|
|
■■■
■■
■ HIVポジティブと現職刑事と
何度も話すが、都立職業訓連校というところは私にとってホントにお金で買えないような人生で大切なことを教えてもらっている。この弱者救済的な教育の場は決して積極的でなく、受け身ばっかでいても素敵なことばかりが催されていた。
私が通っていた一年制のクラスでは、道徳な時間が強制的に設けられている。東京都の方針だろうが、いろんな人物を招いてお話を聞くというものだった。
それがほんまもんのエイズ患者に聞く「エイズ予防について」と、現職デカ(お巡りさんという感じではない。私服のスーツ着てるTVドラマで見るようなデカ)二名からの「麻薬・覚醒剤の恐ろしさについて」のレクチャーであった。
エイズポジティブの方は新宿二丁目にいるようなおかまであった。
そういう目でみちゃいかんのだが、とにかくあやしさ満点で、「もしかしたら、アレが(感染)原因だったかなぁ〜〜?っていうせくすはありましたねえ〜(あくまで明るい)」などとのたまい、普段は騒ぎまくっている一同を一瞬にして黙らせた。そして最後にお約束のコンドームを一人一個ずつ配ってオシマイ。
それ以上に凄かったのが現職刑事からの「みるみるわかる★麻薬レクチャー」であった。
この方々は押収した貴重なほとんど全ての種類の違法幻覚剤の本物を持ってきて下さったのだ。
覚醒剤はもとより、マリファナ(原産地別・状態別)、エクスタシー、アシッドペーパー(LSD)、S、コカイン、ヘロイン、キノコ、サボテンとな〜んでもあり、そしてエンジェルダストと呼ばれる大変恐ろしいもの(これを食らうと、おそろしく狂暴になり不死身になったように暴れる、そしてその記憶が全て残らない)まであったような記憶があるのだった。そしてさらに摂取方法まで(涙)教えてくれたのだった。
♪こんな錠剤や紙なんですよ〜よく見てね♪イケナイんだよって軽く教えてくれるんだから、今時、毒されていない18,19歳(ホントにみんなイイ子)の子が多い、うちの学校の生徒はどんどん引いていったよ。
そして刑事さんはまた軽く休憩にしましょ、といい休憩になった…しかしこの後どんなレクチャーすんだよっつー期待にもれずさらに迷路のような話が始まった。
10分後。今度は覚醒剤と暴走族と犯罪についてであった。
なんでも東京のある地域のひったくりは、ほぼ9割がたが暴走族の資金稼ぎのために起こっているという。
つまりゾッキーがひったくりしてるっつーんだよね。それを警察ってえのは百も承知で、あんまり急にひったくりが増えると、直接暴走族に注意するんだ、というじゃありませんか。そんなんでひったくりが減るの?と思うでしょう。ほんとにすぐに減るんだって。わかってるんだよね、お互いに。
そして突如、最近の主要暴走族の名前を5〜6個いいだし、構成員やら活動暦なんかをペらぺらっと教えてくれたのだった。ブラックエンペラー、過去は最大規模の暴走族で、今でもあるが現在はこんなんだとか、中国人と日本人混成の○○ゴンズ(マジやばくて書けない)で、今はここ一番まずいとか。
そしてやおら黒板に暴走族の東京分布地図(支配図?)を、まるで歴史の授業さながら「え〜、この当時のユーラシア大陸はここは漢で、そして大モンゴル帝国ではチンギスハーンが支配しており…」てな具合で書いてくれたのだった。
ここまではミナゴロシ圏内で〜ここからはドラゴンズってね。ああ、タイヘン勉強になったよ。ティーンズロード(暴走族というかレディース雑誌)亡き今、誰も教えてはくれないよ。
圧巻の授業は終わったのだった。しかしこのとき聞いたヤバイ地区には住めないよね、絶対に。友人が住んでいたので、遊びにいくと朝は道路に血痕なんかがよく残っていたのは知ってたから、わかってたけどね…
余談だが警察っつーのをなめてはいけないらしい。
ご近所の変な人っているでしょ?事件の犯人で、近所の人がみんな声変えてTVなんかで「あの人は前から変な人だったんですよね〜」って言われてるような人。そういう人とか噂というものは警察はしっかり押さえていて何か事件が起こると、まっさきにその人を調べるという。
これを読んだ人はマジ普段の素行に注意!イケナイことは、どーせ誰も気がつきゃしねえよ、なんて思ってやり続けないこと。ヤバイので注意しましょう。ま、これは消費者金融の友に教わったんだけどね。
ま、これが学校の授業の一環だよ。ホントすっばらしいよね。普通の大学や専門学校じゃ教えてはくれないし。しかし、当の私ときたら当時深刻なアル中で、勉強は全く理解できないわ、記憶は飛ぶわで意味が無いのであった。
2003年08月21日(木)
|
|
|