしっかり楽しく締めて次につなげたって感じがしました。 この先は9月8日越谷、9月20日保谷、11月28日晴海、来年の1月15日鵠沼、1月19日東京文化会館で定期、2月23日文京シビックホール、というスケジュールです。 特に11月はオールショスタコ!これは聴きたいですな。 モルゴーア・クァルテット ファンサイト http://www.nihira.org/m/ -
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